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【お取り寄せ】栗農家とともに作る、愛媛「城川オリジナルモンブラン」のストーリー

CAKE.TOKYO

息を吞むほどの美しさ

愛媛県の南西部に位置する西予市城川町。

山間部の人口わずか2800人ほどの小さな町から届けられる和栗を使った「モンブラン」を編集部が知ったのは2023年の夏でした。

濃厚な風味と上品な甘さ、そして丁寧な仕事が人気のこの商品ですが、誕生のきっかけは栗の三大名産地でありながら後継者不足に悩む栗農家との連携にありました。

今回は、この「モンブラン」を製造販売する株式会社メニークエストの菊地沙也加さんに詳しいお話をお伺いしました。

CAKE.TOKYO編集部

町のあちこちを清流が貫く西予市城川町

豊かな自然が四季折々の美しい風景を織りなす愛媛県西予市城川町。標高差に富んだ地形が豊かな食文化を育み、歴史的建造物や遺跡など数多くの文化遺産を抱える由緒のある町です。

息を吞むほどの美しさ
美しい里山の風景と歴史が共存する街並みはとても印象的

なかでも、城川町の山間の斜面に広がる栗畑は有名で、朝夕の寒暖差に加え、水はけの良い土壌など栗の生育環境に恵まれた「城川栗」は実が大きく上質な味わいで知られています。

大粒でなめらか。上品な甘みの城川の栗

今回、編集部は栗畑が一年で最も賑やかになる9月初旬にお邪魔して「城川栗」の特長やおいしさの秘密、生産にあたってのご苦労など、詳しいお話を伺いました。

栗農家の三瀬 喜平さん

収穫の直前でとても忙しいにも関わらず、やさしい笑顔で応対してくださった栗農家の三瀬 喜平さん。メニークエストが作る栗菓子の原材料である「城川栗」を生産しています。

城川の斜面と寒暖差が大粒で上質な栗を育む

9月は栗収穫の最盛期!たわわに実る大粒の栗は城川町の豊かさの象徴のよう

栗は古くから栽培されている果実のひとつで寒さや暑さにも比較的強く、平地でも3年で実ることで有名ですが、上質で甘い栗を育てるためにはいくつかの条件があります。

①水はけの良い土壌であること
②日当たりの良いところであること
③土壌の深さがあること

特に、栗の木は地中に深く根ざすため、硬い岩盤などがあった場合は生長が難しいとのことですが、西予・城川町はこれらの条件を見事にクリアしています。

また、城川産の栗はなんといっても風味が豊かで、普段ケーキなどで使用される洋栗とは違ってしっかりと栗らしい味わいが特長なんだとか。年間の生産量は50~60トンにものぼるそうです。

剪定した枝をチップにして肥料にしているため、土がふかふか!

ー城川栗の上質な風味の秘密はなんでしょうか?

三瀬さん「やっぱり、水はけの良さがいちばん大切ですね。城川栗の畑は斜面にあるので、水がどんどんと下の方に流れていくんですよ。それから、日当たりの良さも重要です」

実際に畑で栗の木々を見渡しても、青々と美しい大ぶりの毬(いが)が鈴なりになっていてました。

山間部ならではの苦労が栗への愛情を育む

斜面のため栗拾いはすべて手作業。暑いなかの作業はとても体力を使います

栗といえば秋のイメージが強いものですが、栽培には年間を通して多くの手間がかかります。

特に、冬場の寒い時期の剪定作業が重要になるとのことで、上質な栗の収穫のために年が明けた頃から枝を切り、風で実が落ちないようにするなど細かな手入れが欠かせません。

山間部に位置する城川町は冬場は腰のあたりまで雪が積もることもあるそうで、急斜面に広がる栗畑の様子を見に行くことさえも大変な作業。農家の皆さんのご苦労が偲ばれます。

民家の裏手の斜面に大切に植えられる栗の木たち

「畑が傾斜地にあるので木を植え替えることも大変です。だから、ここら辺の人は一度植えたら一生面倒を見るつもりで栗を大切にするんですよ」

三瀬さんは軽々と歩いていましたが、畑は筆者が想像していたよりもはるかに急な斜面で、足元を気にせずにはいられないほどでした。

栗が落ちているのに拾う人がいない!

しかし、この城川一帯の栗生産も例外なく後継者不足に悩まされているといいます。

メニークエスト社長の菊地沙也加さん。城川町で育った生粋の城川っ子。

ー城川の栗を盛り上げたい、と思ったきっかけは何だったのでしょうか?

菊地さん「いいところなのに、雇用がないため若い人たちが次々と町を離れてしまうんです。その影響で、特産の栗を生産する人も減ってしまいました。それなら、おいしい栗を使ったお菓子を作って売ることで農家さんをサポートしながら、雇用も生み出せるんじゃないかと思ったんです」

そういう菊地さんにとっても栗は生活の風景に溶け込んだ当たり前の存在だったため、「城川栗」の素晴らしさに気づくまでには時間がかかったと話します。

特大サイズの城川栗!立派で美しい。

ー以前は全く別の仕事をされていたそうですが、経営者へ転身したきっかけを教えてください。

菊地さん「城川栗を使ったお菓子を作る会社が後継者を探していました。誰も手を挙げないので、私しかいない!と思い切って転身したんです」

山間の町で、若手の女性がノウハウもなく経営者になることは多くの困難が伴ったそうですが、背中を押して勇気を与えてくれたのは娘さんの一言だったといいます。

城川栗を支えるために受け継いだ「メニークエスト」

製造を担当する伊井萌夏さん(左)と伊井千里さん

メニークエストを引き継いでから数年、現場の改善を含め、繊細なお菓子が輸送中に崩れてしまわないようスタッフの女性たちと様々な工夫を行ってきたという菊地さん。

今では「城川栗」を使ったお菓子を日本中に届けられるまでに成長しました。

栗ペーストを練りあげている様子
目の前で手際よく仕上げられていく「城川オリジナルモンブラン」

取材当日も製造工場では、伊井さん姉妹が手慣れた様子でひとつひとつ丁寧にモンブランを手作りしていました。様々な職場でお菓子づくりに携わってきたという菓子職人のお二人。

城川町の畑で大切に育てられた栗たちが地元の女性たちの手によってお菓子となり、日本中に運ばれていく姿を想像すると、とても胸が熱くなります!

濃厚!「城川オリジナルモンブラン」

食べ応え充分のサイズ感。お客様へのお茶請けにもぴったり

濃厚で栗らしい風味が自慢の「城川栗」をたっぷりと使ったモンブラン。

上品な甘さでありながら、しっとりとしているので、深煎りのコーヒーやアッサムティーなどと一緒に味わいながらいただきたい逸品です。

城川オリジナル モンブラン3個入り/¥3,450(税+送料込み)

ケーキはバタータルトカップをベースに、中にはほんのりと香るチーズアパレイユと大粒の城川栗の渋皮煮がまるごと1個入っています。これは思ったよりも食べ応えがあります!

ふわふわのモンブランクリームの高さもボリュームも充分で、「城川栗」のおいしさを堪能できるギュギュっと中身のつまった贅沢な仕上がりです。

見た目にも華やかで、使用されている栗は和栗100%。お客様へのお茶請けや自分へのご褒美にぴったりの商品です。

これから

気遣いにあふれる姿がとても印象的でした

取材の中で、菊地さんが繰り返し語っていたのは地元の雇用問題。今後は、さらに女性たちが働きやすい環境を整えていきたいと話します。

菊地さん「特に女性が結婚~出産を経てからも安心して戻って来れる職場にしたいですね。地元に戻りたいと思ってもらえるように。実は、この間も会社見学に来られた女性から『この会社で働きたい!』と嬉しい言葉をもらったんです」

今では、ふるさと納税のオーダーや首都圏の大手百貨店からの引き合いが増え、メニークエストは大忙し。女性たちの力が「城川栗」を支え、町を変革していく大きなエネルギーとなっていくのかもしれません。

WRITER:上井 涼子

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BRAND:株式会社メニークエスト

PRODUCT/PRICE:城川オリジナルモンブラン3個入り ¥3,450(税込)

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