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アプガ(仮)[ライブレポート]汗と涙と笑いと感動、そして未来への希望を示した現体制ラストワンマン

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アプガ(仮)[ライブレポート]汗と涙と笑いと感動、そして未来への希望を示した現体制ラストワンマン

アップアップガールズ(仮)が、5月6日(火・振休)に飛行船シアターで現体制ラストのワンマンライブ<アップアップガールズ(仮)Anniversary LIVE FOREVER YOUNG〜それぞれの人生が正解ですっ!〜>を開催した。

アップアップガールズ(仮)(以下、アプガ(仮))は、2023年12月にオリジナルメンバーの関根梓が卒業し、2024年1月から古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、青柳佑芽、住田悠華という現在の5人体制で活動してきた。そして、この5月をもって古谷、鈴木、小山、住田が卒業し、今後は青柳が新たなメンバーとともに活動を行なっていくことに。現体制ラストライブとなる同公演は、現メンバー5人が2020年12月の加入から約4年半の間に培ってきたアプガ魂の集大成を見せる場となった。

アプガ(仮)メンバーのそれぞれの道を祝うために、オープニングアクトでアップアップガールズ(2)、アップアップガールズ(プロレス)、アプガ養成新プロジェクトのUP UP NEW AGE ネオアゲというアップアップガールズ全グループが出演。さらにライブ中には、ネオアゲのMINAとMARINがアプガ(仮)の新メンバーとして加入することがサプライズ発表された。

本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。

・アップアップガールズ(仮)の写真 48枚

大勢の観客が詰め掛ける会場に、UP UP NEW AGE ネオアゲが登場(AYAKAは欠席。IROHAはMCのみ参加)。MINA、MARIN、RURINAのメンバー3人は、アップアップガールズの合同曲「上へ、未来へ」を歌唱する。アップアップガールズ(プロレス)は、最新曲「Stand up!恋の証明」と、次へのステップを目指す想いの詰まった楽曲「Road to the ネクステージ!」を熱唱。アップアップガールズ(2)は「ギリギリバーニング!」で会場をブチアゲると、出会いと別れ、未来への想いが込められた「EVER REMEMBER」を全力で観客に届ける。各グループとも、この日にふさわしい楽曲をパフォーマンスし、アプガ(仮)の新たな門出に華を添えた。

いよいよアプガ(仮)のライブ。overtureが流れると、メンバー5人は客席後方からステージに登場。大歓声に包まれる中、彼女たちは、2021年7月に発表された現メンバーにとって初のオリジナル曲「一歩目のYES!」を披露する。メンバー5人は全開の笑顔で爽快なメロディを歌唱し、会場を明るい空気に包んでいった。

気合いたっぷりの自己紹介と観客への挨拶をしたアプガ(仮)は、ライブに戻ると現メンバーが加入してからの楽曲を披露していく。2023年12月の関根卒業公演で初披露したクールなダンスチューン「THE LAST DANCE」を歌唱し、「Persist to Live」「Up↑Up↑Up↑」「パーリースタリー」と明るいメロディのポップチューンを披露していく。「立ち上がループ」で念のこもった力強い歌を響かせ、「今日も私が冴え渡る」で突き抜けるようなメロディを歌唱。そして一歩踏み出す熱い想いの詰まった「アルストロメリア」をエモーショナルにパフォーマンスし会場の熱量を高めた。

早くも熱気あふれる空間となった会場に、アプガ(仮)は最強自己肯定ソング「正解ですっ!」をドロップ。ステージと客席に散らばったメンバーは、手で丸を作りスクワットをするというムーブを観客と一緒に行なっていく。続けてラブリーなポップナンバー「One ワン わん Love」を披露すると、5人は観客の間近でキュートさを振り撒いた。さらには、怒涛の夏ソング「ときめき!テキパキ!!ハレルヤサンシャイン!!!」を投下。弾けるサウンドともにメンバーは会場全体にプラスチックのボールを投げまくり、さらには無数の浮き輪が宙を舞うというハチャメチャな空間となった。破天荒なアプガらしさを全開にした彼女たちは「愛愛ファイヤー!!」で情熱的なパフォーマンスを見せ、会場をさらに燃えたぎらせる。爆アゲ必至のスカチューン「アッパーレー」が投下されると会場のボルテージはさらに上昇。そしてアプガ(仮)必殺クラシックチューン「アッパーカット!」で、メンバー5人も観客もパンチをくり出し、飛行船シアターはまさにリミッター解除の大ヒートアップ状態となった。

汗だくのライブも瞬く間に折り返し地点を通過。アプガ(仮)は、可愛いポップナンバー「バレバレI LOVE YOU」を歌唱し観客に笑顔とチューを届ける。続けて「キラキラミライ」「アゲノミクス!!」を楽しさ全開でパフォーマンス。そして「上々ド根性」でメンバーが客席に飛び出すと、会場を半分に分け“ド根性!”の歓声対決を敢行する。続く「阿破乱舞」では、メンバーと観客が一体となってうちわとブロワーで風を巻き起こす。熱気あふれる空気が人力で暴風状態になるという、前代未聞の状況が上野の飛行船シアターで展開された。

クレイジーさもマックスとなったタイミングで、彼女たちは現体制アプガ(仮)の代表曲「あいどる道中Be Dash!!」を歌唱する。この楽曲は組体操を取り入れたダンスがSNSでバズったわけだが、これまで行なってきた組体操の中からアンケートで選ばれたベスト3、倒立タワー、九十九折りと空気イス、自転車が披露される。さらにフィニッシュの組体操は、アプガ(プロレス)の渡辺未詩、らく、鈴木志乃、高見汐珠とネオアゲのMARIN、そしてアプガ(仮)のオリジナルメンバーの古川小夏が土台を作り、メンバー5人が上に乗るというスペシャルバージョンの大カシオペアがステージに建立。アプガのレガシーを感じさせる強力な絵面に、全観客は大きな拍手と歓声を送った。

想像の上を行くアプガ(仮)らしさを見せたライブもいよいよラストチューン。ライブ本編を締めくくる楽曲は「Again!」。メンバー5人は、厳しい現状を赤裸々にラップし、それでも立ち上がっていくという強い想いを前向きに歌唱する。メンバー5人は最後にキラキラの笑顔を見せ、会場は大きな拍手に包まれた。

しかし、当然ながら会場の熱気は冷めやらない。観客のすさまじいアンコールが響き渡り、アプガの象徴とも言うべき(仮)Tシャツ姿となったメンバー5人が再びステージに登場。ここで彼女たちは、1人ひとりファンに向けて今の想いを語っていく。

住田は“卒業ライブって言ってるのにまだ実感してない人がここにいるんですよ。でも、卒業ライブってことを忘れちゃうくらい楽しくて、すごいあっという間の時間でした。きっとおばあちゃんになっても墓場までこの景色は持って行きたいなって思ってます(笑)。すごい幸せな時間をありがとうございます。みんなのことがとても大好きです!”と最高の時間を過ごせたことを口にした。

アプガ(仮)として今後も活動を続ける青柳は“終わりたくないんですけど〜〜! でも、こんなにたくさんの人が私たち5人の最後を見守りに来てくれると思ってなくて(泣)、ホントにありがとうございます。(メンバーを見て)ホントはずっと一緒にいたいんだけどさ、永遠じゃないからさ。だってさ、家族より一緒にいたんだよ。それが明日から会えないなってありえない。しかもそれと同じくらい、私はメンバーのファンのみんなと会う頻度が減っちゃうのも嫌なの。だから、私は100年後もアプガ(仮)が続いてほしいんですよ。(今日のライブをやって)みんなといつでも会えるように、これからもいっぱい頑張っていきたいなって改めて思いました。「これからのアプガ(仮)も楽しそうだから行ってみるか」って今日思ってくれた人?(とファンに問いかけると「ハイ!」の大歓声が上がる) ありがとう! じゃあみんなともバイバイじゃないね。これからもよろしくお願いします!”と寂しさと前向きな想いをストレートに語った。

小山は“4年半長かったような短かったような時間でしたけど、素敵な経験ばかりをさせていただいてありがとうございますって気持ちです。みんなが応援してくれたから、今こうしてここにも立つことができて、最後までみんなと一緒にいれることができます。ありがとうございました! (青柳から(仮)Tシャツの話題を振られると)いつもみんなが(仮)Tシャツとかサイリウムで応援してくれるから、私も最後は(仮)Tシャツを着て、みんなと一緒の気持ちになりたいなと思って(アンコールで(仮)Tシャツを着る)案を出しました。みんなありがとうね”と、飾らない言葉でファンへの感謝を口にした。

鈴木は“私はオーディションの時からポジティブパワーって言ってるんですけど、周知の事実だと思うんですが根はめっちゃネガティブなんですよ(笑)。でも、アップアップガールズ(仮)に加入して、自分のことをホントに大好きになることができたんです。ライブに緑のペンライトを振ってくれるファンのみんながいて、私は生きてていい人間なんだな、こうやって活動するべき人間なんだって思えるようになりました。ホントにありがとうございます。この4年半、1ミリの曇りもなくみなさんの前に立ち続けてきましたが、それが今日で終わってしまうことがなんだか変な気持ちです。まだ卒業セレモニーとか特典会とか残ってるけど、その日が過ぎたらもうみんなに会えなくなるんだなって思うと、ちょっとよくわからないです。でも、私はみんなの幸せをホントにホントに心の底から願ってます。もしみんなに何かあったら、右肩にめなちゃんがいると思ってクスって笑ってください。ニコニコってしていてください。これからのみんなの人生と私の人生とアップアップガールズ(仮)の未来に幸あれ! 大好きです!”と、全方向への愛情を伝えた。

古谷は“私はアプガ(仮)に入るまで、遅刻はするし勉強もできないし約束も守れないし、ホントにできないことだらけの人間でした。自分が唯一得意としている歌だけを持って、アプガ(仮)のオーディションに飛び込んで、今ステージに立っています。何もできなかった私に、「できる!」って自信を持たせてくれたのはアプガ(仮)と、いつも応援してくれてるアプガファミリーのおかげです。ただ、去年5人でZeppのステージに立ちたいって目標を私の口から言ったのに、それが有言実行できなかったことは今でも正直悔しいです。私は、この5人でもっと先の未来に行きたいって思ってたからこそすごく悔しいです。そう発言してた自分が卒業を発表した時に「なんだ結局口だけか」って思われるんじゃないかと思って正直怖かったです。でも、私は4年半ライブを1回しか休んだことがないんですよ。いつどこで誰が見つけてくれるかわからないから、絶対にステージに立ちたい!と思って今まで本気でライブに出てきました。それが少しでも私のアプガに対する熱意だって、みんなに受け取ってもらえたら嬉しいなって思います。そして私はアプガ(仮)のことを、自分が加入してさらに大好きになったんです。なのでみなさんが今アプガ(仮)に向けてる熱意や愛情を忘れずに、これからのアプガ(仮)のことを見守っていただけたらとても嬉しいです。私、古谷柚里花のみんなへの最後のわがままです。ホントに4年半、たくさんお世話になりました! たくさん愛してくれてありがとうございました!”と、全力のアプガ愛を口にした。

アプガ(仮)現体制の5人が最後の最後に歌う楽曲は「FOREVER YOUNG」。メンバーとファンが一緒にタイトルコールすると、古谷と鈴木と小山と青柳と住田は、頑張り続ける今こそが青春だというメッセージを軽快なスカのビートで歌唱する。涙と笑顔の入り混じるメンバーの歌に、観客は肩を組んで歓声を上げる。SNSで「#アプガ運命共同体」というハッシュタグが掲げられているが、そのワードが具現化したかのような光景が会場いっぱいに広がった。

楽曲を歌い終えると、青柳がYU-Mエンターテインメント代表の山田社長からの手紙を代読する。そこに綴られていたのは、卒業する4人への労いの言葉と青柳への応援の言葉。そして、アップアップガールズ新プロジェクト、ネオアゲのメンバーであるMINAとMARINへのメッセージだった。

“皆さん、こんにちは。YU-Mエンターテインメント代表、そしてアップアップガールズ(仮)のプロデューサー、山田です。まずは、アップアップガールズ(仮)として今日まで走り続けてくれた古谷柚里花、鈴木芽生菜、小山星流、住田悠華ーー4人のメンバーに、心から「お疲れさまでした」と伝えたいと思います。楽しいことばかりではなく、苦しい時期や、苦しい時期や、苦しい時期もあったと思います。それでも最後まで駆け抜けてくれて、本当にありがとう。そして、お疲れさまでした。そしてここから、新しいアップアップガールズ(仮)を作っていくのはーー青柳佑芽、あなたです。1人で続けると決めた時の覚悟も、その時に見せてくれた提案も、しっかり受け取りました。あなたが選んだこの道を、私たちも全力で支え、ともに進んで行きたいと思います。また一歩ずつ、熱く、楽しく、破天荒に上へ上へ、歩んでいきましょう。そして今日は、その新しい一歩の中で、新しい仲間をアプガファミリーのみなさんに紹介できたらと思っています。最近、私たちファミリーの一員となってくれたーーネオアゲのMINA、そして MARIN。ステージに上がってきてもらえますか?”

会場にどよめきが上がる中、青柳は手紙を読み続ける。

“2人は今、2階席で観ているので、ここまで来るのに少し時間がかかると思います。その間に、少しだけ説明をさせてください。ネオアゲは現在5人で、アップアップガールズグループの新メンバーを目指して、日々切磋琢磨しています。2月からの3ヵ月間の活動を見てきた中で、MARINのアプガ愛、MINAの静かなひたむきさとガッツが、これからのアップアップガールズ(仮)を作っていく存在になると、確信しました。青柳はどう思いますか? そして、ステージに上がってきたMARIN、MINA。頑張れそうですか?”

ステージに上がったMINAとMARINは、驚きと喜びの涙で顔がくしゃくしゃに。青柳が代読する山田社長の問いかけに、2人は“ハイ!”“頑張ります!!”と震える声で答える。

“驚いた? アップアップガールズ(仮)は、そういうところみたい(笑)。新しいアップアップガールズ(仮)は、現在進行中のオーディションから選ばれる新メンバーも加え、この夏頃より始動予定です。始動に向けて、MINAとMARINの2人には、引き続きネオアゲとして、アップアップガールズになるための研鑽を積んでもらいます。新しいアップアップガールズ(仮)に、どうぞご期待ください。

PS:ネオアゲのAYAKA、RURINA、IROHAのこれからや、新グループの展開などーーアップアップガールズの未来は、まだまだここからです。アップアップガールズ(2)、アップアップガールズ(プロレス)、そして、アプガに関わるすべての未来に、ご期待ください”

この怒涛の展開こそ、アプガらしさと言うべきだろう。青柳が“私たち3人と、今オーディションしている新メンバーを加えて新しいアップアップガールズ(仮)として、これからも進んでいきます! みなさん着いてきてくれますか!”と声を上げると観客も大歓声で応える。5人のラストステージであり、新しいアプガ(仮)の出発点となったライブは、ハッピーな大団円で幕を閉じた。

現体制アプガ(仮)の集大成のライブは、まさしく汗と涙と笑いと感動が詰まった公演となった。卒業し新たな道に進む4人のメンバーに感謝と祝福を。そして、青柳、MINA、MARINが紡いでいくアプガ(仮)の新しい物語に期待してほしい。

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