猫が目の色を変える『好きすぎる大好物』4選 普通にあげる以外の上手な活用法も
1.ささみ
ささみは猫にとって非常に人気のある食材のひとつです。猫の大好物として知られており、食べるときに目の色が変わるほど喜ぶ猫もいます。
低脂肪で高タンパクなささみは、猫の健康にも優れた食材で、筋肉を維持するために必要な栄養素を豊富に含んでいます。消化が良いので、食欲が落ちたときにドライフードにトッピングするといった与え方にもピッタリです。
ただしリンが豊富に含まれているため、慢性腎臓病などでリンやたんぱく質の摂取制限が必要な場合は与えることができません。また、ささみを生で与えると、食中毒のリスクがありますので、しっかりと加熱してから与えるようにしてください。
2.煮干し
煮干しも猫にとって大好物のひとつで、魚が大好きな猫にはたまらない食べ物でしょう。
煮干しに使われるおもな魚は、カタクチイワシとマイワシで、タンパク質やタウリン、DHA、EPAなど猫にとっては欠かせない栄養素が豊富に含まれています。
一方で、注意が必要な食べ物でもあります。加工時に塩水で煮るため、塩分の摂り過ぎなってしまう可能性があるのです。そのため人間用の煮干しを猫に与えるのはおすすめしません。
猫に煮干しを与える際は、猫用の煮干しを少量与える程度にしましょう。
3.かつお節
かつお節は猫にとっても非常に魅力的な食材で、その香りに引きつけられない猫はまずいません。食欲のない猫のドライフードにトッピングするだけで、もりもりと食べてくれたという声も聞かれるほどです。
ドライフードのトッピングのほかにも、出汁パックなどに入れたかつお節をドライフードの中に入れるだけで香りが移り、食べてくれるようになると言われています。
ただし煮干し同様に塩が使われている食材です。かつお節の塩分は100gあたり0.3g程度とそれほど多くはありませんが、人間用のものを常食するのはおすすめしません。猫用のかつお節を少量与えるのが安心です。
4.液状タイプのおやつ
液状タイプのおやつが大好きという猫も多いのではないでしょうか。スティック状で、パッケージから直接与えられるという手軽さもあって、飼い主さんからの評価も高いおやつです。
液状タイプのおやつは、嗜好性が高く、食の細い猫や食欲の落ちた高齢の猫の食事にトッピングするのにもおすすめです。また水分が多く含まれているため、水をあまり飲まない猫の水分補給にも良いでしょう。
ただし与え過ぎには注意が必要です。
液状タイプのおやつを好む猫は多く、目の色を変えて食べてくれるため、ついついたくさんあげてしまうという飼い主さんもいらっしゃるようですが、あくまでもおやつです。食べ過ぎは肥満や、栄養バランスを崩す原因になりかねませんので注意しましょう。
大好物の食べ物を上手に活用するには?
猫に大好物を与える際には、量やタイミングに工夫が必要です。過剰に与えると、猫の健康に悪影響を与えることがありますので、あくまでおやつとして少量を与えることを心がけましょう。
また、ここぞというタイミングで大好物を与えると、猫のストレス軽減、しつけなどに効果的です。
✔動物病院から帰宅したとき
✔苦手なお手入れをしたあと
✔爪切りのトレーニング
✔ご飯を食べないときのトッピング
✔誕生日などの特別な日のおやつ
大好物は猫にとって特別な食べ物です。基本的には嫌なことの後など「ご褒美」を意識したタイミングで与えるのがおすすめです。
まとめ
猫が目の色を変えるほど好きな食べ物は、上手に活用することで猫とのコミュニケーションを円滑にしたり、ストレスを軽減したりなどのメリットがあります。
今回紹介した、ささみ、煮干し、かつお節、液状タイプのおやつは、猫が喜ぶ食材としてさまざまな形で活用することが可能です。与え方を参考に、上手に活用してくださいね。
ただし与え過ぎは、猫の健康を害する恐れがあります。大好物は、あくまでもおやつとして少量を与え、食事の妨げにならないように注意しましょう。
(獣医師監修:葛野莉奈)