野球で日仏交流深める 宇陀のチームと練習試合
パリでオリンピック・パラリンピックが開かれた今夏、奈良県宇陀市でも野球の「日仏交流」があった。7月末、11歳から16歳の選手たちが在籍するフランスのクラブチーム「セナート」が来日し、中学硬式野球チーム「宇陀リトルシニア」と交流会や練習試合を行った。
元阪神の吉田義男さんに野球を教わった元仏代表選手のジャメル・ボータグラさんが監督を務める同チームは、「OSAKA SUMMER CAMP」と銘打ち、選手・保護者合わせ約40人が来日。約2週間の滞在中、大阪を中心に関西圏のチームと練習試合を行うなどして交流を深めてきた。
7月30日には市内のグラウンドで両チームが練習試合をし、昼食をともにした後はベースランニングリレーなどに汗を流した。参加したセナートのエリオット・ダビさん(16)は「日本の野球はテクニックがあり、しっかりとプレーしている。新たな球種や技術を覚え、将来は上手になって海外で野球をしたい」と笑顔で話した。
この日は、名張市出身の宇陀リトルシニアOBで、今夏の高校野球奈良大会で準優勝した奈良大学附属高3年の山野武士さんもグラウンドを訪問。甲子園まであと一歩に迫った左腕投手は「中学から高校へ進んだら練習ペースの違いに慣れるのが大変だが、これからも野球を頑張ってほしい」と後輩たちにエールを送った。