東京湾の沖ルアー五目釣りでサワラ・イナダ・タチウオ・ホウボウと多彩【千葉・林遊船】
今回は、東京湾原木中山の林遊船でのルアー五目船の釣行を中心に、現在の状況と基本的な攻略法をお伝えしたい。
林遊船でルアー五目
9月8日(日)、集まったのは14人。中島忍船長の舵取りで7時出船。朝は曇天のナギで、連日の猛暑から解放されてひと安心。
最近は、湾央の西側と東側の同じポイントにサワラやタチウオがいるようで、横浜沖に向かう。すでに10隻ほどの僚船が集まっている。船団の手前から魚探を見ながら入念な潮回りのあと、「水深は28mです。ベイト反応は宙層ですので、40~60gのブレードジグを底まで沈めて、高速巻きでやってみてください」のアナウンスでスタートフィッシング。
私は最近実績の高い鉛製40gをフルキャスト。着底後、定番誘いの超高速巻きで様子を見る。数回の潮回り後、左舷ミヨシの田辺直樹さんの竿が曲がり、70cmアップのサワラをゲット。
「今期2回目ですが、好きなネコメタルのブレードチューンで、2回連続キャッチできて、もう満足です」と嬉しそう。
これを見た同船者はテンションが上がり、さらにリールを巻く手に力が入る。しかし、この頃からベタナギの快晴になり、荒れたほうがアタリが多いこの釣りにとっては条件が悪化。
それでもフィッシュイーターの活性は悪くないと思い、さらに集中して同じパターンを試す。
タチウオが連続ヒット
9時半、着底後10回転ほどしたところで、高速で巻いているリールがガツンと止められる。そのまま巻きアワセするとヒット。サワラは、ヒットした瞬間反転し、5mほどドラグを出して走りまわるが、この魚はギュンギュンとバックする感じでタチウオと確信。
ていねいにファイトして抜き上げたのはメーターアップの良型。これはこれで大好きなターゲットなので、すぐにベイトロッドに持ち替え、80gメタルジグの速巻き&フォールを試すと、すぐにガツンと良型タチウオを追加。
極太サワラ登場
そのまま6連続キャッチして楽しんでいると、今度は右舷ミヨシの金高正人さんの竿が強烈に曲がって全員が注目。船長の差し出すネットに収まったのは、なんと97cm4kg弱の極太サワラ。
金高さんは、「タチウオ狙いで少しゆっくりめに巻いていたんですが、今季初のこんな大物が釣れて、きょうは来てよかったです」と大喜び。
イナダの回遊も
これを見た私は真剣にサワラを狙うが、その後は船中全体でタチウオが入れ食い。さらに、イナダが回って、みんなでワイワイとアタリとファイトを楽しんだ。
初挑戦で頑張っていた伊東伸太郎さんが「これは今までのタチウオとは違う強い引きです」と言って焦りながらファイト。私は、竿の曲がりからサワラだと判断。「ポンピングをせず、ラインテンションを一定に保って、リールを巻けるときにできるだけ巻いてください」とアドバイス。すると、そこからは落ち着いてやりとり。記念すべき人生初の75cmサワラをキャッチ。
後半もタチウオは好調だったが、最後の最後に右舷大ドモでサワラが上がり、14時に沖上がり。
今後はランカーも狙える
釣果はタチウオ多数で全員が複数尾ゲット。サワラは船中で5尾キャッチされ、まずまずのスタートとなった。
サワラの基本的な攻略法は、40~60g前後のブレードジグをフルキャストして底まで沈め、ひたすら高速リトリーブを繰り返すだけ。
詳述するとキリがないのでまたの機会にするが、今回のように初心者でも船長のアドバイスを守れば誰にでもチャンスはある。ルアーを信じて、ぜひ価値ある1尾を手にしてもらいたい。
例年通りだと、今後は秋にピークを迎え、年末年始くらいまでは期待大。水深5~30mほどの浅場のオープンウォーター(平場)のキャスティングゲームで、80~90cm級のランカーも狙える季節になる。
<週刊つりニュース関東版APC・奥野忠弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年8月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。