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『鹿島槍ガーデン』でのエリアトラウト釣行で70cm超え筆頭に良型トラウトと対面

TSURINEWS

(提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

白く雪化粧した北アルプスの山々を静かに見上げる薄暗い夜明け前。壁のように降り積もった雪に背中を預けて吐く白い息が、より寒さを際立たせる。今回は長野県大町市のフィッシングランド鹿島槍ガーデンで、新たに発売されたエリア用ロッドの実力を遺憾なく発揮していきたいと思う。

モンスターひしめく聖地へ

今回のタックルだが、ロッドがLupus61STT、リールは19セルテートLT2500S、ラインがフロロブラスト6lbだ。

受付を済ませて、向かうは2号池。ここで最も大きく、冬場でも凍結の少ないポンドだ。まずはべびーしゃっど60Sのダンディーブラウンで中層、表層域の反応をうかがう。開始早々、表層のルアーを見上げるように中型レインボートラウトが反応。再度キャストし、同様のアクションで見せると、食い上げるような気持ちいいバイトを見せてくれた。

開始数分でまず1匹。さらなるサイズを求めて、ランガンで大物を探すことにした。ランガンしつつ、気になる個体を狙い撃ちしていくが、あまり反応が良くない。小型や中型は反応するが、大型個体には見切られているような印象だ。

そこでフォールの速いデンス60Sにルアーチェンジし、反応を見ることにした。カラーはパープルルミを選択。狙いの個体から少し離れた位置へキャストし、ボトムバンプさせながらゆっくりと近づけていき、魚に気づかせる狙い方で反応を見る。

すると答えが合っていたようで、早速興味を示してルアーへ近づいてくる。ここでNGなのは、距離を近づけようとして止めてしまうこと。これをすると大体の場合は見切られてしまい、チャンスを逃してしまう。

腹パンレインボー浮上

そこで、近づいてきたタイミングで徐々にボトムバンプからシェイク気味のリトリーブへとシフトし、ストレートに追わせてやる。このリトリーブスピードも魚に合わせて、ギリギリ追いつけるかもしれない速度で巻くことが重要だ。数m追わせたタイミングで、ボトムの盛り上がった地形にルアーが当たった瞬間、一気に加速してひったくるようなバイトでルアーを丸のみにした。

すかさずフッキング。この日は張り出した雪庇(せっぴ)で、ランディング場所が限られている。掛けた場所ではランディングできなかったので、掘れた場所まで持っていくことになったが、曲げて獲るスタイルのこのロッドはテンション抜けの心配もなく、無事キャッチできた。釣れたのは52cmの腹パンなレインボー。

良型ブラウン狙い撃ち

さらに再現性が確かめるためランガンしていくと、水車周りに60cm後半はあろうかというオスのブラウンを発見。ボトムバンプで反応を見ると、一瞬嫌がるそぶりを見せたものの、すぐに目線をミノーに移しうねるような反応を見せる。

ブラウンはレインボーと違い、徐々に加速させるより緩急を付けるため、一気に逃がしてやる方がいい場面が多い。パッとその場から速めのリトリーブで逃してやると、トップスピードでチェイスして目前で強烈なバイト。

モンスター級キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

水車に走らないよういなして、動きを抑えていく。空気を吸わせた段階で観念したのか、おとなしくキャッチできた。70cmはないにしても、モンスター級であることは間違いない。

3段プールで70cm超えヒット

次に訪れたのは3段プールだ。雪庇で見えづらいが、アウトレットに先ほどより大きなヌシクラスのブラウンを発見。ボトムバンプで誘うと、素早い捕食行動とともにルアーが一瞬で口の中に消えた。

鼻曲がりのブラウンヒット(提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

フッキングすると、底で大きく首を振る巨大な影が見える。ヒヤヒヤしながらも無事ランディング。目測でも余裕の70cmアップに思わず顔も緩む。釣れてくれたことに感謝しつつ、次は3号池へ向かった。

3号池でもキャッチ

こちらはかなり凍結しており、インレット周りの10mほどの範囲だけ釣りが可能だ。すると流れの中に50cmUPのレインボーが定位。ルアーをべびーしゃっど60Sへ戻し、後ろから追い抜くようなコースで通してみると、いきなり猛スピードで追いかけてきた。

トリを飾ったレインボー(提供:週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河)

深追いせずピックアップし、魚が定位置に着いたところで再度同じコースを通すと、さらに速度を増してガツンとハーモニカ食い。この魚でLuPus61STTの入魂を完了とし、今回の釣行を終えた。常時氷点下の世界でもトラウトたちは活発で、一日を通して楽しむことができた。

<週刊つりニュース中部版APC・山根嶺河/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年2月21日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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