「パイプユニッシュ」で解決できない“排水口の詰まり”とは?「どんなものでも溶かせるわけではなかった」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。排水口のお手入れに便利な「パイプユニッシュ」。汚れを溶かして、詰まりや臭いの解消に役立つクリーナーとしておなじみです。しかし、そんなパイプユニッシュの力を借りても「解消できないケース」があります。今回は、パイプユニッシュの落とせない汚れについてご紹介します。
パイプユニッシュの用途
「パイプユニッシュは排水口の掃除に使うもの」というざっくりとしたイメージがありますが、どんな汚れでも溶かせるわけではありません。
もちろん、“排水口のパイプのお手入れに使う“という用途はあっていますが、中には溶かせないものもあるんです。
パイプユニッシュで溶かせる汚れ
パイプユニッシュの主成分は、水酸化ナトリウムと次亜塩素酸塩の2つ。クリーナーの液性はアルカリ性で、主に髪の毛や皮脂などのタンパク質やヘドロを溶かします。
液を注いで放置した後、水で流すだけですっきり洗浄。それほどの強力なパワーのある洗剤のため、お手入れする際は手袋をつけると安心です。
詰まりの原因によっては解決できない
先ほどお伝えしたように、パイプユニッシュで溶かせる汚れは「髪の毛・皮脂・ヘドロ」が主です。
以下のものが詰まりの原因だった場合、パイプユニッシュを使っても解消できません。
・プラスチック(ビニールなど)
・紙
・布
・ゴム
・金属
例えば、排水口に歯ブラシを落として詰まってしまった場合。パイプユニッシュはプラスチックを溶かせないため、詰まりは解消できません。
トイレの詰まりも同様。トイレットペーパーを含む紙類は、パイプユニッシュを使っても分解できないため、詰まりの解消は難しいです。
トイレが詰まったら、まずはラバーカップを試しましょう。それでも解決できない場合は、専門業者へ依頼してください。
パイプユニッシュは万能なクリーナーですが、「溶かせるもの」と「溶かせないもの」があります。本来の使い方を確認のうえ、ただしく活用しましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア