直江津港第3東防波堤で春の大アジを釣ろう!【投げサビキ・カゴ釣り・アジング毎に解説】
新潟県上越市にあるハッピーフィッシング直江津港第3東防波堤管理釣り場では例年釣り場開放の3月から5月のゴールデンウィーク頃まで産卵が絡んだ30~40cmの大アジがメインに多く釣れます。本記事では春に尺~大アジを釣るためのタナ等の基礎知識とアジの釣り方を紹介します。
直江津港第3東防波堤管理釣り場
春の直江津港第3東防波堤管理釣り場は、入場の時点から注意が必要です。春の大アジシーズンは大人気なので入場予約・当日受付が共に大変混み合います。朝の開放時点から定員が埋まってしまいます。
ネット予約は現在2週間前の深夜0時予約受付開始から5分ほどでほとんど埋まってしまう状況が続いています。予約する時点で準備が必要です。
人気の釣り場なので混雑する
途中で釣りを終えて帰る人がいれば途中から当日入場できますがその日によって途中で帰る人数には差があるのでその点は運です。
朝に当日入場で入れなかった場合20~30人待ちくらいなら昼過ぎに入れる可能性があります。順番待ちしても良い方は受付で入場待機の名前と携帯電話番号を記入して順番待ちができます。
釣り場の概要
次に釣り場の概要を説明します。直江津港第三東防波堤は基礎などが入っているヘチ際で水深12.5m程、15m以上堤防から離れた沖合から大体水深15m程で砂泥底が沖に続いています。ヘチ際~沖合10m程では基礎などで根掛かりしやすい為、基本的にその範囲では仕掛けを底につけないよう避けて釣りをします。
3~5月初旬は基本的に大アジ・大サバがメインの釣り物となっています。他に~40cm位のイナダとサワラ・サゴシの回遊がある年はショアジギングで4月辺りから釣れ始めることもあります。
おまけ情報ですが、マイワシの回遊がある年はブリの群れが沖合から回遊してきて釣れることもあります。近年春ブリは釣れていなかったのですが2025年はマイワシが多いので堤防にブリ回遊があるかもしれないです。
アジのいる場所と狙うべきポイント
アジは堤防の壁際でなければ基本的に堤防周囲の全体を回遊しています。当堤防では堤防先端内側が大アジが入れ食いになるスポットとして超人気ですが、先端でなくても十分アジは釣れます。
狙い目の時間帯は朝方と夕方の竿じまい間際。ですが、潮止まりの時間でなければ日中も普通にアジが釣れます。時間帯よりもアジの群れが多く回遊してくるかの影響が強いです。
堤防の外側・内側でアジの釣れ行きが異なることがよくありますが春は一日中アジが全くその釣座に回ってこない事はまず無いです。大サバばかり釣れる日もありますが全くアジが釣れないという日は珍しいので待つことが肝心です。
アジの群れのいる場所は手前15m以上離れた沖合の水深13~15mの間です。群れが海底の近くに固まっているイメージをすると良いです。
夕方になると少し群れが浮く日もありますが、それでも水深13mくらいまでしか上がってこない場合が殆どなので後述のタナ設定で1日中問題ないです。
仕掛けを飛ばす距離について
仕掛けを飛ばす距離は投げサビキ・カゴ釣りであれば20~40m程投げれば基本的に十分です。60m程投げないとアジが釣れない場合もありますが春に遠投が求められる場面は少ないです。同じ場所に仕掛けを入れてコマセを効かせることによってポイントを作ることが大事です。
概要でも触れましたが注意点として手前15m程は基礎等があり根掛かりします。投げサビキ・カゴ釣りでウキが流れて手前に来たときやミスキャストした際はすぐに回収が必要です。
アジングでは基本的にジグ単で岸壁から10~20m沖の砂泥底~堤防基礎等の地形に変化があるポイントを狙い、底付近をフォールで重点的に攻めます。
投げサビキ・カゴ釣りで狙う
30cm~40cmの尺超えのアジ、~40cmのサバがメインターゲットとなるので投げサビキ釣り・カゴ釣り共に小アジ針8~10号のハリス3号以上とショアからのアジ釣りとしては頑丈な仕掛けを使用します。ハリスが細いとギガアジや大サバにはあっという間に切られてしまうので太めのハリスを使いましょう。
また、ウキとオモリは12号以上が直江津ハッピーの主流です。ウキ8号だと隣の人の釣座まですぐ流れてしまうので重い仕掛けにすべきです。
サビキ針は白スキンが定番です。スキンのカラーはピンクやケイムラなどでも良いですが白スキンが一番の定番として使われています。
コマセカゴに入れるコマセはアミエビに配合エサを混ぜたものを使用します。1日分の目安としてアミコマセ約2キロ(1/20カット3袋分)+配合エサが目安となります。
もちろんチューブに入っている常温保存ができるコマセを使用してもOKです。カゴ釣りの付け餌はLサイズのオキアミがおすすめです。
狙うタナについて
狙うタナは底から2メートル以内の水深13~15mの範囲が基本。これが重要です。カゴ釣りならウキ止めからカゴまで13m+市販のカゴ釣り仕掛け全長80cm~150cmの長さで水深14m辺りを仕掛けが漂うように調整します。
投げサビキならウキ止めから仕掛けまで13m+サビキ仕掛け全長1.8m前後で合計で14.5mほどになるように調整して水深14m辺りを仕掛けが漂うように調整します。
釣果アップのコツ
釣果アップのコツとしては仕掛けをこまめに回収して入れ直すことがポイントです。
3分ほどして釣れないなら仕掛けを回収し、5分以上ウキを流さないことです。自分の前にコマセをきかせ続けてポイントを作れ、隣とのトラブル防止にもなるので一石二鳥です。ぜひ意識してください。
注意点として、現地でタナを調整しようとすると風の影響で糸が絡んだり、何メートル糸を出したか分からずタナがボケる原因になるので事前にメジャーなどで13m道糸の長さを測ってウキ止め糸を結んでおくことが必要です。
アジングで狙う
アジングで狙う場合、投げサビキ釣り・カゴ釣りとは狙い方が違っています。
アジングでは釣っている人は基本的にジグ単で岸壁から10~20m沖の砂泥底~基礎等の変化があるポイントの底付近をフォールさせて探っています。
コマセを巻いてその場所に群れを足止めする投げサビキ釣り・カゴ釣りとは違い、変化のあるポイントを重点的に攻めるといった組み立て方になります。
ジグヘッドは重めを使用
アジングだと重め(2~4g)のジグヘッドが必携品です。水深が15mと深いことに加え、風が吹いている時間帯は2g以下のジグ単だけでは対処のしようがない場面が多いです。比重が重いタングステン製のジグヘッドを使うのも対策になります。
アジングに慣れている人は風と潮が緩いときにタックルバランスを調整して2g以下のジグヘッドを使用してスローに誘うのもアリです。
有効なワームについて
ワームは3インチ程でストレートタイプのクリア系を中心使っている人が多いです。初めて直江津港第三東防波堤で春にアジングをする場合、ジグヘッド3g前後、ワーム2.5~3インチを中心に使うのが目安となります。そこから状況に合わせて軽くしたり重くしたりすることがおすすめです。
補足情報ですが、稀に餌釣りの人は釣れないのにアジングの人ばかり釣れる場合があります。その場合の原因としてアジがシラスのようなベイトを偏食していることあるようです。
入場者150人中アジングの人数は多くても20人くらいなので気づきにくいですがエサ釣りの人が釣れていない時間に逆にチャンスタイムが到来していることもあるようです。定石どおりにストレートタイプの万能型ワームで誘い続けるのもよいですが小魚をイミテートしたワームを一種類持ち込んでおくのも良いかもしれません。
大アジ釣りを楽しもう
本記事で説明した基本をバッチリ押さえることが大事です。特に「タナ」が合っているのかを意識して直江津港第3東防波堤での大アジ釣りにチャレンジしてください!
また、堤防上では寒暖の差が激しい時期なので朝方冷え込んでいる時と日中温かい時に対応できる服装を準備していくと快適に過ごせます。
<ハマゴウ/TSURINEWSライター>