1人前1580円! 丸亀製麺の「牛カツトマたまカレーうどん」をそこまでオススメしない2つの理由
シンプルに考えて「1580円のうどん」安いのだろうか? それとも高いのだろうか? もちろん内容次第ではあるものの「1580円のうどん」と聞いたら高いと感じる人が多いのではないだろうか?
2025年4月、そんな1人前1580円のうどんが我らが丸亀製麺から数量限定で発売されている。ここで結論を申し上げてしまおう、個人的に1580円の『牛カツトマたまカレーうどん』はそこまでオススメできない。というのも……。
・今年で5年目
丸亀製麵の名物の1つ『トマたまカレーうどん』の季節が今年もやって来た。ご存じの通り、トマたまカレーうどんは丸亀製麵とTOKIOのコラボメニューで、今年で5年目を迎える人気商品だ。
今年はスタンダードな『トマたまカレーうどん』を筆頭に『チーズトマたまカレーうどん』や『甘口トマたまカレーうどん』を展開中。その中の1つが1人前1580円の『牛カツトマたまカレーうどん』である。
・史上最高額?
商品名の通り『牛カツトマたまカレーうどん』はトマたまカレーうどんに “牛カツ” をトッピングしたゴージャスメニュー。単体のメニューとしては、丸亀製麺史上最高額のメニューではなかろうか?
丸亀製麵の公式サイトではTOKIOの松岡さんが「牛カツとトマたまの相性がいい」「ひと手間ふた手間かけているため、申し訳ないが数量限定」などと語っているため、かなり自信のあるメニューなのだろう。
トマたまのウマさは認めるところだが、果たして1580円払ってまで食べるべきメニューなのか? これは確かめねばなるまい……!
・食べてみた……が
というわけで、丸亀製麵で『牛カツトマたまカレーうどん』をオーダー。牛カツはオーダー後に揚げてくれるシステムで、出来立て熱々の牛カツが保証されている。また毎年恒例の「ひと口ごはん」も付いてきた。
さて、やはりというべきか『牛カツトマたまカレーうどん』の見た目は超セレブリティで、牛カツのインパクトは大きい。赤みを残した牛肉は高級感がダダ洩れていた。だがしかし……。
・牛カツ問題
『牛カツトマたまカレーうどん』をそこまでオススメしない1つめの理由は「牛カツ」で、ポテンシャル的にも価格的にも「そこまでの価値あるのかな~?」というのが正直な感想だ。
率直に申し上げて「牛カツ」はそこそこのウマさ。これは素材や調理方法の問題ではなく「牛カツの限界がそのくらいだから」だと私は思う。カツにして美味しいのは圧倒的に豚肉だ。
そのため890円の『トマたまカレーうどん』にわざわざ690円を追加することはないと個人的には感じた。ザクザク食感要員としては機能していたが、それならメンチでも追加しておけば事足りる気がする。
・2つ目の理由
そして2つ目の理由は、トマたまカレーうどんそのものが美味しすぎるから。トマたまカレー自体は毎年1度は食べているが、ズバリ今年は傑作! 素直に「行きつくところまで行きついたな」と思わざるを得なかった。
複雑なカレーのスパイス、トマトの酸味、タマゴのまろやかさ。うどんとの絡み具合や後味のすっきりとした辛さまで「トマたまカレーうどんが完成した」と言っていい。それくらい非の打ち所がなかった。
日本にどれほどカレーうどんがあるかわからないが『トマたまカレーうどん』より美味しいカレーうどんは正直パッと出てこない。丸亀内に限れば「あさりうどん」「鴨ねぎうどん」と肩を並べたのではないだろうか?
つまりシンプルなトマたまカレーうどんで十二分にウマいため、わざわざ『牛カツトマたまカレーうどん』を頼む必要がないというのが私のファイナルアンサーだ。逆に『トマたまカレーうどん』は20回くらい食べた方がいい。
余談になるが、私は「牛カツ」という料理をそこまで評価していない(何回か有名店では食べた)。概念が変わるほど美味しい牛カツをご存じの方は、ぜひ教えてください。でも料理の相性的にトンカツには勝てないと思うんだよな~。
参考リンク:丸亀製麺
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.