御在所岳「おばれ岩」崩落の危険で「中登山道」通行禁止 別ルートの利用を
三重県菰野町の御在所岳の「中登山道」で5月25日、高さ10メートル以上ある2つの岩「おばれ岩」が倒れかかっているのが見つかった。菰野町と同観光協会、菰野生産森林組合、御在所ロープウエイでは、ほかの登山道を利用するよう呼びかけている。
【迂回を呼び掛ける注意書き 菰野町提供】
倒れかかったのは、24日に降った雨の影響とみられる。中登山道はおばれ岩の2つの岩の間を通るため、通行禁止になっている。けが人は出ていない。26日午前、町の担当者が現地を訪れて状況を確認した。中登山道の入口には別登山道への迂回を呼び掛ける注意が表示されている。
おばれ岩という名前は、母親が赤ちゃんをおんぶしているように見えることから名付けられたとされていて、登山客の間で奇岩として有名。御在所岳中腹にある2つの岩の間に四角形の岩が挟まるように乗り、「絶対に落ちない」と言われることから、合格祈願の岩として有名な「地蔵岩」とは別の岩だ。
登山道は複数あり、御在所ロープウエイではうら登山道、おもて登山道、とうげ登山道、一の谷新道の利用を呼び掛けている。
【倒れかかる前のおばれ岩 2010年撮影 菰野町提供】