美味しいお酒と気の利いた肴、そして蕎麦。阪神芦屋『saraba』でゆるやかな時を刻む粋な大人の世界 芦屋市
阪神芦屋駅から徒歩1分、落ち着いた雰囲気のあるビルの2階にある手打ち蕎麦『saraba(さらば)』(芦屋市)。
“酒をたしなみ、蕎麦で〆る”をコンセプトに、粋な大人の世界感と店主が考える理想の【蕎麦前(そばまえ】を体現した店づくりになっています。
店主の橋本さんは大の蕎麦好き。日々蕎麦屋を食べ歩くうちに「いつか自分でやってみたい」と考えるようになりました。
蕎麦打ちは独学で、開業を決心した日からは休むことなく猛勉強。今年の9月、ついに自身のお店をオープンさせたのです。
蕎麦前(そばまえ)とは、蕎麦をいただく前に軽くお酒と肴を楽しみ、最後にそばをさっと食べて〆るという江戸時代から続く食文化のこと。
その名前の通り、そばが出る前にお酒をたしなむスタイルは江戸っ子の“粋”な習慣として親しまれていたのだとか。
お酒は全国から厳選された日本酒が8種類。迷ったらお酒に詳しいスタッフさんがおすすめを教えてくれます。
「季節のおばんざい」はさっぱりした味つけのものからしっかり濃いめのものまで用意され、1品から注文が可能です。
最初にいただいた「アジの南蛮漬け」は、程よい酸味が効いたあっさり仕立てで、お酒が進む一品。
秋らしく見た目もかわいい「いがぐりコロッケ~かぼちゃ~」の中にはたっぷりのホクホクかぼちゃ。やさしい甘み、外のパリパリいがぐりの食感も楽しく、思わず笑顔になります。
驚いたのは「サツマイモとクリームチーズの春巻」。サツマイモに濃厚で酸味のあるクリームチーズを合わせることで甘くなりすぎず、日本酒にも合います。
そして最後は主役のお蕎麦を。同店では信州八ヶ岳山麓産の3種類のそば粉を独自に配合、香り豊かでコシがあり、蕎麦の“殻”の部分であるホシの食感も楽しめるのが特徴なのだそう。
女性に人気だという「揚げ餅そば」は、そば本来の味わいも楽しめながらお腹もいっぱいになるのがいいところ。
お蕎麦に薬味を乗せながらさっぱりと食べ進められ、カリッと揚がったお餅に出汁が染みたところがなんともおいしい!
出汁にもこだわり、道南産の真昆布とまろやかで甘みとコクがあるムロアジ、高知・土佐清水産の宗田鰹をベースに4種類の節を合わせて仕上げています。
お客さんは意外と女性率高し。年代はさまざまだそうですが、たまに一人でやって来る年配の女性に「こんな店が欲しかった」と喜んでもらえたのがとても嬉しかったのだとか。
11月からはディナー営業もスタート(金・土のみ)。予約もできるそうなので詳しくは公式Instagramで確認してみてくださいね。
場所
saraba(さらば)
(芦屋市公光町10-10 BBlock2F)
営業時間
【月、火、木、日、祝日】
ランチ 11:00~15:00 (L.O.14:30)
※金、土曜日はディナーも実施
ディナー 17:30~21:30(L.O.21:00)