とっておきのグルメをのせて!出会いたいキッチンカー8選【千葉県】
食欲そそる目前調理に、出来立てを手渡しのわくわく。「おいしい」をぎゅっと詰め込んだキッチンカーが、今日も元気にこの町を走ります。その一台に、すてきなストーリーあり。
※出店予定は各HPやSNSで確認を(出店先へのご連絡はお控えください)
1.【キッサンハンタ/千葉市】具だくさんのボリューミーな創作サンドイッチ
2020年開業、今年で4周年を迎えるキッサンハンタは、黄色い車が目印の創作サンドとフルーツサンドのお店です。メニュー表にずらりと並ぶサンドイッチのラインナップ。食事系ももちろんですが、生のフルーツをふんだんに使ったフルーツサンドもとっても魅力的です。オーダーすると目の前で手際よく調理が始まり、ふわふわの食パンに、野菜やお肉、タマゴなどの具材がどんどん重ねられていきます。そんなに重ねて挟めるの???!などという心配はご無用。最後にペーパーに包まれ、ぷっくりとしたフォルムになったところに、きれいに包丁が入れられます。その断面はお見事!カラフルでボリューミーで、誰もが笑顔になるサンドイッチの完成です。フルーツサンドはまるでアートのよう!食べ応えも抜群です。
サンドイッチは、定番エビアボカドサンド(700円)、甘辛いタレが病み付きになるヤンニョムチキンサンド(700円)、さっぱりとハーブ香るヘルシーチキンサンド(600円)など6種類。中でもサーモンクリームサンド(700円)は子どもから大人まで一番の人気。そしてまるごとフルーツがぜいたくに入ったフルーツサンドは、シャインマスカット(650円)やいちじく(650円)、梨と巨峰(600円)など季節でラインナップが変わります。そろそろ焼き芋サンドや人気のいちごサンドも登場とか!
もちろんドリンクも充実しています。レモンスカッシュやバタフライピー(各400円)、いちごミルクにマンゴーミルク(各500円)。アイスコーヒーやアイスティーは250円から。自家製レモネード(400円)はぜひ味わいたい一杯です。
「開業時はコロナ禍真っただ中。当時はパートで働いていましたが、コロナの影響でシフトに入れない日々が続いていました。その時にキッチンカーを貸していただけるというありがたいお話をいただいたことがきっかけで、当時のパート仲間であり、今は姉妹店でもあるコイランハンタ(@koiran_hanta)さんと一緒に、思い切って開業することを決めました」と話す店主の久住さん。店名の由来は、フィンランド語で「猫のしっぽ」という意味。2人とも保護猫を飼っており、猫好きの2人がやるお店なので、猫にちなんだ名前をけたとのことです。
サンドイッチメニューで展開したのは、作ってみたかったというシンプルな発想と、狭い車内でも作れる商品であることを考慮してのこと。豊かな発想力でのメニュー開発がお見事。「以前違う場所で食べて、おいしくて忘れられなくて、インスタで出店場所を調べて来ました!」というお客さんが多いのがとてもうれしいと久住さん。
「最初はお客さまが連れて来てくださるワンちゃんがあまりにもかわいくて、写真を撮ってインスタに載せたのがきっかけで、今でもお客さまのワンちゃんや猫ちゃんなど写真を撮ってストーリーにあげさせていただいています。最近は来てくださるお客さま、ワンちゃんがたくさんいらっしゃるので、なかなか投稿が追い付かなくて申し訳ないのですが、時間はかかっても必ず投稿させていただいています」と、SNS上のコミュニケーションも人気の一つのようです。そして今後は…
「いろいろなイベントに出店したいという気持ちもありますが、今まで出店させていただいている場所やイベントを優先して、いつも来てくださるお客さまを大切にしたいと思っています」。幸せの黄色いキッチンカーを見かけたら、ぜひ店主の笑顔とおいしいサンドイッチにお立ち寄りを。
キッサンハンタ
主な出店場所:カインズ幕張店、カインズ市原店、東京臨海病院は月に2回定期出店
Instagram/@kissan_hanta
2.【キッチンカー みみのすけ/成田市】北総地域でしか食べられない「千産千消」の進化した豚の生姜焼き
2024年10月にオープンしたキッチンカー「みみのすけ」は、大手航空会社の機内⾷も⼿がけたシェフが代表を務める、豚の生姜焼き専門店です。注文を受けてからジュージューと漂ってくる特製のタレと生姜の香りが、調理を待つ時間までおいしくもてなしてくれます。「お待たせしました!」と笑顔で渡される容器の温かさ。ふたを開けると、生姜の香りがフワっと広がります。程よい厚みの豚肉を箸でひと口。きめが細かく柔らかい肉にからむタレと程よい脂、その風味が鼻を抜け、「わあ…おいしい!」と静かにうなずいては次のひと切れに箸が伸びる。そんな、心も胃袋もつかむメニュー。豚の生姜焼きで、⽬指すは新しい「千葉の名物」です。
食事メニューはどこまでも豚の生姜焼き一本。お総菜(1,000円~)、ご飯付きのお弁当(1,150円~)。他、トマトやきのこのアレンジ版や、季節の限定メニューも。出店場所によっては丼での提供も行います。ドリンクは、根生姜がシャープに香る、手作りのジンジャーエール(600円)。また、季節のフルーツを加えたカラフルなジンジャーエールも用意しています。「みんなが好きな馴染みあるメニューをプロとして磨き上げつつ、地域の生産者と手をつないでみんなの時間を豊かにしたい』この思いをキッチンカーでかなえたい」と代表の曽我部さんは笑顔を見せます。
コロナ禍に生産者を助ける気持ちで購入した中で出会った、成田市飯田畜産の豚肉のハッとするおいしさ。そして、このブランド豚に合う生姜を探した末に巡り合った香取市のさかいのうえん。泥を落としても皮の色がしっかりと残る根生姜はシャープさが味の強み。曽我部さんはこの食材と生産者たちにインスピレーションを受け、豚の生姜焼きでキッチンカーを展開することに強い確信を持ちました。「千葉県は生姜の高い生産量を誇ります。生姜の持つ発汗作用と体を温める力。そして高タンパクな豚肉の体⼒増強や疲労回復効果。忙しい現代女性にもぜひ食べてもらいたいメニューですね」
シングルファザーで男の子2人を育ててきた曽我部さん。手塩にかけた子育ても終盤に差し掛かり、今後を考えていた頃に訪れた現在の奥さまとの出会い。キッチンカーのプランを彼女に後押しされたことは、事業計画を進める上でも大きな追い風になりました。そんな二人は一年後(2024年)の春にめでたく結婚。同年秋に開業してからは曽我部さんが調理を、奥さまが接客を担当。夫婦二人三脚で歩んでいます。「彼女が味方になってから、想像以上に店が洗練されました」と曽我部さん。目指すは地元の⾷材を使った料理での地域貢献。「今後集客力のある車になることで、地域のにぎわいづくりの戦力になれたら」と夢を語ってくれました。今日もキッチンカーみみのすけは、おいしい香りと二人の笑顔を乗せて元気に営業中です。
キッチンカー みみのすけ
主な出店場所:京成成田駅東口、ドラムの里(房総のむら)他
Instagram/@ginger_miminosuke
3.【RUBBER TRAMP/千葉市】ライブ感あふれるキッチン、石窯搭載で提供する焼き立てピザ
千葉市を拠点に焼き立てピザを移動提供するキッチンカーRUBBER TRAMP(ラバートランプ)。売りは、歯切れのいいイタリアン生地にアメリカンスタイルで具材をしっかりのせた欧米のいいとこ取りピザ。同市内で30年以上続いた老舗「I LOVE PIZZA」(2020年閉店)の人気レシピを丸ごと受け継ぎ、各種イベントへの出店でお客さんを楽しませています。現在はイベントの内容や客層に応じて6~8種類のメニューを展開。中でも、ハーブの香りとスパイスが詰まったイタリアンソーセージを3種のブレンドチーズの上にトッピングした「イタリアンソーセージ」、コクの深いオリジナルブレンドチーズとともにペパロニスライスの旨味を堪能できる「ペパロニアン」、この2つのいいとこ取りをした食べ応えのある「アメリカーナ」が特におすすめです。
粉に対しての塩や砂糖の絶妙なバランスで、冷めてもおいしい自慢の生地は、外はカリッ、中はもちもち!独自ブレンドのチーズでボリュームも味も大満足。また、ハーブを使って仕上げた特製のピザソースが香り高く、生地が焼けるおいしい匂いとともに食欲をそそります。
オープンは2015年。元々千葉市内にカフェバーを2店舗経営していた代表の山本新一さんは、もっとグローバルな仕事をしたいと、飲食店を移動させよう(=キッチンカー)と思い立ちます。当時は「移動販売」の印象が強い世の中でしたが、山本さんは、全国をスタイリッシュにクールに移動したいという思いを込めて、KITCHEN CARやFOOD TRUCKという言葉が似合うように、店名を「RUBBER TRAMP(ゴム(タイヤ)の放浪者)と命名。「自分が作るもので目の前のお客さんを喜ばせたい。ピザ玉を目の前で伸ばして窯に入れて焼いて…っていう手元やプロセスを見せながらみんなにおいしいものを届けられる、そういった理由で提供メニューはピザに決めました」。確かに、山本さんのキッチンカーは受け渡し口が大きく、中の様子がよく見えます。
現在山本さんの所有するキッチンカーは、計4台、内カーキとブルーの2台がピザ屋さん。「店舗としてお客さんに長居してもらいたくて、手前にカウンター席や屋根の上に2階席を作ろうか、なども考えました。最終的に、2台目を逆向きに作ることで連結して営業できるスタイルに落ち着きました」。現在は、ピザの世界大会国内予選に出場経験もある実力派の綿引貴史さんが、RUBBER TRAMPはもとより、飲食事業部全体のハンドルを握っています。
「『移動販売』から『キッチンカー(フードトラック)』へとイメージを変えてきた中で、今後僕らがやらなきゃって思っているのは、太陽光パネルで自家発電なんかができるSDGsなキッチンカーを作ることですね。また、海を越えて海外に日本のキッチンカーを持っていきたい。その先導者的な立場になれたらと思っています」
RUBBER TRAMP(ラバートランプ)
主な出店場所:千葉県~東京都、各種イベント。海浜幕張と千葉みなとに実店舗あり。
ホームぺージ/https://www.prove-life.jp/
(PiZZA&JUiCE RUBBER stand 海浜幕張店)
千葉県千葉市美浜区若葉3丁目1-40 MAKUHARI NEIGHBORHOOD DOCK
(PiZZA & JUiCE RUBBER stand 千葉みなと店)
千葉県千葉市中央区中央港1-20-1 ケーズハーバー2F
4.【Snow Kotan/柏市】北海道の食材に夢を詰め込み走るフライドポテト専門店
口に入れた瞬間、甘い香りでいっぱいになる。クリのような、サツマイモのようなねっとりとした風味と舌触り。実はこれ、フライドポテト。2021年に開業のSnow Kotan(スノーコタン)は、フライドポテトを中心に、北海道の食材を使ったメニューを展開するキッチンカー。イチオシは小さな宝箱のような「ノース・イコロ」。紫色のシャドークイーン、ピンク色のノーザンルビー、黄色いインカのめざめ、サイコロカットの3種類がミックスした、なんともかわいいフライドポテトです。それぞれに甘みや食感が異なるので、ひと口ごとにジャガイモが語りかけてくるような世界観があります。
メニューは、フライドポテトだけでも4種類。「ノース・イコロ」の他に、十勝産ジャガイモを中太カットした「レギュラーカットポテト」(550円)、そこにオホーツク産の塩と国産青のりをまぶした「のり塩ポテト」(605円)、濃厚な味わいのインカのめざめをぜいたくに揚げた「インカのめざめフライドポテト」(660円)。ドリンクは、美しいオホーツクブルーのソーダにみるくアイスがのったオリジナルフロート「流氷みるくソーダ」(660円)、自家製ハスカップジャムの果実ソーダがベースになった「ハスカップみるくソーダ」(715円)など。また、出店先によって提供される、北海道スープカレー(1,045円)は出合ったらぜひ食べてほしい一品です。
Snow Kotanは北海道出身の母が調理を、娘が接客を担当する親子経営。北海道の土と空気で育ったジャガイモの味をたくさんの人に伝えたいとの思いで、日々営業をしています。「子どもの頃からジャガイモのお菓子が好きでよく食べていました。これを北海道のジャガイモで作ったらどんなにおいしいだろうとの空想が現在に至ります」と、娘の荒川さん。開業前は、大手の飲食店で働きながら接客や衛生管理の手法を学んできました。開業を思い立った頃、世間はコロナ禍。旅行が制限されるならば、北海道の味で旅行気分を届けようとキッチンカー開業に踏み出しました。「寒暖の差がジャガイモの糖度を上げます。品種によって食感も風味も全然違うんですよ!」。荒川さんの優しい語り口からあふれる食材への愛は尽きません。
そして2023年11月23日、柏市に店舗「Cafe Pon Kotan(ポンコタン)」をOPEN。程よい広さの店内は、ソファやカウンター席で思い思いに食事ができます。スープカレーやパスタなど、全てフライドポテトと相性がいいメニューを展開。札幌の「締めパフェ」の習慣も楽しめる?!オリジナルパフェも魅力的。キッチンは半オープン型のため、調理をするお母さまの姿においしそうな匂いがまとう、そんな温かい空間を笑顔の荒川さん(娘)が切り盛りします。店舗では1周年イベントも計画中とのこと。キッチンカーとカフェの営業は変則的のため、お出かけの前には下記Instagramをチェックしてください。
Snow Kotan(スノーコタン)
主な出店場所:柏の葉キャンパス、印西温水センター、柏市内のイベント他
(Cafe Pon Kotan/店舗)
住所:千葉県柏市松葉町2-15-11 よしいビル 2階 E号室
Instagram/@snowkotan.ponkotan
5.【幕張ファイデーン/千葉市】この地で10年!本格的アジアン料理のキッチンカー
タイ料理店のキッチンで働いた経験を持つ店主が、自分が好きなアジアン料理を地域の人に紹介したいという思いで2013年に開業。地元の幕張で親しまれてきたキッチンカー「幕張ファイデーン」。お店の一番人気メニューでもあるガパオライスは、甘辛い鶏ひき肉のうまみが、一緒に炒められたバジルの爽やかな香りとともに口の中に広がります。揚げ目玉焼きを崩して混ぜると、マイルドでさらに濃厚な味わいに。ナンプラーの香りもたまらない、これぞタイの屋台飯!(バンコクを1週間旅したあの頃を思い出した記者なのでした)。アジアン料理好きにはぜひお薦めしたいキッチンカーメニューです。
主なメニューは、ガパオライスの他に、ジャガイモと鶏肉が主役のマイルドなマッサマンカレー、青唐辛子とココナッツミルクのベースにナスとタケノコが入った辛みのあるグリーンカレー、ガーリックライスと蒸し鶏が香るカオマンガイ(各800円)、鶏肉をあぶり焼いたタイ料理のガイヤーン(900円)。その他、トムヤムラーメン、パッタイ、ソムタム、ソーセージなども販売。お好みでパクチーや目玉焼きも付けられます(追加料金)。
キッチンカーの窓は大きく、声をかけると優しい笑顔の店主が顔をのぞかせます。オーダーに応じて手際よく料理を仕上げていく姿に見とれていると、待ち時間もあっという間です。「自分が作れる料理が全てかなう設備をそろえました」と店主の宮川さん。その思いが、メニューの一つ一つに丁寧に反映されています。全てタイの調味料を使用し、タレも手作り。受け渡し口にさまざまな調味料が置いてあるので、辛さや味も追加でアレンジ可能です。
「キッチンカーは、タイ料理が初めてという方にも親しみやすい営業形態だと感じています。これからも地域の人にたくさん知っていただき、うちのタイ料理を食べていただきたい」と宮川さん。本場で食べたものよりおいしいとのお声をいただいたことがうれしかったそうです。取材中も次々になじみのお客さんが訪れる姿に、「いつもこの場所で」という定期的な営業スタイルを続けてきた温かな歴史を感じました。日常の中で楽しめる本格アジアン料理をぜひ、本日のランチにどうぞ。
幕張ファイデーン
主な出店場所:海浜幕張WBG、イオンスタイル幕張ベイパーク、千葉大学医学部付属病院、他
Facebook/https://www.facebook.com/makuharifaiden/
6.【農家の畑ごはん たねやキッチン/市原市】農家イチオシの季節の野菜を味わう
もったりとした舌触りに濃厚なコク。野菜の水分と栄養が凝縮されたたねやキッチンの「農家野菜カレー」。11月は市原市の誇るブランド野菜、姉崎大根が主役の「農家大根カレー」の登場です。独自ブレンドのスパイスがしっかりと野菜のおいしさを際立たせ、食べるそばから体の喜ぶ声が聞こえるよう。特に秋の大根は歯応えと辛みが特徴的なので、カレーにするのに持ってこいなのだと、店主であり野菜ソムリエの泉水さんは話してくれました。そう、ここは、自農園で育てた野菜をその時一番の調理法で提供するのが売りのキッチンカー!探究心旺盛な店主が季節に応じて展開する限定メニューもお楽しみどころです。
主なメニューは、農家カレー(季節に合わせて大根、ジャガイモ、カボチャなどと、メイン野菜が変更。また、グリーンカレーが出ることも。各1,000円)、旬の食材とスープで煮込んだ、煮込みハンバーグライス(1,000円)、バナナ・ジャガイモ・カボチャ・焼き芋などを包んだおやつメニューのロティ(700~800円)、クラフトジンジャーコーラ(600円)など。出店場所は主に市原市・木更津市・袖ケ浦市。定期的に自宅前でも営業します。オリジナルレシピによって、他では見たことがない、どんな味か想像がつかないようなメニューを心掛けていると泉水さん。「記憶に残る味に。そして、何度食べても飽きないと思えるようなものにしたいんですよね」と笑顔を見せます。
泉水さんは長年都内でIT関連の仕事をしてきましたが、結婚を機に退職。嫁ぎ先は環境一転、市原市の農家さん!生活の中で、日々規格外で廃棄される野菜を目の当たりにしました。味はいいのだからと、調理することでフードロスに貢献できればと調理販売を思い立ちます。
千葉県の大きな台風被害を経験したため、有事の際には拠点ごと移動することで大切な店を守り、移動できる良さを生かして被災地の助けにもなれるのではと、キッチンカーという形態を選択。開業セミナーに参加したり、農林水産省の6次産業事業化計画の認定を取ったりと、真っすぐに努力を重ねた泉水さん。2022年に開業してからは、今ある生産物を最大限に生かすためのメニューづくりを行うために野菜ソムリエの資格を取り、栄養や旬についての考え方なども学びました。
キッチンカーは、小回りが利く軽自動車でありながら、200Lタンクを積むことであらゆるメニューを提供できる仕様のものを厳選。どんな時も衛生面を徹底しています。ご主人の協力で、作業スペースを段差なく仕上げたのも快適でお気に入りなんだとか。
自農園で毎年秋から力を入れているのが姉崎大根。この一帯は寒暖差が激しいので冬に向かって大根の甘みが増すのだとか!「季節(秋・冬・春)や品種によってさまざまな味やうまみ、固さなどが変化し、そしていろんな食材との相性が抜群の自慢の野菜です。キッチンカーでオリジナルメニューを提供することで、『市原市に足を運んでいただきたい。地元でおいしい直売の大根も買ってほしい、うちのメニューを調理のヒントにしてもらいたい』という思いでアピールを続けております」
農家の畑ごはん たねやキッチン
主な出店場所:うまくたの里(千葉県木更津市)、タッソの森(千葉県袖ケ浦市)、
自宅庭(千葉県市原市深城469-1)、他
ホームページ/http://daikonnosato.com
Instagram/@daikonnosato
7.【TG Tacos】大注目の沖縄タコスキッチンカー
プロ野球チームやプロバスケットボールクラブで、ストレングス&コンディショニングコーチを務めた経験を持つトレーニングジムのオーナー、多田我樹丸さんが2024年9月に開業した、ファンの間でも話題沸騰中のタコス屋さん、TG Tacos(ティージータコス)。試合会場の敷地内に出店時は、開店前から長蛇の列ができるほど。記者も我慢強く並んで手にした噂のタコスは、トルティーヤ生地にコクのあるタコミートとシャキシャキレタス、マイルドさをプラスするチーズに酸味のあるトマトがトッピング。スパイシーなサルサソースにディップしていただきます。スポーツを観戦しながら、お酒を片手に、小腹が空いた時、さまざまなシーンの傍らにぴったりです。
メニューはタコス(900円)とドリンクのみ。「とにかく『僕らが食べたい、食べてもらいたい』の気持ちで沖縄タコスのキッチンカーを始めたので、ひたすらタコス一本です!味のクオリティーを上げる意味でも、オペレーション的により多くの人に食べてもらうためにも、単一メニューでやらせてもらっています!」と、多田さんは話します。
「沖縄タコスが大好きで、沖縄に試合やプライベートで行くたびにチームメイトに差し入れしたりしていました。その流れもあり『タコス屋さんをやりたいね』って話していたのは僕がプロバスケットボールクラブにいた頃からなので3、4年前のこと。僕らが大好きな沖縄タコスを、関東でも皆さんに食べてもらいたい(そして僕たちも食べたい!笑)が開業に至った動機です」と多田さんは続けます。
お店の名前の由来は、お店に関わる大切な人のイニシャルから。正式にはTG Tacosではあるものの、「トガタコ」という愛称もあるのだとか。キャッチーで呼びやすいですね。果たしてその人物とは?!ぜひお店でお尋ねくださいね。
「やっと食べられた!」「おかわり必須!」「いままでに食べたタコスの中で一番!」などなど、たくさんのお客さんの応援と激励に力をいただいているそうです。開業から2カ月、現在より多くの人に楽しんでもらうために、どうしたらいいかをあれこれと画策中なんだとか。「アイデアやご要望&出店先を大募集しています!お気軽にSNSのDMなどにご連絡ください! 」
TG Tacos(TGタコス)
主な出店場所/カーテンじゅうたん王国習志野店駐車場、メガマックス千葉NT店駐車場、
LaLa arena TOKYO-BAY、他
Instagram/@tgtacos_
X/https://x.com/tgtacos2?s=21&t=SX3gnfvhNDs8aVmliaXVVg
8.【ゆーちゃんくれーぷ/千葉市】サクサクもっちり!ビジュアルも華やか個性派クレープ
2023年10月末に開業。少し厚めのサクサクとした生地に、季節の食材が色とりどりに包まれたクレープは、子どもから大人まで大人気。焼き上げる際に生地にたっぷりとバターを塗り込んであるので、風味も豊か。出来立てを受け取ったらまずは香ばしい皮の部分を…サクサクっとした食感は、ホイップクリームはじめ他の食材とも相性がバッチリ。具材によっていろいろな楽しみ方ができるクレープです。
ラインナップは季節に応じて変わります。ホイップクリームにフルーツやナッツ、チョコレートソースなどを合わせるスイーツ系(600円~)、レタスにベーコン、スクランブルエッグやソーセージをのせてケチャップなどでいただくお食事系(650円~)。千葉市の人気珈琲店、「自家焙煎珈琲豆屋 じゃくう鳥」のオリジナルブレンドコーヒーも提供中。その時の気分やおなかの具合で選べる楽しみがいっぱいです。毎月、2、3種類のメニューが入れ替わるとのこと。Instagramで写真を眺めると、その工夫とワクワクが伝わってきます。
店主の菊池さんは元々幼稚園教諭でしたが、8年が経過した頃に新しいことにチャレンジしたいという気持ちが芽生えました。子どもたちも大好きだけれど…他に自分の好きなものやコトを生かしてできることはないだろうか。「スイーツ×車×人×コーヒー」で行きついたのが、キッチンカーの開業でした。見た目から楽しく食欲をそそるメニュー開発には、考えやアイデアを形にしてきた幼稚園教諭の仕事が生きています。
キッチンカー製作においては、見た目のインパクトはもちろんのこと、お客さんと目線が合うことを一番に大切にしました。一人一人のお客さんとしっかりコミュニケーションを取りたい、その結果、軽トラックタイプで荷台の低い現在のキッチンカーとなりました。観音開きの受け渡し窓が温かくてかわいい。窓や天井は、菊池さんのお父さまの手作りなんだとか。自身も車が大好きで、車中泊に夢中なお父さま。内装の相談を持ち掛けると、快くOK!菊池さんも毎週末手伝いながら、二人で手をかけた愛情たっぷりの一台になりました。
「幼稚園教諭としての働き方と大きく異なった1年でした。確かに同僚はいませんが、出店ごとにキッチンカー仲間のつながりができ始め、世界観が変わってきたなとも感じています。お客さんはリピーターさんが多く、皆さんとの交流も大好き。また、憧れのキッチンカーさんが『パフォーマンス感』を大切にしているので、今後はいろんなイベントにも出店して自身も見せ方を深めていきたいですね」
ゆーちゃんくれーぷ
主な出店場所:ミスターマックスおゆみ野店、イオンスタイル幕張ベイパーク他
Instagram/@yu_chan_crepe
※出店場所やメニュー詳細はHPや各SNSで都度確認を(出店先へのご連絡はお控えください)