【西武】豊田清投手チーフコーチインタビュー なかなか勝ち星がつかない渡邉勇太朗に期待することとは?
8月26日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われた西武―日本ハム18回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの豊田清投手チーフコーチにインタビューした模様を放送した。渡邉勇太朗の今シーズンのピッチングについて訊いた。
――この試合の先発は渡邉勇太朗です。今シーズン任せてきた18試合の先発を全体的に見渡すと、どのような評価になりますか?
豊田「前半戦は非常によかったなと思います。特に5月ぐらいはクオリティスタートで7イニングをしっかり投げてくれていて、非常によかったのですが、7月に入ってからなかなかうまくいっていません。これはピッチャー陣全員に言えることなのですが、そこからなかなか勝てず、今も勝っていない状況が続いている中で、最終的に試合は勝った、負けたというところで、なかなか勝てていないということが、本人もだいぶ気にはしていると思います。自分が投げた試合で自分に勝ちがつかなくてもチームが勝てばいいという割り切りがなかなかできる投球ではないので、今日は本当に期待しているし、チームを勝たせてほしいなと思います」
――際どいところを狙いすぎてカウントを悪くする傾向はどうでしょうか?
豊田「そこに関してはあまり気にしていません。彼の投球の中でスライダーとカットボールで非常にいいのですが、どちらかというと(右打者から見て)ベース板から離れるボールになるというところなので、見切られるということになりますよね。シーズンを戦っていれば大体のバッターは軌道がわかってきていますので、ゾーン内の上下でやってくれれば勝機があるのかなと思っています」
――そこのコントロールということなのですね?
豊田「彼は昨年までコントロールに不安があるピッチャーだったのですが、ここまで来たというところは評価します。ただ、我々としてはローテーションの6枚の中には確実に入っていますし、どちらかというと上位4枚に入っていると思っているので、そこは甘く見ずに厳しく見ています」
――ファイターズ打線で注意すべきバッターはどなたでしょうか?
豊田「全員なのですが、足のある五十幡(亮汰)くんとか、長距離のある万波(中正)くんや、(フランミル)レイエス選手もそうですけど、気をつけなければいけないバッターがたくさんいるので、この選手というよりは、回の先頭(バッター)や、得点が入った後のバッター、ピンチのときのバッターの傾向というところをしっかりと見ながら試合を進めなくてはいけないのかなと思います。(8月5日、対ファイターズ15回戦でツーラン)スクイズもやられましたし、いろいろなことを考えてやらなければいけないと思います。総合的なところで戦わなければいけないので、このバッターというよりは試合の流れということを頭に入れてやっていかなければいけないと思っています」
――積極的にくるバッターが多いですが、それでもストライクゾーンで勝負しなければ駄目なのでしょうか?
豊田「そうですね。この2連戦で、2試合しかないというところで渡邉勇太朗の真っすぐが簡単に弾かれているようでは駄目かなと思います。最初からファールが奪える、空振りが奪えるというような投球をしてほしいと思っています」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー