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プロ野球の強肩王は誰だ?2024年外野手の補殺ランキング

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周東佑京・万波中正・岡林勇希,ⒸSPAIA

「レーザービーム」で観客を魅了したイチロー

プロ野球の見せ場のひとつに、外野からの返球で走者をアウトにするシーンがある。イチローは「レーザービーム」と呼ばれた、真っすぐに伸びる強烈な返球で何度も球場を沸かせた。

野球のルールではどのポジションでも「補殺」が記録される可能性があるが、外野手に限って言えば、打球を捕ってすぐに返球し、走者をアウトにした場合が代表的なケース。内野手に中継して走者をアウトにした場合でも、外野手と内野手両方に記録されるため一概には言えないが、補殺は強肩を示す一定の指標となる。

では、2024年のプロ野球で補殺が多かった外野手は誰だろうか。ベスト10(11人)は下の通りとなっている。

1位は万波中正、2位は周東佑京

12球団最多の11補殺を記録したのは日本ハムの万波中正。高い身体能力でレギュラーをつかみ、2023年は25本塁打、2024年も18本塁打をマークした。失策も外野手では最多の6個を記録したが、ライトからの糸を引くような返球は、それだけで金を取れるプロの技だ。

2位は8補殺のソフトバンク・周東佑京。2024年に41盗塁で3度目の盗塁王に輝いたこともあって俊足のイメージが強いものの肩も強い。これまではセカンドやサードなど内野と併用されていたが、2024年は外野に専念。日本ハム戦では万波の強肩vs周東の俊足が「矛盾対決」として話題になる場面があり、ファンを楽しませた。

3位は岡林勇希(中日)、岡大海(ロッテ)、小郷裕哉(楽天)、近本光司(阪神)、細川成也(中日)が6補殺で並んだ。その中でシーズンを通してノーエラー、守備率10割だったのは岡林と岡。菰野高時代にエース右腕だった岡林は2022年も7補殺を記録した強肩で、岡も明治大時代は投手と野手の二刀流だった。

8位タイには辰己涼介(楽天)、蛭間拓哉(西武)、西川龍馬(オリックス)、来田涼斗(オリックス)が5補殺で並んでいる。

間違いなく、外野手の強肩はひとつの武器だ。走者をアウトにするだけでなく、強肩という先入観があるだけで走者は進塁をためらう可能性がある。強肩外野手は2025年もエキサイティングなクロスプレーを演出し、プロ野球を盛り上げてくれるだろう。

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記事:SPAIA編集部

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