三鷹だからこそ出合える!ときめき雑貨店4選。ゆったり巡ってじっくり吟味しよう
のんびりムードの三鷹は生活するにはもってこい。お隣・吉祥寺の繁華街とはひと味違って、雑貨も背伸びしすぎない、生活に根付いたセンスよき個性派が揃う。ゆったり品定めできる環境も魅力的だ。
おだやかな時が流れる大人雑貨店『かわせみや』
2021年開店。店主の内田築さんが目利きの母・姉と共に選んだ作家物の器や日用雑貨、古書を扱う。三鷹は友好的で、のんびりした雰囲気がいいという。ガラス張りのモダンな造りで入りやすく、客層は多彩。派手さは抑えめながら存在感があり、日常に溶け込み活躍してくれそうな品が多い。店先の広場も心地よく、オリジナルブレンドの『NOM COFFEE』も水曜ごとに出店。余韻の深い絶品を味わいつつの品選びは、至福のひとときだ。
『かわせみや』店舗紹介
かわせみや
住所:東京都三鷹市下連雀3-33-15/営業時間:12:00~19:00/定休日:火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩5分
古道具×美容院、異色コラボが楽しい『Old Goods』
三鷹でインテリアをはじめ雑貨店、カフェなど幅広く展開する「デイリーズ」の新形態。雑貨も扱う古道具店と美容室が一体化。広さ的には古道具コーナーがメイン。書類引き出しなど小ぶりな家具が目に付く。持ち込める古物であれば買い取りにも対応。雑貨系ならクマ物と、台湾で仕入れた丈夫でレトロなナイロン・バッグ=漁師網バッグが豊富。美容室は1席のみの完全予約制。設備の整った個室を独占できるゴージャス仕様なり。
『Old Goods』店舗詳細
Old Goods
住所:東京都三鷹市下連雀3-32-12/営業時間:10:00~18:30(美容室~17:30)/定休日:不定(美容室は水・日・祝)/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩7分
引っ越しても温故知新な楽しさは不変『山田文具店』
文具好きの聖地が2025年に移転、以前より少し駅から離れたレトロビル2階に入った。日常に根ざした「どこか懐かしくて味のある、そんなストーリーを持つ文具たち」を掲げる品揃いは健在で、建物としっくりなじんでいる。まだ現役だったの?とききたくなるようなロングセラー文具の間に、餃子の皮に見立てた丸いポチ袋とか、レトロ風味のユーモラスな新製品等々入り交じり、ほじくりだすと沼にはまる。最近はSNSなどで知った海外客も増加中。
『山田文具店』店舗詳細
山田文具店
住所:東京都三鷹市下連雀4-15-33 三鷹プラーザ2F/営業時間:11:00~18:00(土・日・祝は~19:00)/定休日:不定/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩11分
正統派の民藝品と手軽に出合える穴場『手しごと』
鎌倉の老舗民藝品店『もやい工藝』の店主が、都内で兼営する正統派の民藝品店。2025年、同じ建物の2階から1階に移転した。奥まで見渡せる明るい店内に『もやい工藝』同様、民藝運動が見いだした、暮らしに寄り添う手仕事のマスターピースが並ぶ。職人との長い付き合いの中で生まれた、薩摩焼の温かみ感ある白地の陶器など、オリジナルも見逃せない。伝統工芸の若手の品も柔軟に紹介。長く付き合いたくなる商店街の端の穴場店だ。
『手しごと』店舗詳細
手しごと
住所:東京都三鷹市下連雀3-9-12-102/営業時間:11:00~18:00(土・日・祝は10:00~)/定休日:水/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩7分
取材・文=奥谷道草 撮影=山出高士
『散歩の達人』2025年2月号より