知らなかった授乳の大変さ!ほ乳瓶を受け付けない息子に相次ぐ母乳トラブル!
やんちゃ盛りの4歳の息子を育児している、ママライターのこりんです。現在は時短で保育関係の仕事をしながら、ライターとしての仕事もしています。
私が息子を出産したのは28歳の時でした。初めての妊娠出産に、育児書を読んだり友だちからアドバイスを聞いたりと、産前に関してまではいろいろと勉強していたのですが、産後に関しては「なんとかなるもの」と、育児を甘く考えていました。そんな私に最初に襲いかかってきた試練が“母乳トラブル”でした。
甘い考えは大間違い!授乳のタイミングが合わない…
息子が生まれた喜びと、自分が母親になった優越感に浸っていた中、病室で初めての授乳。きっと息子が乳をくわえれば、勝手に母乳が出て飲ませることができると思っていた私。現実は大間違いでした。
初日は全く母乳が出ず、吸わせる練習だけで結局ミルクに頼ること2日間。だんだん母乳が出るようになり、胸も張ってきて「やったー」と思ったのもつかの間。親子で全く息が合わず上手く吸うことができない、吸わせることができない状態でした。
上手く授乳できない歯痒さが入院中何日も続き、つらく我慢できず、夜中に助産師さんに相談し、夜な夜な授乳室で親子で吸う、吸わせるの練習をしました。なんとか指導&練習の甲斐もあり、退院の頃には、ミルクと混合だったのが完全母乳だけで大丈夫なくらいになりました。
授乳するたびに襲う激痛!痛さと我慢の連続
たくさん飲んでくれるようになり、嬉しい反面ここで新たな問題が。息子の吸う力が強く、私の乳首が痛々しいくらいボロボロになってしまったのです。先から出血し、皮もめくれて授乳の度に激痛が。私にとって授乳は毎回この痛みとの闘いでした。
ミルクと交互にできればよかったのですが、残念なことに息子は哺乳瓶の乳首を全く受け付けられなかったのです。痛みを改善しようと保護器を使ったり、クリームを塗りラップをしたり、搾乳や吸わせる位置を変えたりと、試行錯誤するもののどれも大きな効果はなく、痛みを我慢しながらの授乳がしばらく続きました。
そんな中、発熱、胸の痛み、しこりと、まさかの“乳腺炎”になってしまいました。病院を受診し、助産師さんにおっぱいマッサージをしてもらいながら、授乳の悩みを伝えました。母乳指導をしてもらい授乳の仕方が改善、安定してきたことで、なんとか痛みが軽減してきました。「我慢せず、もっと早く相談すればよかったかな」とその時思いました。
真夜中の授乳と睡眠不足、試練は続く
授乳で長い間つらかったのは”睡眠不足”です。特に夜中に泣く息子の声に「また~? さっきあげたばかりなのに…」と思いながら、眠い中なんとか体を起こして息子に授乳していました。
始めの頃は、息子の満足する量の母乳を与えることができず、夜中の1時ごろから5時ごろまでグズグズ泣き続ける息子に、ずっと授乳しているということもありました。眠気も限界で、頭をカクカクさせながら授乳していたのを覚えています。
息子にまだ哺乳瓶が使えた入院中は、「もう眠い、無理!」とミルクを与え親子で爆睡していたこともありましたが、哺乳瓶を拒否するようになってからはその方法は使えず、夜中泣かれる度に授乳をするしかありませんでした。隣でぐっすり寝ている夫を何度羨ましく、妬ましく思ったことか。
授乳に追われる日々。そんな時に見つけた改善策
しばらく睡眠不足と闘いながら過ごし、息子の首が安定してきた頃に、”添い乳”という方法を知りました。さっそく試してみたところ、その楽さに感激。夜中に眠い体を起こさなくても、横になって自分も休みながら授乳ができるなんて、今までのつらさが嘘のように授乳が楽になりました。
それから、夜中は決まって添い乳で授乳するようになりました。授乳後、寝かしつけにまた時間がかかっていた息子ですが、添い乳ならそのまま寝てくれるのでとても助かりました。添い乳にももちろんメリット、デメリットはあると思いますが、私には合っていたと思います。
睡眠不足、食事のバランス・制限など、出産を乗り越えても「まだこんなに苦労や制限があるの!? 妻が出産して、夫が授乳して役割分担できたらいいのに!」 なんてことも思っていました。ですが、授乳という試練の中で我が子と2人だけのたくさんの時間を過ごし、スキンシップと愛情をたくさん注いだおかげで、我が息子は甘えん坊のママ大好きっ子になりました。完全にノーマークだった母乳トラブル。あの時の痛さやつらさは今でも覚えています。つらい思い出ではありますが、息子と初めて試練を乗り越えた大事な思い出になりました。
[ こりん * プロフィール]
4歳の息子と夫の3人家族。出産を機に仕事を辞め、育児、家事に専念するものの何か物足りなさを感じ、息子が幼稚園入園と同時に仕事復帰。現在は時短で保育関係の仕事をしています。大変さは増したものの仕事に充実感を感じ、仕事終わりに息子と公園で遊ぶのが幸せな一時です。自分の経験や保育の現場で学んだことを、少しでも伝えられたらなとママライターとして奮起しています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。