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「失敗を恐れずにチャレンジする自分になれた」 たった3日で子ども自身が自分の成長を実感するサッカーキャンプの特徴

サカイク

普段の環境とは違う雰囲気の中、サッカーに取り組むことができるサカイクキャンプ。1度参加すると「また行きたい」とリピートする子も多くいます。

今回お話を聞いたカズキくんは、5年生の3月が初参加。その後、6年生の夏と秋もリピートし、4回目となる今回の春キャンプにも申し込み予定だとか。

何度も参加したくなる理由や、親から見てのキャンプ後の成長や変化について伺いました。
(取材・文:小林博子)

 

サカイクキャンプでトレーニング中のカズキくん

 

<<兄妹でのキャンプ参加も! サッカーを通して、頼もしく成長していく二人が何度も参加したくなるワケ 

 

■サカイクキャンプとの出会いはお母さんからの薦め

カズキくんが初めてサカイクキャンプに参加したのは2024年3月。5年生から6年生になる春休みでした。申し込みのきっかけはお母さんから。

「最高学年になる前のタイミングで、県外で子どもだけで泊まりがけの合宿的なイベントに参加する"今しかできない"経験をさせたかった」という気持ちで、サッカーにこだわらず探していてみつけたのがサカイクキャンプだったそうです。

「県外」「1人」にこだわった理由は、カズキくんのお母さんもちょうど同じタイミングでとある合宿に1人で参加して学びが多かったことから。6年生を前に自分と同じ体験をさせたかったと話します。

1人で公共交通機関を使って現地に移動すること、数泊するために必要なものを自分で準備すること、初対面の人ばかりの集団に入っていくこと、その人たちと新たなコミュニティを構築すること......。

6年生の子どもには大冒険の連続です。親や先生など見知った頼れる人がいない中で過ごしてくるだけでも貴重な経験ではないでしょうか。

ちなみに、カズキくんの住まいは徳島県。大阪キャンプには、大阪行きの高速バスに1人で乗って明石海峡を渡って向かいます。親元を離れて単身で"海を超える"のも初めてのことだったそう。

「最初は怖かった、はぐれたらどうしようとドキドキした」と、カズキくんは当時の素直な気持ちを打ち明けてくれました。

 

■キャンプでの最大の変化は「チャレンジする心」が育まれたこと

サカイクキャンプでは、サッカー以外の"オフザピッチ"での過ごし方や考え方にも重点をおいたプログラムが組まれています。

中でも「ライフスキル」の座学は子どもたちに身につけてもらいたい能力として、力を入れていることのひとつです。

文部科学省が掲げているライフスキルは10項目ですが、サカイクキャンプでは子どもも理解しやすいように、以下の5つを挙げています。

1.考える力
2.リーダーシップ
3.感謝の心
4.チャレンジ
5.コミュニケーション

この5つについて学んだことで、最も変化したのは4つ目の「チャレンジ」でした


実は、ヘディングが怖くてできなかったというカズキくんでしたが、チャレンジすることとは、ということを学び、帰宅後最初の試合で思い切ってヘディングをやってみることができたとか。

「やってみたらできた! もう怖くないです。ヘディングができると胸でトラップしなくても次の動きができるのでワンステップ早くボールを繋げられることがわかった。失敗を恐れずにチャレンジする自分になれた」と嬉しそうに語ってくれました。

「以前は試合中にコーチから"そこはヘッドだろう"と注意されていたけれど、もうそうは言われない」とも。チャレンジ精神がついたという目に見えるキャンプの効果を実感しているようです。

  

■「心理的安全性」があるからこそ、積極的になれる

カズキくんは優しく穏やかな性格なので、何かに対してぐいぐいといくことは普段はあまりないそうですが、キャンプ中は積極的にコーチに質問する姿がよく見られたこともキャンプ中の顕著な変化でした。

その理由は「ここなら恥ずかしがることもないので聞きたいことを聞けました」とのこと。

キャンプでコーチたちは「心理的安全性」のある雰囲気作りにも注力しています。何を聞いても大丈夫だからこそ、子どもたちは素直に疑問を口にすることができます。

3日間しかないこと、そして普段の友達とのコミュニティではないことなどもあいまって、知りたいことは帰る前にちゃんと知って帰る、という意識が芽生えているようです。

 

■キャンプの"その後"エピソードは?

サカイクキャンプでトレーニング中のカズキくん

 

サカイクキャンプのその後はどうだったのでしょうか。その答えはお母さん曰く「ばっちり!」とのことです。

学校では、「しっかりしてきた」と担任の先生から評価されるようになったほか、忘れ物が減ったり、友達とのコミュニケーションに今まで以上に思いやりがもてるようになったりと、はっきりとした成長がみられます。

「相手が言われて嫌なことは考えながら話す」というスキルが身についたと本人も感じているそう。

最高学年として活動する所属チームでは、仲間が揉めていると仲裁にはいるのはいつもカズキくん。中立的な立場での意見を貫くしっかり者としてチームのムードメーカー的存在として慕われるようになりました。

これらの成長は、1回目より2回目、そして3回目と回をおうごとに顕著になっていったとお母さんは語ります。

 

■ライフスキルを3回も学ぶ意味はある? という疑問にお答え

ライフスキルの座学は、カズキくんのようにリピート参加者には「毎回同じことを聞くことになるのでは」と懸念されがちですがご安心を。

2回目、3回目だからこその気づきが多数ありますし、状況に応じてリピーター向けの回を設けることもあります。

コーチに聞いたところ、カズキくんの場合も、2回目ではより深くインプットして積極的に行動できるようになり、3枚目は自らが学んだことを年下の参加者にアウトプットする場面もあったそうです。

 

■コーチも太鼓判!「組織にいてほしい人材になれる」

サカイクキャンプでトレーニング中のカズキくん

 

キャンプで指導している柏瀬コーチは、カズキくんの2回目以降の「気づきの幅と深さの広がり」に着目。

困っている子がいたら手を差し伸べること、試合中のポジション取り、グループの雰囲気作りになどについて深みのある考えと行動が出るようになったことが目をみはる成長だったと話します。

それと同時に、本人が困っていたら周りが助けたくなるような愛されキャラでもあると評価します。

「カズキくんがいるチームは雰囲気がよく結果もついてきてうまくいく」という頼もしい存在なのだとか。

チームの重要な心の支柱であり、勝ちをもたらす選手として、これからもサッカーだけでなくあらゆる場で活躍してくれるはずと期待しています。

 

■帰ってすぐに「また行きたい」とリピート参加を希望

カズキくんは1回目の最終日に迎えに行ったその場で、両親に「次も行く」と2回目の参加を熱望。その繰り返しでまもなく4回目。

さらにカズキくんの弟もキャンプに参加することになり、兄弟で複数回リピートしています。

金額的にも決してリーズナブルではないサカイクキャンプですが、その価値は十分にあると考えるからこそ、子どもの希望を快く叶えてあげられる、とお母さんは話します。

もともとの目的だった「"今しかできない"経験」に加え、心の成長やサッカー技術の上達も目に見えるからこその感想だと言います。

「参加するか迷っているなら、行ってみなよとアドバイスします」とカズキくん。楽しいし、友達ができるし、できなかったことができるようになる3日間が待っています。気候がいい春キャンプは、初挑戦にも最適です。

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