もうひとつの「七夕決戦」 綾瀬市長選 新人4人の争いへ
任期満了に伴う綾瀬市長選挙が6月30日に告示される。綾瀬市長選挙の投票日は東京都知事選挙と同じ7月7日で、「七夕決戦」に向けた選挙戦が綾瀬市でも始まる=6月26日起稿。
同市長選には新人4人が出馬を予定している。
昨年12月、最初に出馬表明をしたのは元市議の笠間昇氏(53)だった。3期12年のうち二度、自民党公認でトップ当選した笠間氏は副議長などを歴任。在職時は厚木基地の政策的活用を提唱した。昨年の市議選には出馬せず、市長選に照準を合わせ活動してきた。
3月下旬に現職2期目の古塩政由市長(73)が次期市長選には出馬せず引退する意向を表明。
その翌日に市議4期目で議長経験者の橘川佳彦氏(54)が出馬を表明した。橘川氏は保守系最大会派に所属。議長として市政運営にかかわり、自民党と公明党座海綾総支部の推薦を受ける。橘川氏の出馬表明で保守分裂の構図となった。
4月には、まちづくりコンサルティング会社代表で元市職員の栗原茂明氏(68)が出馬を表明。栗原氏は市役所での経験を生かし、「綾瀬市まちづくり研究会」を立ち上げ、経済界の有志らと、市政刷新のまちづくりを提唱してきた。
同じ日に市議6期目で元副議長の佐竹百里氏(53)も出馬を表明。佐竹氏は昨年春に立憲民主党公認で6選を果たし、4月に同党を離党した。「女性市長誕生」を前面に打ち出す支援者らの活動や同僚市議らの支援で関心を集めている。
これまでのところ他に立候補に向けた動きはなく、新人4人による選挙となる公算が大きい。
橘川氏と佐竹氏の欠員を補う補欠選挙は、2人の辞職した日が補選実施の基準日となる6月19日よりも後になったため実施されない。2人は6月21日に閉会した市議会定例会を最終日まで務め、週明けの6月24日に揃って辞職した。
6月3日現在の選挙人名簿登録者数は6万7343人。前回(20年)は無投票。前々回(16年)の投票率は54・17%で当日有権者数は6万7624人だった。新市長の任期は7月25日からの4年間。古塩政由市長は同24日付けで退任する。
候補予定者
【笠間昇(無所属・新)】告示日は午前11時30分から、五社神社(綾瀬市早川1603)で第一声。◆選挙事務所/綾瀬市早川1883【携帯電話】080・3406・9991
【橘川佳彦(無所属・自公推薦・新)】告示日は午前10時から、JAさがみ綾瀬集出荷場(綾瀬市早川676)で第一声。◆選挙事務所/綾瀬市寺尾中1の4の70PATあやせ1F【電話】0467・55・5733
【栗原茂明(無所属・新)】告示日は午前10時から、後援会事務所(綾瀬市小園13の4)で第一声。◆選挙事務所/綾瀬市小園13の4【携帯電話】090・5006・2047
【佐竹百里(無所属・新)】告示日は午前11時30分から、綾瀬タウンヒルズSC(綾瀬市深谷中1の1の1)近くの交差点付近で第一声。◆選挙事務所/綾瀬市深谷中6の22の2【携帯電話】080・6779・6872
4人の主な政策は、「WEB版タウンニュース」に掲載した。本紙運営の情報サイト「政治の村」には4人のアンケート結果を掲載している。