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<不公平?>「運動会を楽しめるのはスポーツが得意な子どもの親だけ」って本当に?見逃している点が…

ママスタセレクト

秋は行楽や行事のシーズン。多くの学校で運動会や体育祭が行われているのではないでしょうか。運動会は徒競走やリレーなど、個人の運動能力が目立つイベントでもありますよね。そんななかでママスタコミュニティには「運動会見て楽しいのはスポーツできる子の親だけ」というタイトルで、子どもの運動会に関するこんな投稿がありました。

『選択制にしたらいいよね。リレー出るとかスポーツ得意の子は運動会に参加したらいいし。 うちの子たちは運動音痴で運動会嫌いらしい。自分も嫌いだった』

投稿者さんはお子さんたちが運動を苦手としていることもあり、お子さんの運動会を楽しめないと感じているそうです。自身も運動会が苦手だったこともあり、「運動会が楽しめるのは運動が得意な子の親だけ」と考えている様子。この投稿にママたちからはさまざまなコメントが寄せられています。

勉強もテストも選択制にできない。運動も同じでは?

『じゃあテストも選択して受けないって? それ学校も無意味だよ。不得意なものを排除するんじゃなくてそこを楽しめるようにするのが学びではないですか』

『得意不得意関係なく、満遍なく経験させるのが義務教育。勉強だって「理科嫌いだからやりません」ってわけにはいかないんだし』

投稿者さんの考えに「運動が苦手な子どもでも、頑張ったり楽しめたりと教えるのが義務教育の運動会だと思う」といったコメントがありました。勉強もスポーツも、得意な分野を得意な子どもだけが行うのであれば、それは誰も劣等感を抱かずに済むでしょう。しかし大人になれば苦手なことにも取り組まなければいけません。スポーツに限らず勉強も苦手だからやらないという選択肢はないのでは? ママたちからは運動会が存在する意義や子どもの学びについての意見がありました。

『勉強はビリでも晒されることはないじゃない? 運動会は足が遅い子は晒されるよね。誰が一番遅いかわかる』

一方で運動と勉強を比べることには疑問の声も。運動会ではリレーや徒競走などで子どもたちが一斉に走るので、足の速さや運動能力がわかりやすい側面があります。しかしテストの点数が一斉に張り出されるような、誰が成績が悪いかが可視化される機会はあまりないのではないでしょうか。「運動会は晒されるから選択制も賛成」と投稿者さんに共感する意見がありました。

わが子の運動会の楽しみ方っていろいろあるよ

『楽しみ方が個人目的だからじゃない? リレーだって自分の子が出てなくても面白い。子どもが頑張ってたらそれでよくない? うちの子たちは特別速いわけでもなかったけど怪我せず走り切ればいい』

『うちも母子ともに運動音痴でも運動会は楽しい。苦手や嫌なことにも努力して取り組む、楽しむことを私は教えたし、子どもも気付いてくれてると思う』

投稿者さんとしては、お子さんが徒競走で1位を取ったり、他の競技で勝敗を左右するほど活躍したりする様子を見ることを、運動会の楽しみとしているのかもしれません。しかしママたちからは、運動会は別の観点からも楽しめるのでは? という意見が。子ども個人の勝敗や活躍を見るのではなく、苦手ながらも頑張っている姿やチームが団結している様子を見ているだけでも、運動会は楽しめるのではないでしょうか。また「わが子が苦手なことにも一生懸命に取り組む姿を見るだけで、涙が出てくる」といった意見も。子どもの運動の出来不出来だけで、わが子が出る運動会の楽しみ方を決めてしまうのはもったいないとも言えるでしょう。

『下手でも苦手でも頑張るのが小学校でしょ。そして苦手な子がチームメイトでも応援することを学ぶのも小学校』

『競技中よりも待っているときに友達と仲良くしてるところが見れたのも、貴重でよかった』

また運動会に見れるのは、競技に出ているわが子だけではありません。わが子が競技以外で頑張っている姿はもちろん、お友達を必死で応援している姿や喜んだり悔しがったりする様子、授業参観では見られないお友達と仲よく過ごしている場面など。運動会は子どものさまざまな一面を見れる、貴重な機会ですよね。

誰に笑われても親だけは頑張っている子どもを誇りに思うのが運動会

『たとえリレーが最下位だとしてもわが子には「よく頑張ったね」と褒めるよ。何位であれ、頑張ったことには間違いないのだから。学校って嫌なことや苦手なことに向き合うことを学ぶ場でもあるんだよ』

『うちの長男は運動得意じゃないし球技も下手で自分ではコンプレックスなんだけど、保健係と応援団に入って、体調がよくない子を介抱したり応援合戦で頑張ったりしてた。誰に笑われてもいいけど親の私には長男のその姿が格好よくて誇りに思う。運動会って運動で活躍するだけが全てじゃないって長男のおかげで改めて気付かされた』

「親も子どもも足が速くなければ運動会は楽しくない」という考えを持っている投稿者さん。しかし運動会は競技の観戦を楽しむだけではなく、いろいろな学びで子どもを成長させてくれる行事です。ママの中には「ビリになってもおうちでたくさん褒めてあげる。1位になって褒めてあげることよりも大事なことだと思う」という意見もあり、運動会を通して親子の絆がさらに深くなるケースもあることがうかがえました。また競技以外で頑張っていた息子さんの話を綴っていたママのエピソードからは、運動会の意義を再確認させられますよね。

この投稿で絵が苦手な筆者は自身の中学時代のことを思い出しました。学年全員の絵が廊下に張り出される中で、筆者の拙い絵を見たクラスの男子がクスクスと笑っていたのです。当時は悲しくてショックで泣き出してしまいました。しかしお友達が慰めてくれてその優しさを感じたり、美術の先生が「得手不得手は仕方ない。あんな奴らが他人の絵を笑っている間に、他のことに努力していくほうが大事」と励ましてくれたりしていました。苦手なことに取り組む大切さだけでなく、嫌なことや苦手なことに直面したときの処世術や考え方の転換も学べるのが学校だったと、今になって強く思います。

投稿者さんもお子さんの運動会に対して別の考えで捉えてみると、投稿者さんだけでなく運動が苦手なお子さん自身も運動会を楽しめるようになるのではないでしょうか。


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