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『仮面ライダーガヴ』なんでも屋「はぴぱれ」が尊いチームである理由 推さずにはいられない4人の関係性を解説! 

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2024年9月から放送中の『仮面ライダーガヴ』は、シリーズ初のお菓子をモチーフにした仮面ライダー。カラフルでポップなビジュアルとは裏腹に、物語は奥行きのある重厚な展開を見せています。

そんな中で、主人公・ショウマが身を寄せるなんでも屋「はぴぱれ」には、個性もバックボーンもまったく違う4人の仲間が集結。それぞれが悩みながらも優しさを持ち寄り、お互いを思いやりながら支え合っている姿は、仲間という枠を越え、まるで家族のようなぬくもりを感じさせてくれます。

今回はそんな「はぴぱれ」の4人にスポットを当てて、それぞれのキャラクターや関係性の魅力をじっくり紐解いていきたいと思います。

【写真】『仮面ライダーガヴ』「はぴぱれ」が尊いチームである理由

まずは、「はぴぱれ」チームの4人を紹介!

女神のように優しいはぴぱれ社長・幸果(さちか)

「困っている人を助けたい」という思いから、「はぴぱれ」を立ち上げたのが社長の甘根幸果(あまね・さちか)です。見た目はギャルですが、内面はとても真面目で誠実。他人の幸せを願える優しさを持ち、面倒見も抜群。行き倒れていたショウマを助け、「はぴぱれ」のバイトとして雇っているのも彼女の優しさによるものです。

ポジティブで気配り上手な一方で、お節介が少し行き過ぎてしまい、かえって状況をこじらせてしまうことも。でも、そんな不器用さこそが幸果の魅力。完璧ではないからこそ、人間らしさや温かみを感じさせてくれるのです。普段は頼もしい幸果が、ちょっと空回りしてしまう姿を見ると、逆にホッとしてしまうのも彼女ならではの魅力ではないでしょうか。

誰より優しいのに、誰より芯が強い主人公・ショウマ

ショウマは、異世界人グラニュートと人間のハーフとして生まれ、母を悪の組織・ストマック社に殺された過去があります。母が愛した人間界を「仮面ライダーガヴ」として守ろうと決意し、見知らぬ人間たちに「バケモノ」と呼ばれても、その思いを貫き通す姿はとても健気で胸を打ちます。

物語の序盤では、人間界のことが何も分からず、幸果に支えられながら過ごしていましたが、ストーリーが進むにつれて大きく成長。ときには自分の悲しみよりも、人々や仲間を救うことを優先し、敵の更生を信じる優しさを見せたこともありました。

そんな優しさと強さをあわせ持つショウマは、まさに物語を支える頼もしい主人公です。

さまざまな悲しみを乗り越えてきた絆斗(はんと)

絆斗は、幼いころ目の前で母をグラニュートにさらわれたという、深い悲しみを抱えています。その謎を追うためフリーライターとして活動していましたが、師匠として慕っていた塩谷を亡くしたことをきっかけに、「仮面ライダーヴァレン」として戦う道を選びました。

やがて、ヴァレンへの改造手術を行った酸賀が、塩谷を殺した張本人だったことを知り、絆斗は深い絶望に沈みます。さらに、母をさらったグラニュートを探し出したものの、人間界にとって必要な存在になっていることを知り、復讐を諦めて逃がすという苦渋の決断を下しました。

絆斗は不器用でありながら、常に優しく、人を気遣うことのできる人物です。そんな彼だからこそ、視聴者の多くが「幸せになってほしい」と願わずにはいられません。

復讐から希望へと向かうグラニュート・ラキア

ラキアはグラニュートで、物語の序盤では悪の組織・ストマック社の側に立っていました。その理由は、弟・コメルを殺された復讐を果たすため。しかし、ショウマの真っ直ぐな言葉に心を動かされ、「仮面ライダーヴラム」としてショウマたちと共にストマック社と戦う道を選びます。

そして、ショウマたちと共に戦う中で、ラキアの心は大きく変わっていくことに。復讐の連鎖に終止符を打ち、ストマック社から人間を守るために戦うことを決意した姿には強い覚悟が感じられます。復讐から希望へと歩む彼の変化は、多くの視聴者の心を掴んでいるのではないでしょうか。

ショウマ×幸果:優しさが溢れる2人

物語の序盤では、幸果がショウマをそっと支える立場でした。優しく背中を押したり、ときにはアドバイスをしたり。ショウマにとって「はぴぱれ」は帰るべき場所であり、それを支えるのが幸果です。

特に印象的なストーリーが第13・14話。2人でクリスマスケーキを一緒に作ったあと、決戦へ向かうショウマに対し、事情を知らないながらも幸果は「絶対に帰ってくること」を約束させます。その約束がショウマの強い想いを引き出し、彼は強化フォーム「ケーキングフォーム」に変身できるケーキングゴチゾウを生み出しました。

ショウマにとって幸果は、元気をくれる存在であり、帰る場所であり、幸せを分け合いたいと思える特別な人です。そんな幸果を、ショウマも全力で守っています。幸果が不安定なときには、言葉にせずともそっと寄り添い、支える。そんな優しさにあふれた2人なのです。

ショウマ×絆斗:お互い不器用な親友

最初は仮面ライダーとして、変身した姿のまま出会ったショウマと絆斗。絆斗はグラニュートに強い憎しみを抱えていることを語り、ショウマは自分がグラニュートのハーフであることをなかなか言い出せずにいました。

そんな中、バトルの最中に絆斗がショウマの正体を知り、2人の関係は大きく動き出します。これが描かれたのが第21・22話です。ショウマが真実を話してくれなかったことに怒る絆斗でしたが、やがて自分の復讐心が原因でショウマも言い出せなかったのだと気づき、彼に頭を下げて謝ります。

その後もいろいろありましたが、第28話で2人は仲間としての絆を再確認し、友達として関係を修復。このシーンで絆斗が「やっぱり俺、お前のこと……好きだわ。これからもよろしくな!」と伝えると、ショウマがとても嬉しそうな笑顔を見せたのが印象的でした。

ショウマにとって、グラニュート界では一人もいなかった友達。だからこそ、ショウマもしっかりと向き合い大切にしていることが伝わります。ショウマが絆斗にとても懐いている様子や、まんざらでもなさそうな絆斗の姿は、見ているこちらまで心があたたかくなる関係です。

絆斗×ラキア:言いたいことを言い合える戦友

もともと絆斗は、グラニュートへの強い憎しみを持っており、ラキアを簡単には信じられずにいました。一方のラキアも、反発的な態度を見せる絆斗とはなかなか打ち解けられず、互いに距離を置いており、顔を合わせるたびにケンカになってしまいます。

しかし、第31・32話で2人が共闘することになり、大切な家族をストマック社に奪われたという共通の過去を互いに打ち明けます。それをきっかけに、お互いの痛みや努力を理解し合い、少しずつ信頼を築くようになりました。

今も憎まれ口を叩き合うのは相変わらずですが、以前ほど張り詰めた空気はなくなり、どこか心地よい距離感が生まれています。ショウマや幸果への心の許し方とは微妙に違いますが、2人の間に確かな信頼が育っているのは間違いありません。そして、そんな2人がケンカをしながらもお互いを認め合っている姿を、ショウマや幸果もほほえましく見守っているところが、とってもかわいいです……!

はぴぱれを彩る、絆と優しさのチーム感

個々のキャラクターも、とても魅力的な「はぴぱれ」の4人。しかし、それぞれの関係性や、4人が揃ったときに生まれるチームとしての一体感こそが大きな魅力だと思います。SNSでも「はぴぱれ総じて最高」「はぴぱれみんな大好き」「箱推しになった」という声が多く上がり、視聴者の心を強く掴んで離しません。

今回紹介しきれなかった組み合わせの中にも、お互いを想い合う優しさが溢れています。誰もが悩みを抱えながらも、お互いを大切にしたいと願い、ぶつかり合いながらも絆を深めていく。そんな姿が「はぴぱれ」というチームの温かさを作り出しているのだと感じます。

[文/五六七 八千代]

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