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サルにそっくり!?神々の島に浮かぶ奇岩「猿岩」【長崎県壱岐市】

ローカリティ!

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長崎県壱岐市の黒崎半島の先端に位置する高さ45メートルの大きな岩「猿岩」(さるいわ)は壱岐市のシンボルのような存在で、観光地としても絶大な人気を誇るスポットである。壱岐でサルといえば猿岩というほど有名で、壱岐のお土産にも猿岩をモチーフにした物が多い。その人気の秘密は、「そっぽをむいたサル」にそっくりなところである。「似ている」どころの話ではない。もはやサルにしか見えないほど完璧にサルなのである。

神話にも登場する壱岐の象徴

今も壱岐の人々に愛され続けている猿岩だが、実は昔の神話にも登場している。

日本最古の史書である古事記にはイザナギノミコトとイザナミノミコトが矛で混沌を混ぜて日本の島々を作ったとされる。現在の壱岐島は「生き島(いきしま)」と言われ、勝手に移動してしまうと考えられていた。そんな「生きた島」が動かないように建てられた八本の柱の一つが猿岩であるとされている。

猿岩を実際に見てみると、悠然と構えるような立ち姿からは神々しさが感じられた。そのオーラには思わず手を合わせてしまうほどである。神秘的な雰囲気を醸し出す猿岩は、まさに壱岐の守り神のような存在だといえる。

壱岐屈指の「映え」スポット!

猿岩はフォトスポットとしても観光客からの支持を得ている。遠近法を利用して飲み物を飲ませたり、何かを食べさせたりする「お供え物タイプ」や抱きついたり、もたれかかったりする「ふれあいタイプ」の写真が人気である。すぐ近くにある猿岩物産館「おさるのかご屋」で販売されていた冷凍イチゴを購入して写真を撮ってみた。角度や位置を合わせるのが難しく、撮影者と協力して撮るのも猿岩の楽しみ方の1つとなっている。

猿岩を正面からみると!?

いつ見ても斜めを向いている猿岩。その姿を正面から捉えようと左側に見える丘に足を運んだ途端に、「あれ?これ猿岩だっけ?」と思ってしまうほどその姿は急変してしまった。ある程度決まった位置からでしか、サルに見える岩として拝めないのだ。その不安定さに自然の力を感じて、私は思わずほっとした。不自然に見えるほど「サル」な岩も、見る角度によっては風景に溶け込み、自然の一部として親しまれているのだろう。猿岩を見に行った際には、斜めからだけでなく正面からも見てみることをお勧めしたい。

写真は2025年5月19日筆者撮影
※映えスポットの写真は同日に母撮影

情報

壱岐観光ナビ公式HP:https://www.ikikankou.com/spot/10093

田口怜奈

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