【泣きたい】ポケモン社に『Pokémon LEGENDS Z-A』を先行プレイしに行ったら土下座しそうになった話
絶望的にゲームが下手である。認めたくはないが私(サンジュン)の弱点は「数字」「整理整頓」と並び「ゲーム」なのかもしれない。この場合のゲームとは「テレビゲーム」を指す。
そんな私がなぜか『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモンレジェンズ ゼットエー)』の体験会に出かけたから、さあ大変。まずは先に謝ってしまおう。関係者のみなさん、誠に申し訳ありませんでした──。
・天井知らずのド下手
サンドウィッチマンのネタ風に言うならば、世の中イライラすることはあるけれど「下手なヤツがプレイするゲームを見守ること」ほどイライラすることは多くないハズ。そして私は壊滅的にゲームが不得意だ。
私の稚拙なプレイを長時間見せられたら、温厚で知られた祖父ですら「2度とコントローラー握るなよ!」とブチギレかねない。ここ25年、まともにゲームをしていないが、それでも先行体験会に誘われてしまったら行くしかないだろう。
・約3年ぶりの新作
さて、今回プレイさせてもらった『Pokémon LEGENDS Z-A』は、2022年11月に発売された『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』以来、およそ3年ぶりの最新作だ。
舞台となるのは『ポケットモンスター X・Y』に登場した「ミアレシティ」。ポケモンとの共存を目的とした「ワイルドゾーン」が設置されるなど、ポケモントレーナーにとっての理想郷と申し上げていいだろう。
また本作は全ポケモントレーナーが愛してやまない「メガシンカ」が登場することや、街が昼と夜の顔を持つこと等でも大きな話題を集めている。新たにメガシンカした姿が発見されるのは、どのポケモンなのか? 私の推し「ヤナップ」もワンチャン……ないだろうなぁ(泣)。
さてさてさて──。
ポケモンは『ポケモンGO』と『ポケモンスリープ』しかやっていない私ですら『Pokémon LEGENDS Z-A』にはワクワクが止まらない。ホント、歴史の積み重ねってスゴイよな!
だもんで、いま思えば自分のゲームの腕を忘れノコノコと先行体験会に出かけてしまったことが間違いだったのだろう。逆に『Pokémon LEGENDS Z-A』がそれほど期待値の高いタイトルだとご理解いただければ幸いだ。
・襲撃
で、先行体験会当日。私の目の前にはモニターとNintendo Switch 2 が。先述の「ワイルゾーン」や夜に行われる「ZAロワイヤル」さらには「ランクアップ戦」「暴走メガウツボット」との戦闘が先行体験会の主なメニューである。
で、まずはポケモンとの共存を目指して設置された「ワイルゾーン」に足を踏み入れると……おお、なんかいいですねぇ。街中にさり気なく、ごくごく自然に溶け込んでいるポケモンたち。最初に発見した「ミミロル」たちも心なしか楽しそうに見える。ところが……。
ミミロルが襲って来やがったッッッ!
そう、本作は「アクションRPG」の要素もあるため、画面が切り替わることなく突如として戦闘が始まるのである!! 可愛い顔してミミロルめ……迎え撃ってやる! どれだけ可愛くたって手加減しないんだから!!
……と思いきや、私がド下手すぎるあまり戦闘が始まらない。というか、戦い方がわからない。10年以上まともにテレビゲームをプレイしていない私にとってNintendo Switch 2 のボタンは多すぎる。その間もミミロルは容赦なく攻撃をしかけてくるではないか。
徐々に減り続ける体力。焦りもあってか無茶苦茶にコントローラーを操作し続けた結果、謎のローリングをエンドレスリピートする私(47歳)。そしておよそ1分後……
THE END.
まさか初っ端で出会ったミミロルにボコられるとは誰が思うだろうか? 呆然とする私にポケモン社の人が「ミ、ミミロル結構強いですよね(苦笑)」と声をかけてくれたが、そんなハズが無い。優しいウソに心の底から申し訳なくなった次第だ。
……が、戦闘に入る手順を覚えた後にミミロルとの再戦に挑むと見事にリベンジ達成! 参ったか、ミミロル!! 「私 vs 2匹のミミロル」はまさに死闘であったが、捕獲したミミロルと共に私は少なくない自信を手に入れた。
・オヤブンヘルガー
確実に俺の腕は上がっている……! 次に目を付けたのはいかにも強力そうな「オヤブンヘルガー」で、ミミロルとは比較にならないほど強いのだろう。だがこちらにはある程度育成済みの「ギャラドス」がいる……!! 弱点を突けば大金星も夢ではあるまい。……が。
~ Fin ~
私がヘルガーに蹴散らかされた回数は、合計3回。ヘルガーはそれこそ無慈悲なほど強く「もうラスボスですか?」と感じざるを得なかった。あれ、ヘルガーって伝説のポケモンだっけ……?
当初は「ギャラドスなら勝てそうですね(ニッコリ)」と声をかけてくれたポケモン社の人も、ヘルガーに手も足も出ない私のプレイイングに「な、慣れてないだけですから……」と声を絞り出すのがやっとのご様子。
7分前に出会ったおっさんに気を遣わせてしまい本当に申し訳ない……! なぜ私の身守り当番になってしまったのか? あまりの心苦しさに土下座しかけたことは内緒である。
そんなもんだから「ZAロワイヤル」「ランクアップ戦」「暴走メガウツボット」も勝てるワケがない。途中までは「惜しい!」「こうしたらいいかもしれません」と声をかけてくれたポケモン社の人も、
いつしか忍(しのび)のように気配を消していた。
・勝てそう
ただし、これは私が地球で4番目くらいにゲームが下手なだけであって「ZAロワイヤル」ではそっと忍び寄って攻撃する “不意打ち” も成功させたし、2人くらいは勝てた。
また「ランクアップ戦」では惜しくも敗れてしまったものの、相手の3匹いるうちの最後の1匹をギリギリまで追い詰めたことは我ながらアッパレではないだろうか? こちらは6匹を全滅させられたことはさておき、あと1回プレイすれば完勝できると確信している。
もちろん、残念ながら「暴走メガウツボット」も倒せぬままタイムアップを迎えてしまったが、戦闘中に何度かメガシンカすることにも成功したことは力強くアピールしておきたい。あと数回相手のダメージを減らしたままコンティニューを繰り返せば……きっと勝てる(確信)。
なので絶望的にゲームが下手でなければ『Pokémon LEGENDS Z-A』はそう難しくない……と思われるし、負けても楽しいのがすごいところ。ただ見守ってくれたポケモン社の人には、ひたすら申し訳ない気持ちでいっぱいであった。
実際に私の周囲では他のメディアの方たちがキャッキャ言いながらバトルを楽しんでおり、コントローラーをそっと置いていたのは私だけ。人目が無ければ何度負けてもプレイし続けていたし、私はただ恥ずかし&申し訳なかっただけである。
まとめると『Pokémon LEGENDS Z-A』はポケモン好きならワクワク超全開のタイトルなので、全てのポケモントレーナーたちは来たるべき2025年10月16日を心静かにお待ちいただきたい。私から言えるのは「まずはミミロルに気を付けろ」ということだ。
参考リンク:『Pokémon LEGENDS Z-A』
執筆:P.K.サンジュン
Photo:©2025 Pokémon.©1995-2025 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。Nintendo Switch のロゴ・Nintendo Switch は任天堂の商標です。※画面は開発中のものです。※ゲーム画面はNintendo Switch 2 Editionのものを使用しています。