夫・妻たちに聞いた!“家庭内別居”の始まり #3「いっさい諦めるしかない?夫の苦悩」
夫婦として同じ屋根の下で暮らしていても、配偶者への気持ちや環境の変化が理由で同じ空間で過ごすのを避けるのが家庭内別居。
一緒にいないことが当たり前になると、そこから離婚に発展するほど気持ちが離れてしまうこともあります。
一方で、好きで家庭内別居を選んだわけではない、という夫婦も多いもの。
別々で過ごすきっかけはどこで生まれるのか、夫・妻たちに聞いてみました。
「妻とは家庭内別居状態ですが、俺のゲームが原因です。
付き合っている頃から俺がゲーム好きなのは妻も知っていて、それを承知で結婚したのですが、長女が生まれてから家の状態が一変し責められるようになりました。
『もう少し赤ちゃんのことを手伝ってほしい』と言われ、手が空いているときはおむつ替えも寝かしつけもするけれど、その後でゲーム機を起動したら『音がうるさいから別室でやってほしい』と注文がきて、渋々移動しました。
自分は赤ちゃんの世話をしているのに俺はゲームばかりで協力しないと思うらしく、リビングでスマホゲームをしていてもイライラした様子でため息をつかれます。
俺なりに、離乳食を食べさせたりお風呂も入れたり、やれることはやっているつもりです。それでも『気がきかないんだから』と言われたらやっぱり頭にくるし、妻と会話をするのが嫌になりました。
今はいずれ子どもが使う空き部屋にゲーム機と布団を持ち込んで、俺の寝室にしています。
妻と一緒に寝るのは無理だし、リビングにいても機嫌の悪い妻に嫌味を言われるし、赤ちゃんの世話をしようにもずっと妻が抱っこしていて何もできないので、部屋にこもる時間が増えました。
俺のゲームが原因なのはわかっているけれど、こっちの努力を見ようとしない妻にはモヤモヤします。
今は無言でも一緒にご飯を食べている状態で、そのうちこれもなくなる可能性はあって、何とかしなければとは思います。趣味をいっさい諦めるしかないのでしょうか?」(男性/28歳/配送)
育児にきちんと協力しているにも関わらず、趣味を否定されたらいい気がしないのは当たり前です。
妻の気持ちになって考えると、目の前で好きなように過ごす夫を見るのは苦しく、それは楽しみを共有できないからともいえます。
それでも、夫なりに配慮をしているのがわかるのなら、もう少し歩み寄ることも考えたいですね。
ゲームをする時間帯を設定する、リビングにいるときは家族で楽しめる時間を考えるなど、夫婦でルールを話し合う機会を持てればと思います。
(ハピママ*/弘田 香)