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シリーズ累計400万部突破!大人気絵本『パンどろぼう』誕生秘話。「担当者が高知までやってきて逃げられない」

TBSラジオ

メインパーソナリティ・パンサー向井の周りには、個性豊かなパートナーが勢ぞろい。さらに、お笑い芸人やタレント、アーティストなど、愉快 なゲストが毎日やってきます。

10月17日(木)は、パンサー・向井慧と横澤夏子でお届け。

ゲストは、シリーズ累計400万部突破の大人気絵本『パンどろぼう』の著者、柴田ケイコさんをゲストにお迎えしました。

横澤さんも大好きな絵本でお子さんに読み聞かせをしている『パンどろぼう』。別曜日のスタッフでも大ファンがいて…スタジオ内を飾り付け。

イラストレーターから絵本作家ってなれるの?

柴田:ただ画家みたいに絵を描く、イラストレーターでもそうですけど、いきなり絵を描くっていうのはどうしたらいいのかわからないので…とにかく就職しないといけないっていう時期でもあったし食べていかなきゃいけなかったのでグラフィックデザインを専攻して。専攻したはいいんですけどやっぱり絵を描きたいっていうのは…。

向井:気持ちはあったんですね。

柴田:印刷会社に就職しても印刷会社ってデザイナーさんから送られてきたものを作る後の作業なんですよ。なのでオペレーターみたいな仕事で全然ゼロイチの仕事じゃなくて。

横澤:そうか、自分で描くっていうことではないんですね。

柴田:イラストなんで全然描けなくて…。で、印刷会社からデザイン事務所に入って、そのときに先輩にカットのイラストを描かせてもらって。そのときにやっぱり面白いなと思ってそこで大体4年ぐらいしてそこのデザイン事務所が解散したんですけど、そのときにみんなフリーのデザイナーになるか、あとはイラストレーターになるかみたいになったときに私はイラストレーターの方が向いてるって先輩に背中を押してもらって…それがきっかけでフリーのイラストレーターに。

横澤:すごい決断。

向井:1冊目の絵本デビューするまでは何がきっかけなんですか?

柴田:息子が産まれたことですね。絵本の読み聞かせって子供が産まれると結構やるんですけど、それで絵本に触れることが多くなって。絵本っていう存在はもちろん知ってますけどイラストレーターと絵本作家ってやっぱり全然違うんですよね。

向井:物語がありますもんね。

柴田:物語を作らなきゃいけないので、イラストレーターから絵本作家さんって雲の上の存在なんですよ。私はもう本当に商業的なイラストしか描けないイラストレーターだったので、「絵本なんて」っていう感じだったんですけど、読み聞かせをほとんど毎日やってるうちに絵本がすごい好きになって描く側になってみたいなと思って。

横澤:えっ、じゃあママさんになってから絵本作家さんになるんですか?すご!

息子の眼鏡がきっかけ。『めがねこ』で絵本作家デビュー

向井:絵本を描きたいなって思ってもノウハウはまだないわけですよね?

柴田:ないです、ないです。息子が3歳のときに弱視ってわかって作品を1個作ろうと思ったんですけど、それが『めがねこ』なんですけど、それを眼科とか眼鏡屋さんに置きたくて。

向井:なるほど。

柴田:眼鏡のことをもっと知ってほしいっていう…ネガティブなものじゃないっていうのを知ってほしいと思って、それができたらいいやって思ってたんですよ。だから作家デビューを目指してたわけじゃなくて。

横澤:そういうことなんですね。その『めがねこ』という作品を作りたいっていう気持ちで動いたんですね。

柴田:はい。そしたらそのタイミングで他の出版社から絵本どうですかっていう…。

横澤:すごい人生…

向井:『めがねこ』の独特のキャラクターというか…猫が眼鏡をかけているっていう表紙の絵本ですけど、なんていうか俗に言う子供が好きそうなとかっていうこと…どう描いていってこのキャラクターになったんですか?もっとアニメっぽくというか…。

横澤:味のある。

向井:渋めの顔した猫ちゃんですけど(笑)。

柴田:(笑)。かわいい絵があんまり好きじゃなくて。ちょっとシュールな絵を描く方がすごい好きで。元々イラストレーターでやってるときからそんな感じなのでそういうふうに持っていったって感じですね。

大人気『パンどろぼう』誕生秘話。「担当者が高知までやってきて逃げられない」

向井:『パンどろぼう』シリーズはみなさん大好きですけど、これはどうやって誕生したんですか?

柴田:『おいしそうなしろくま』のシリーズを見てくださった角川の編集者さんからお声をかけていただいて。パンのお話がまだやってなかったので一つの提案の中でパンってどうですかっていうので…わざわざ編集者さんが(拠点の)高知まで来てくださったんですよ、これは逃げれないなって(笑)、

向井:ここまで来てもらったら(笑)

横澤:なにかパンで描かなくちゃみたいな?そんなざっくりパンの絵本なんてね?『パンどろぼう』が生まれるきっかけにはなかなかなれなくないですか(笑)?

向井:そうね(笑)。

柴田:その時に渡した名刺が私がオリジナルで描いた…私が個展で描いたパンをかぶったしろくまくんの絵があるんですけど、この絵すごい面白いですねって言ってくださって、そのタイトルがパンどろぼうなんですよ。

横澤:え!

向井:なるほど。繋がっていくんだ。

柴田:パンでどろぼうってお話はないのでそれで一つ考えてみようかなと思って。

向井:パンに動物が入ってっていうような着想を。

柴田:パンを盗むってお話っていうのはなかなかないなと思って。

向井:絵本の世界って名作がもうずっとあるじゃないですか。何十年と残っている我々が子供のときからある絵本が今の子供たちも読んでるものだったりする中で、自分の作品がこれだけヒットするって秘訣はなんだったんですか。

柴田:なんでしょうね…私もわかってたら楽でしょうね…わからないですね。

向井:こんなにもみなさんに読んでもらう…。

柴田:もう…試行錯誤してますね。

柴田さんから『パンどろぼう』アイテム、さらにサインを頂いてうれしそうな横澤さん。

(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)

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