交通安全活動のユニフォーム100セット、名張市に寄贈 車本さん
三重県名張市梅が丘の車本忠夫さん(93)が6月9日、交通安全の啓発活動で使うユニフォーム100セットを市に寄贈した。市生活安全推進協議会交通安全部会で活用される。
車本さんは日本電信電話公社(現NTTグループ)などで働いた後、1993年から2023年まで30年間、同部会の活動に携わった。13年と14年には部会長を務め、県交通安全功労者や交通栄誉章緑十字銅賞などにも選ばれた。
同部会は、月2回の街頭指導や季節ごとの交通安全運動での街頭啓発などに取り組んでいる。活動時には反射材付きの黄色いジャケットやベスト、帽子を着用。古くなったり、過去の団体名が書かれたものを使っていたりするケースもあったが、市の財政事情でなかなか更新できずにいた。
この日、市役所であった寄贈式に出席した車本さんは「以前から気になっていた。気持ちを新たに子どもたちの安全を守っていただき、交通事故ゼロを目指してほしい」と述べた。感謝状を贈った北川裕之市長は「本当にありがたい。活用させていただき、交通事故のない名張にしていきたい」と話し、同席した杉中清哉部会長は「30年間の啓発運動、ご苦労さまでした。大切に使わせていただきたい」と述べた。