座間市 県コンクールで初の最優秀賞 女性消防官の業務紹介
神奈川県広報コンクールの入選作品が1月27日に発表され、映像部門で座間市の作品「女性消防官の一日」が最優秀賞を受賞した。映像部門で同市の最優秀賞は初めて。
同コンクールは、自治体の広報活動の向上を目的に毎年実施されている。昨年1月から12月までに発行・発表された「広報紙」「広報写真」「映像」の3テーマ5部門を専門家が審査した。
座間市の作品は、女性活躍推進や職員採用につなげようと、同市消防本部警防課の柵木(ませき)景子さん(37)と同市消防署警備課の小松佑寧さん(26)が制作。昨年5月に座間市公式チャンネルで公開した。
入庁13年目の柵木さんの業務を紹介する内容で、総重量20kgの装備品を背負った訓練や新人の初任教育の様子、消防庁の依頼で、女性活躍推進アドバイザーとして県内外の消防本部で講演する姿をカメラに収めた。
女性消防官は全国的に少なく、県内では全体で1万122人のうち女性は488人。座間市消防本部では、昨年4月時点で152人のうち女性は9人だという。
受賞を受け小松さんは「女性消防官が増えることは、同性の要救助者に与える安心感にもつながる」とし、柵木さんは「消防官に興味を持ち、女性でも現場に出て働けることが当たり前になって欲しい」と話した。