100円均一ショップ『ダイソー』に置いてある「釣りのパンフレット」を読んでみた
先日、100円均一ショップ「ダイソー」で釣りナビゲートのパンフレットを見つけた。無料で配布されているパンフレットで、エサ釣りの基本や各種仕掛けの紹介、安全対策まで盛り込まれ、初心者にも親しみやすい内容だ。釣具選びや注意点がしっかり記載されており、気軽に釣りを始めたい人にも実用的な情報が詰まった1冊となっていたので、少し紹介してみたい。
近年の100均は釣具の品揃えが充実
ファストな釣具店、100均。今では穴釣りロッドも700円で買い求めることができる。スピニングリールもタイコリールもある。その他釣り具は何でもござれ。
どのような経緯で果たして100均釣り具が生まれたのかは知るべくもないが、一度やってみたら釣り人の反響がすごくて、こうして広がりを見せてきたのだろう。
先日またしても懲りずに100均に行ってみると、すごいことに釣りナビゲートのパンフレットが無料でもらえてしまった。なかなか細かいところまで入る内容となっており、さすがだと思う。
ダイソーで見つけた無料パンフ
もう店名まで言ってしまっていいだろう。ダイソーだ。釣具店のコーナーは、最大規模だとこれくらいの賑わいを見せる。お祭りだ。
目移りしてしまう。自分のメインの釣りだけでなく、これだけ安かったらメタルジグも買ってしまうか、なんて。メタルジグはリアルに質がいいので勧められる。
そんな中、「無料」と誰もが食いつきたくなるようなものがあった。釣りのパンフレットだ。パンフレットというか、ナビゲートのビラというべきか。ほとんどペライチだが、4つ折りされていて、中身はなかなかうまい情報が入っている。
なお、パンフレットが配布されているかどうかは、店によって違いがある。身近なお店で見つからなかった場合には、ぜひこの記事を参考にしてほしい。
一貫してエサ釣り推奨
ともあれ、まずは中身を見ていこう。折りたたまれたパンフを広げてみる。
続けて、
推奨されているのは餌釣りだ。ルアーは基本的に趣味の世界なので、第一には餌釣りがくる。子どもにもやらせやすいし、初心者も入りやすい。そして釣果はほとんど約束されている。
サビキ、胴突、ちょい投げ、ウキ釣り。胴突とサビキは足元の釣りなので、また簡単だ。胴突は探り釣りとも似ている。カサゴの反応がいいので、回遊魚がいないときには、胴突が第一の釣りとなる。
どれも海底がとれる重量が必要となる。ここに難しさがある。基本的にナイロン2号で、錘が10gもあれば、水深10mまではなんとかなるだろう。これくらいの設定を推奨する。エサはイソメが基本だが、エビやイカの切り身を使うなり、ご自由に。
唯一魚の反応が目視できる「ウキ釣り」
簡単なようで難しいのがウキ釣りだ。ウキ釣りでは、仕掛け全体の重さに対して、ウキが立つように細かい設定が求められる。波風と潮で倒れやすいのがまた厄介だが、この釣りは、他の釣りと違って魚のアタリが目視できる。ウキが沈んだら、魚が来た合図だ。ある意味ではリアクションの釣りで、ルアーフィッシングと通じるものがある。
夜間は電気ウキを使用して、また目視の釣り。電気ウキも100均で見つけられる。
安全装備以外は100均品で揃う
パンフレットの中には、このような注意喚起もある。
そうなのだ。毒魚は意外に身近に多い。ショアの釣りでも突然オニカサゴが来たりする。
安全装備。フローティングベストとは、ライフジャケットのことだ。ショアではまだ義務はないが、強く着用が推奨される。
このような安全装備は100均ではそろわないし、さすがに生命にかかわることは知識として持っておくこと、そして最大限の備えが必要とされる。ライフジャケットは5000円前後から信頼に足るものが出ているので、それを購入しよう。
経験者からすると「メーカー品」推奨
すべてが100円というわけにはいかない。大体スリーコインなどでも2000円とかを平気で見るのだから、何かがおかしい気がするが、まあ100均の500円まではかわいいところだ。
しかし1,000円超えしてくる品があるとすると、今はロッド&リールもTEMUやAmazonの格安品でかなりイイトコロまで行くので、そちらを使いたい。
釣り歴が長い者としては釣りメーカー品を推奨したい。ルアーもロッドもリールも、買うだけの価値が絶対にある。価値というか、実利、アドバンテージだ。安さよりも確実な「釣りの趣味」をとるなら、100均品に用はないとまで言える。
<井上海生/TSURINEWSライター>