会見から一夜が明けたフジ・メディアHDだが、株価は今日も値上がり3日続伸
2度目の記者会見から一夜が明けたフジ・メディア・ホールディングス(以下、フジ・メディアHD)。正確には会見が終了したのは翌日深夜2時すぎだったため、日を跨いでの会見だった。オープン形式で実施した今回の記者会見でフジ・メディアHDの嘉納修治会長とフジテレビジョンの港浩一社長は辞任を発表し、翌28日には遠藤龍之介副会長も辞意を表明している。10時間以上にも及んだ記者会見だったが、歯切れの悪い回答も多く、すべての膿を出し切ったとは言えない内容だった。
今後は3月末にまとまる予定の第三者委員会の調査結果を待つことになるが、スポンサー離れは深刻だ。港浩一氏の跡を継いで社長に就任した清水賢治氏は、4月の改編に向けて「事実上、交渉が止まっている」と会見で述べており、春以降の状況は全く見通せない。こうした状況が続けば、同社の業績に大きな打撃になることは間違いない。
株価にも影響がありそうだが、会見前日の終値が1975円だったフジ・メディアHDの株価は翌28日には3.04%の値上がりとなる2035円で取り引きを終え、3日続伸となった。日枝久相談役の進退は明言を避け、このまま留任となる可能性が高いが、それでも新たな経営陣による新体制への期待であろうか。
一方で、10時間以上に及んだ記者会見にはさまざまな批判もあった。特に、質問する側のレベルの低さやマナーの悪さだ。一方的に延々と持論を喋り、あるいはなにを問いたいのかがわからない質問をぶつけるフリージャーナリストたちに批判の声もあがっていた。