【薬屋】44話『砦』感想!楼蘭の正体がついに判明…!子翠の正体や猫猫が連れてこられた砦を徹底解説!<ネタバレ注意>【薬屋のひとりごと】
アニメ「薬屋のひとりごと」第44話『砦』――神美が支配する砦へと連れて行かれる猫猫。そこで明かされる子翠の正体と複雑な因縁。物語は一気に緊迫の展開へ。感想と考察を交えて、わかりやすく解説します。
※本記事には、アニメ第2期の最新話に関するネタバレが含まれています。ネタバレが大丈夫な方のみご覧ください。
第44話『砦』の感想|子の一族の計画がついに明るみに?
アニメ「薬屋のひとりごと」第44話『砦』は、神美をはじめとする子の一族が謀反を企てているという展開が描かれました。
宮廷サイドの壬氏たちも砦の存在に気付き、物語は一気に加速します!
羅半の報告で判明した“砦の拡張”
羅半がもたらした報告によって、子昌が治める子の一族の“砦の拡張工事”が進められていることが明らかになりました。
さらに前回の第43話では、異国の協力を得て、飛発(フェイファ)の密造にも手を染めていたことが判明しています。
これらの動きは偶然や一部の暴走ではなく、明らかに“子の一族”全体による謀反。水面下で進行していた子の一族の謀反計画が、ついに露見し始めたといえるでしょう。
羅漢ブチギレ!猫猫救出チーム、ついに始動
愛娘・猫猫がいまだ見つからない事態に、羅漢(ラカン)は怒り心頭!感情を抑えきれず、壬氏(ジンシ)にガンガン詰め寄ります。
その場にいた羅半(ラハン)が、なだめ役として呼んだのが羅門(ルォメン)でした。
普段はマイペースで、他人の機嫌をとるようなタイプではない羅漢。そんな彼が羅門の機嫌をとる姿は、ギャップがすごくて思わず笑ってしまいました。
そして、皇弟・華瑞月(カズイゲツ)である壬氏に禁軍を動かしてもらうための羅漢・羅半の拱手(きょうしゅ)や覚悟を決めた壬氏さまがかっこよすぎる…!!
こうして、天才ぞろいの羅一族と、皇弟である壬氏が手を組み本気モードに突入!いよいよ猫猫救出のプロジェクトが動き出したのです。
子翠の正体がついに判明!
第44話で、子翠が後宮から失踪した淑妃・楼蘭(ロウラン)だったことが判明しました。
しかし、その心の内や真の目的は、いまだ謎に包まれたまま。冷たい仮面の奥に隠された“本当の彼女の姿”とは?
子翠と楼蘭…本当の彼女はどっち?
子翠だった頃の彼女は、虫が大好きで人懐っこく、あどけない口調が印象的でした。
しかし、楼蘭として現れたとき、その姿は一変します。無表情で声は冷たく、まるで感情のない人形のようです。親しく過ごしていた翠苓とも、主人と侍従という関係性に。
猫猫に対しても、無関心な態度です。ですが、時には神美から庇うような仕草も見せており、本当の気持ちを読み取ることはできません。
本当の彼女は、いったいどちらなのでしょうか?
子翠の複雑な家族関係
子翠(楼蘭)は、子昌(シショウ)とその妻・神美(シェンメイ)のあいだに生まれた娘です。一方、翠苓は前妻との子どもであり、子翠とは異母姉妹。
神美は実の娘・子翠を特別扱いする一方で、翠苓には虐待ともいえる仕打ちをしています。その憎しみは深く、「子の一族」を連想させるという理由で、翠苓の本来の名である「子翠」さえ奪ってしまったほど。
同じ父を持つ姉妹でありながら、楼蘭(子翠)は帝の后にふさわしい女性として育てられ、翠苓は後宮の裏で事件を起こし暗躍する存在に──。
このような複雑な家庭の事情が、子翠=楼蘭の心に深い葛藤や影響を与えているのかもしれません。
二つの名を持つ子翠の選択とは?
「楼蘭」として神美に従う道を選ぶのか、それとも「子翠」として大切な人を守る道を選ぶのか――。
楼蘭の冷たい仮面の奥に秘められた真意は、いまだ誰にも分かりません。
もし、親しかった猫猫や異母姉・翠苓、そして里の子どもたちに危機が迫ったとしたら――そのとき彼女は、いったいどんな選択をするのでしょうか。
その選択は、彼女自身だけでなく、“子の一族”全体の運命をも大きく左右することになるでしょう。
猫猫、囚われの薬師に──砦での日々
猫猫が連れてこられた砦は、まさに要塞そのものでした。高い城壁に囲まれ、背後には切り立った崖がそびえる、いかにも物々しい雰囲気。
そこは単なる隠れ家ではなく、戦を起こすための重要な拠点のようです。
そんな場所で暮らすことになった猫猫に、これからどんな運命が待ち受けているのでしょうか。
薬への情熱は忘れない猫猫
“不老の薬”を作らせるために砦の一室に連れてこられた猫猫。その部屋には、書物や薬棚、実験道具がそろっており、彼女にとってはまさに宝の山でした。
どんな過酷な環境でも、薬への好奇心と探究心を忘れない――さすが“薬と毒を愛する猫猫”です。
不老の薬なんて存在しないとわかっていながらも、猫猫は薬師としてのプライドを胸に、実験に打ち込むのでした。
「他人と割り切れたら……」猫猫の葛藤とは
砦の中には響迂(キョウウ)の他にも、子どもたちが暮らしているようです。
猫猫の推測では、彼らの未来はすでに決まっているも同然でした。
一族全体で謀反を企てたとなれば、子どもであっても処刑は免れない――。
その現実に、猫猫は胸を痛めます。「他人と割り切れたら、どれだけ楽だろう」と、心の中で葛藤していたのです。
若い男たちと過ごす神美と砦の女たち
神美が暮らす豪華な一室には、酒と麝香(じゃこう、ムスク)などが混ざり合った匂いが漂っていました。
そして響迂の話では、彼の母もこの部屋の中にいるとのこと。
しかし猫猫の目に映ったのは、寝台の上で若い男たちと過ごす女性ばかり……。なんともいえない、淫靡でただれた雰囲気でした。
一族の女性に快楽を教え、堕ちていく姿を楽しむ――そんな歪んだ愉しみが、神美の中にはあるのかもしれません。他人の堕落を面白がるような、ねじ曲がった支配欲すら感じさせます。
子どもの将来に無関心なまま快楽にふける女たちの姿は、子どもたちの運命を思い心を痛める猫猫とは正反対。
砦に住む神美とその周囲の女たちの異様さが、よりいっそう浮き彫りになります。
砦の真実に、猫猫はどう動く?
楼蘭(子翠)の回想や神美の態度から、砦では拷問が日常のように行われており、神美が恐怖によって「子の一族」を支配している実態が浮かび上がってきました。
果たして猫猫は、この危機を乗り越えるのか。今後の展開から目が離せません!
「蠆盆(たいぼん)」とは何?
次回予告で明かされた「蠆盆(たいぼん)」という言葉は、何なのでしょうか。
「蠆盆」とは猛毒を持った生物のいる穴のことで、敗者は蛇に咬まれサソリに刺されて命を落とします。
出典: 独立行政法人 国立公文書館「ようこそ 歴史資料の宝庫へ」
「蠆盆(たいぼん)」は、毒蛇やサソリなどを使った拷問を表します。猛毒を持った生物を大量に集め、狭い空間に閉じ込めてそこに人を入れるという、恐ろしい罰のようです。
『封神演義』を読んだ方なら記憶している方もいるかと思いますが、毒が大好きな猫猫にははたしてどのような結果になるでしょうか・・・?
まとめ|アニメ第44話『砦』感想と考察ポイント
アニメ「薬屋のひとりごと」第44話『砦』は、神美の支配する砦に猫猫が囚われ、物語は大きく動き出します。
そんな中、羅漢・羅門・羅半の“羅の一族”がついに集結!羅漢・羅半の拱手と壬氏が皇弟として動く覚悟を決めたシーンは、とても印象的でしたね!
個人的にツボだったのが、羅漢と羅門とのやり取り。壬氏へブチギレていたときの迫力はどこへやら、まるで子どものように羅門の機嫌をとる羅漢の姿がなんとも可愛くて、思わず笑ってしまいました。
翠苓の過去や楼蘭(子翠)の回想も、とても心に残りました。小さなころから仲の良い姉妹だったのに、立場や運命がふたりの関係を引き離してしまう…。それぞれが抱えているものの重さが、あらためてわかる回だったと思います。
子の一族の動向、壬氏の決断、猫猫の選択……すべてが交差するこの展開から、目が離せません!
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