消波ブロック帯の穴釣りでカサゴ40匹&キジハタ32cm手中【三重・箕田沖】濁り潮で活性上昇
梅雨のはしりにぬれた緑も鮮やかな5月中旬。根魚を求めて三重県鈴鹿市の箕田消波ブロック帯に釣行した。こちらは県内屈指の穴釣りポイント。メインターゲットはカサゴで、サイズ、魚影ともにトップクラスだ。また、最近の釣果ではキジハタやクロソイなど大型の根魚が釣れている。この時期、最も熱いスポットであることは間違いない。
消波ブロック帯でカサゴ釣り
今回は、根魚を求めて三重県鈴鹿市の箕田消波ブロック帯に釣行した。釣行当日の潮汐は小潮。天候は曇りで風は穏やかだ。一方、水中は田植えの影響で濁っている。根魚の警戒が薄れて穴の底から浮上するので活性は上がりやすい。
5月中旬は海藻の影響で消波ブロックの隙間が狭くなる。その影響で大型のブラクリを使用すると根掛かりのリスクが高い。一方、小型のブラクリは潮で穴の奥の隙間に流されて引っかかる。ラインを垂直の状態で維持できるギリギリの重さが最適だ。
今回は大潮+干潮で水深が浅くなるので、ブラクリ4号を使用した。
デカサゴ24cmキャッチ
ポイントに到着して仕掛けを投入。リールをサミングしながら落下速度を調整し、手元のカウンターを確認する。水深は4m。干潮だが、かなり深い。
そしてボトムからゆっくりと巻き上げる。これは前回好反応だった誘いだ。タイラバ同様、一定のリズムが求められる。
すると水深3mでアタリが出た。しつこくエサを追いかけて何度もサオ先をたたく。アクションは維持して巻き続けると水深2.5mでヒット。一気に巻き上げた。
釣れたのは24cmのデカサゴ。他地域ではめったにお目にかかることのない良型サイズだ。ただ、ここではアベレージサイズ。さらなるサイズアップを目指して続ける。
穴の主キジハタ32cm浮上
次に南東の沖合に向かって仕掛けを投入する。消波ブロックの岸壁に沿わせながら落としていくと、フォールでアタリがある。体感では15cmのカサゴがエサをつつく感触に近い。
そこで食わせの間を作ってレンジを3.7mで固定する。なかなかハリまでのみ込まないのでゆっくり持ち上げるとサオ先が鈍く沈むので迷わずフッキング。途端にドラグが鳴ってラインが出る。
穴釣りでほぼ限界まで締めたドラグが出されるのは初めての経験だ。リールを巻いても全く上がらない。長期戦はラインブレイクの可能性が上がり不利なのでフルドラグに調整。その後、ロッドをねじ曲げながら魚体を浮上させた。
釣れたのは32cmのキジハタ。箕田消波ブロック帯の穴釣り最大サイズだ。穴の主であることは間違いないだろう。
10匹連発も経験
ちなみに、この日はカサゴのXデー。仕掛けを垂らせばほぼ確実にアタリがある。ポテンシャルの高い穴だと10匹連続で釣れるので仰天だ。40匹ほど釣り上げると用意したエサがなくなってしまったので納竿した。
今回は根魚を求めて三重県鈴鹿市の箕田消波ブロック帯に釣行した。結果、32cmのキジハタを筆頭にカサゴを合わせて40匹キャッチすることができた。
大物も狙える穴釣り好場
この時期は濁りの影響で魚の活性が高く、入れ食いの確率は高い。また、大型の根魚も回遊しているのでロマンがあふれている。
ただ、根魚は成長に時間がかかるので、資源保護のため20cm以下はリリースに努めてほしい。この機会に箕田の根魚を狙ってみては。
余談だが、2匹目のキジハタはラインブレイクしてしまった。原因はエントリーした穴の入り口が狭くて魚体を抜くことができなかった。20cmのカサゴは難なく釣れていたので、おそらく40cmあったのではないか。妄想が尽きないので、リベンジに向かいたいと思う。
<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年6月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。