沿線の桜並木もラストランの鉄道に惜別 新京成が夜桜をライトアップ(千葉県松戸市)
2025年4月1日の京成電鉄への吸収合併で、78年の歴史にピリオドを打つ千葉県の新京成電鉄から発信された、これがおそらくラストのニュース……。
新京成は3月25~30日の6日間、元山~くぬぎ山駅間の線路脇にある陸上自衛隊松戸駐屯地の桜並木をライトアップする。
松戸駐屯地は自衛隊基地としては珍しく、施設内を新京成の線路が通る。線路脇に約30本のソメイヨシノ並木があり、新京成は自衛隊の協力で2012年から開花シーズンにライトアップしてきた。
今回は陸自も、ライトアップ期間後半の3月28~30日、基地内を一部開放して〝夜桜の通り抜け〟を実施する。入場はくぬぎ山駅に近い南門からで、構内での飲食はできない。
ライトアップの点灯時間は各日18~22時。駐屯地開放は同18時~19時45分。新京成は「通勤通学の帰宅時など、気軽に夜桜を楽しんでもらえれば」と話す。
新京成沿線には松戸駐屯地以外にも、常盤平さくら通り(最寄り駅は八柱、常盤平、五香の各駅)、鎌ケ谷市制記念公園(新鎌ヶ谷駅)、北習志野近隣公園(北習志野駅)といったお花見スポットがあり、電車の基調色のジェントルピンクは桜のイメージに重なる。
記事:上里夏生