『華Doll*』4thシーズン 4thアルバム「Human or Doll: Truth」濱野大輝さん、堀江瞬さん、伊東健人さん、駒田航さん、土岐隼一さん、山下誠一郎さん、増田俊樹さん収録後インタビュー|濱野「『華Doll*』全体のゴールに向けて最後の踏み込みをしているような巻になっています」
2019年6月21日に発売された『華Doll* 1st season〜Flowering〜1巻「Birth」』を皮切りに、数々の謎や複雑に絡み合う思惑がSFディストピアな世界観のなかで展開されている、知的興奮型音楽ドラマCDコンテンツ『華Doll*』。
人体に特殊な花の種を埋め込み、高い才能を持った「完璧」に近いアイドルを人工的に生み出す華人形プロジェクトを軸に、アイドルグループ「Anthos*(アントス)」「Loulou*di(ルルディ)」のメンバーたちが、それぞれの苦悩や葛藤、そして成長する姿が描かれています。
そんな本作より、4thシーズン第4巻となる『華Doll* 4th season Human or Doll: Truth』が発売中! 徐々にクライマックスへと向かう『華Doll*』が本ドラマCDで紡ぎ出す真実とは……?
本記事では、収録を終えたばかりの「Anthos*」キャスト陣である濱野大輝さん、堀江瞬さん、伊東健人さん、駒田航さん、土岐隼一さん、山下誠一郎さん、増田俊樹さんへのインタビューをお届けします! ぜひチェックしてみてください♪
【写真】『華Doll*』4thシーズン 4thアルバム収録後インタビュー
『華Doll* 4th season Human or Doll: Truth』収録後インタビュー
[キャスト]
影河凌駕:濱野大輝
八代刹那:堀江瞬
灯堂理人:伊東健人
チセ:駒田航
如月 薫:土岐隼一
結城眞紘:山下誠一郎
清瀬陽汰:増田俊樹
※以下、敬称を省略させていただいております。
——今回のアルバムでストーリー、またはご自身の演じるキャラの見どころ、注目ポイントをあげるとしたらどこでしょうか?
影河凌駕/濱野大輝さん(以下、濱野):前回・前々回から続く、真相に向けての調査というか探索がだんだん実を結び始めて、大きなヒントを得る、そんなドラマの内容になっています。凌駕の気づきだったり、ある意味ここまでの数巻の努力が実を結んだ、という展開になるのかなと思うので、そこは注目していただきたいです。会話の中で結構すっと出てくるので今後どうなるか、僕自身も期待していますし、その期待感が持てるような内容というのが、聞きどころなのかなと。
八代刹那/堀江瞬さん(以下、堀江):かなり大きく動き出しました。物語の根幹に迫る超重要な展開です。僕はいま誰を演じているのだろう。少し前から芽生え始めていた疑惑の種がついに。ついにです。恐ろしい内容になっています。是非、きいてください。
灯堂理人/伊東健人さん(以下、伊東):注目ポイントは、今回の理人なりの勇気が、ひとつ形として出るシーンです。まだまだ全然不器用だし、遅い……!! と、やきもきもするのですが、それでも彼の振り絞った勇気と、感情の吐露が僕的には嬉しくて。誰が引っ張り出してくれたのかといえば、やはりチセなんですけどね。理人なりに、大きな一歩は進めたんじゃないかと思います。あとは信じる道を進め!
チセ/駒田航さん(以下、駒田):今回のストーリーにおけるチセは限りなく人形のようになってしまって、非常に見るに耐えない描写が多かったのが印象的です。理人とのやりとりの中で一瞬の、ほんの一瞬の希望が見えたシーンがありますが、そこが個人的には一番ギュッと締め付けられるものがありました。希望か絶望かで分けるならもはや希望はどこだと。闇の部分も明確に浮き彫りとなった今回は相変わらず重かったです! さすが『華Doll*』。
結城眞紘/山下誠一郎さん(以下、山下):やはり、父親である天霧社長とのやり取りが個人的に一番の山場でした。初期の頃やアニメ版でも会話を交わすシーンはありましたが、こんなにも長い時間、一触即発の駆け引きのような空気感は初めてだったので緊張感がありました。この掛け合いは成長した眞紘だからこそ成しえたようにも思えて、感慨深さもありました。
清瀬陽汰/増田俊樹さん(以下、増田):「蚊帳の外」じゃなくなりました! なくなります、多分! たぶん蚊帳の外じゃなくなるとは思います。
——今回のCDに収録される楽曲「Curtain call」「Wilting」の聴きどころ、注目してほしい点など教えてください。
濱野:楽曲面でいうと、粗い部分がだんだんなくなってきて、すごく綺麗になっていってる感じがします。みんなのハーモニーもより重なりが綺麗になったように思います。「Anthos*っぽいけど、Anthos*っぽくない」みたいな感覚もありますよね。 ラップもそこまで強い感じではないですし。
堀江:是非、ドラマの内容と照らし合わせて聴いて頂きたいです。難易度も当たり前のように高く、聞き応えはとてもあるので楽しみにしてほしいです。よろしくお願いします!
伊東:「Curtain call」タイトルが不穏というか、もうストレートに、カーテンコールって……!! 終わりですか?? 終わりなんですか!? いやまだです。振り絞ります。まだ振り絞れます!! 爽やかな曲なんですけど、そんな爽やかに飛んでいこうとしないでください! まだです!!
「Wilting」重く鈍くはじまり、でもテンポアップしたら現状を突き破ろうとするエネルギーに溢れていて素敵な楽曲です。コーラスワークが綺麗です。
駒田:「Curtain call」は爽やかなサウンドでサビも口ずさみたくなるような素敵曲! 歌詞は決意のようにも見えたり、ただ空虚のようなものを感じたり、どの部分が真意なのか、あぁぁぁわからない!!
そして「Wilting」はもうタイトルが枯れることを示唆していて不穏の極み。にも関わらずサウンドはまるで満開に花が咲いたのか? と思わせるような解放的で一見清々しいのがさらにキャッチーにしています。歌詞にも直接枯れるというワードもあって……勘弁してください……。
山下:「Curtain call」はその名の通り、この物語の終局が近いのかなと思ってしまいます。爽やかで優しいメロディーですが切なさもあり、味わい深い楽曲です。
「Wilting」は、『華Doll*』というタイトル名にはあまりにも残酷な言葉だなと……。不穏でも美しい音楽性は本作の十八番ですが、歌詞を見るにいつも以上に心が揺さぶられますね。
増田:(本編が)こんなドラマになっているのに、楽曲が提供されていくという、ドラマで描かれている内情と、(劇中で)アイドルコンテンツを追いかけてる人たちとの情報の差みたいな部分が、今まで以上に、より如実に出てきている感覚がありました。
2曲のうち1曲は「男の子らしさ」が前面に出ていた初期の頃と比べると、今回の2曲とも外部から求められる"神格化された偶像"としてのまとまり感があるのかもしれない。
——CDを聴くファンへのメッセージをお願いします。
濱野:楽しみにしててくださいっていうのは違うよね、っていうのは、ここ2巻ぐらい伊東くんとかと話しています(笑)。ただ、これまでの"もやもや"が少しずつ晴れるような、光明が差したような内容になっているので、最近のドラマを聞き直したり最初の頃のドラマを聞き直してから今回のドラマを聞いていただいても面白いのかなと思います。それくらい今回の1巻に内容が詰まっています。
Anthos*、そして『華Doll*』全体のゴールに向けて最後の踏み込みをしているような巻になっているので、心して聞いてください。
堀江:ここまで凄いんだ、『華Doll*』……。もうこのひと言に尽きます。今回のドラマは本当に圧巻です。ぜひ、お楽しみに……。
伊東:長くAnthos*を応援し続けてくれた皆様は、最近の展開からハラハラドキドキと共に、気持ちよさも同時に味わっているのではないでしょうか?? 僕がまさにそうです! なんだか気持ちがいい! ジェットコースターでいう完全にラストの急降下が始まった感じがするからでしょうか?? 逆にここから『華Doll*』に入るっていうのもいいのかも!?
お話的には急降下なのか急上昇なのか……まだわかりませんが、どうやら謎が明らかになる時は近そうです。引き続き、いやこれまで以上に、応援よろしくおねがいします!
駒田:チセはある意味『静』でしたが、周りは激しく『動』の今回。大変重く、先行き不安は変わりませんが、色々と明言されることでスッキリもする展開でもあります。ますます次はどうなるのか、本当に、どんな未来になるのか心拍が早いまま待たなければなりません…意味深で、心をがっつり掴む二曲を引っ提げて今回も皆さんを魅了する1枚となっているはずです! ぜひ沢山聴いてください!
如月薫/土岐隼一さん:彼は長い時間をかけて自分の夢に向かって歩いてきました。華Doll*プロジェクトになぜ参加したのか、メンバーと出会い、新たな想いも生まれてきました。きっとそれは本来の彼の人生では得られなかったものです。今もなお、彼は現在を懸命に生きています。たとえまわりの人に理解されずとも。
応援をしてくださっている皆様、彼の理解者になってほしいなどというおこがましいことは言いません。彼の、彼らの行く末をどうか最後まで見届けて頂けると幸いです。何卒よろしくお願いします。
山下:変わりゆくメンバーを見るのが辛い一方で、眞紘としては大きく動いた回でした。華Doll*プロジェクトひいては彼の人生そのものの正念場だったと思います。結果的にどうなるのか、幸せな結末を迎えられるのか本当に分かりませんが、こんな気持ちにさせてくれるコンテンツはそうそうありません。今回改めて本作の凄みと覚悟を目の当たりにし、最後まで頑張ろうという勇気が湧きました。いつも応援ありがとうございます!
増田:僕でも分かりやすいシナリオでした(笑)。そういうことだったんだ! って。あと「してやったり」な設定を出してきたなと思いました。ただ、生配信(アニメ『華Doll*』スペース音声生配信 第2回)の時に「次回からはるた色々あるかもしれません」というブッコみがあったんですけれど、ヤシの木にならなくてすみました。