命の尊さ訴える犠牲者たちのパネル
犯罪や事故で理不尽に人生を奪われた人たちの等身大パネルを展示して命の尊さを訴える「生命(いのち)のメッセージ展」が1日と2日に新田の関西福祉大学であった。
「生命(いのち)のメッセージ展」は被害者遺族たちによって2000年に初めて東京で行われて以降、全国各地で開催。今回は会場スペースに応じて規模を縮小して行う「ミニ・いのちのメッセージ展」で、会場となった教室に4歳から20歳までの5人のパネルが並んだ。
神奈川県の鈴木零さん(当時19)は大学に入学して9日目に無免許で飲酒運転の車にはねられて亡くなった。大分県の工藤剣太さん(当時17)は高校の部活動中に常軌を逸したしごきで熱中症になって命を落とした。岐阜県の竹田ひとみさん(当時20)は「ながらスマホ」の車にはねられ、成人式の晴れ着姿が遺影となった。
いずれも彼らが亡くなった当時の身長と同じ高さの人型パネルで、それぞれ生前の写真と遺族のメッセージを掲示。足元には生きた証として履いていた靴が置かれた。来場者は一体一体に向き合って彼らが発するメッセージに心を傾けた。
今展は同大学サッカー部が「人として最も大切なことを理解・判断し、それに基づき行動することができるようになろう」との目的で学園祭に合わせて主催した。学生だけでなく一般市民も訪れ、来場者アンケートでは「あまりに理不尽な事実に、怒りが込み上げてきたし、自分自身の行動を改めようと強く思った」「『行ってきます』『お帰り』と言える毎日の有難さに改めて気づかされた」などと感想が寄せられたという。
3回生の西山裕也さん(21)は「自分の命も、誰かの命も尊重することが大切だと思いました」と話した。