抹茶とほうじ茶のミックスも!! 甘さ控えめでお茶の風味香るソフトクリーム【栗林園】富山まちなか茶舗の夏のオススメ
日本人の生活に欠かせないお茶。毎日の飲みものとしてはもちろん、贈答品やお菓子など、お茶に触れない日はないのでは?
今回紹介するのは、そんなお茶をたっぷり使っていながら、お手頃価格でちょっと贅沢な気分を味わえるソフトクリーム。
香り高い宇治の抹茶やほうじ茶の風味を存分に楽しめる、夏にぴったりのひんやりスイーツです。
創業84年 富山まちなかのお茶屋さん
富山市中心部の千石町通り商店街に軒を連ねる「栗林園(くりばやしえん)」。
1941(昭和16)年に創業した茶舗で、江戸時代から続く宇治の老舗「丸久小山園」の茶葉を取り扱っています。
店の入り口には、歴史を感じさせる大きな看板。
それに、ポップな緑色がかわいらしい抹茶ソフトのオブジェが目印です。
店内で目を引くのはカウンターの向こうに並ぶ大きな黒い缶。「越の香」「露の玉」などの金色の文字が輝いてます。
以前はこの缶に茶葉を保管し、注文を受けるたびに量り売りする昔ながらのスタイルで営業していたそう。
現在は、小分けの袋を中心に販売しています。
コロナ禍で来客があった際のお茶出しなどが控えられ、法人需要が激減してしまったのをきっかけに、個人客中心にシフトしたんだそうです。
宇治の茶葉が香る本格ソフトクリーム
個人客向け営業にシフトした結果、2023年から提供を始めたのがソフトクリームです。
抹茶ソフトのミックスを購入してそのまま提供するのではなく、宇治のお茶を粉にしてミルクソフトに混ぜ込んだオリジナルブレンド。ほうじ茶と抹茶の2種類を販売しています。
仕上げに振りかける粉末のお茶がポイント
ほうじ茶ソフトクリーム 380円
抹茶ソフトクリーム 400円
「甘みは抑えめにして、お茶の風味を前面に感じられるようにしました」と、3代目店主の栗林満さん。
どちらのソフトも、たっぷりの茶葉を使用した濃厚な味わいですが、さらに仕上げに粉状にしたお茶を振りかけることでよりダイレクトに風味を楽しむことができます。
ひと口頬張れば、抹茶のうまみと香りが口いっぱいに広がります。
かすかな苦みとミルクのやさしい甘さがマッチしてなんとも上品な味わい…。ソフトクリームの店でよく食べられる抹茶ソフトの味とは大きく違う奥深さがあります。
でも、後味はさっぱりとしていて、真夏の暑さの中でもいくつも食べられそうな印象です。
ほうじ茶のほうも、本物の茶葉をたっぷり練り込んであります。
仕上げに茶葉を振りかけることで香ばしさが際立ち、抹茶以上に「お茶」を感じることができるという印象。
後味はほのかにチョコレートのような風味を感じることもでき、なんとも贅沢な気分に浸ることができます。
ほうじ茶も抹茶もダブルで味わえる!
一番人気のミックス
抹茶&ほうじ茶ミックスソフトクリーム 400円
「抹茶かほうじ茶か、選べない!」という人には、ミックスがオススメ。実は「どちらも食べたい」という人が多くて、店の一番人気なんだそう。
ミックスにも、もちろん仕上げの粉茶がかかっていて、芳醇な香りを楽しめます。
別々に味わってもよし、同時に食べて口の中でマリアージュを楽しむもよし。ごほうびのようなソフトクリームです。
茶器や茶道具の販売も
栗林園では茶器・茶道具の販売も行っています。店頭にも並んでいますが、メインはオンラインショップ。
古物から現代陶芸巨匠、若手作家にお稽古用の品まで幅広い品ぞろえです。
最近では抹茶の海外人気が高まっているそうで、インバウンド需要も相まって「抹茶危機」なんて言われるほど全国的に品薄になっているんだとか。「栗林園」にも海外からのお客さんが訪れることもしばしば。
店主の栗林さんは気さくな人柄で、ソフトクリームを食べている間にもいろんな話を聞かせてくださいました。
世界的にも人気が高まる貴重な宇治のお茶をふんだんに使ったソフトクリーム。豊かな香りに浸る贅沢なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
【栗林園】
住所 富山県富山市越前町5-10
営業時間 9:00~19:00
定休日 【3~11月】無休/【12~2月】火曜