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~赤絵細密描写の鼻祖ともいえる宮本屋窯の魅力~ 兵庫陶芸美術館で「九谷赤絵の極致―宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界―」開催中 丹波篠山市

Kiss

丹波篠山市にある『兵庫陶芸美術館』で、9月7日より展覧会「九谷赤絵の極致―宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界―」が開催されています。会期は11月24日まで。

赤絵の技法は中国の「宋赤絵」を起源とし、江戸時代に日本に伝わりました。九谷焼は江戸時代前期の古九谷を経て、江戸時代後期に現在の石川県加賀市で開窯した再興九谷の宮本屋窯において大成し、明治期に「ジャパンクタニ」として世界に名を馳せた輸出九谷の誕生や発展につながりました。

宮本屋窯《許由図鉦鉢》 江戸時代後期(19 世紀) 石川県九谷焼美術館蔵

宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(俗称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩ととともに赤以外の上絵釉を用いたことを特徴としています。また、画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自性を生み出しました。宮本屋窯の主画工・飯田屋八郎右衛門は赤絵細描に優れた手腕を発揮し、宮本屋窯は別名「飯田屋窯」とも呼ばれています。

宮本屋窯《雲龍図木瓜形蓋置》 江戸時代後期(19 世紀)  個人蔵

同展では、これまでまとまって取り上げられる機会の少なかった宮本屋窯の作品を第一章から第五章までの構成で紹介されます。細密描写を実現した高い技術力、独自の意匠性による豊かな表現世界が楽しめます。

また会期中には9月14日の記念講演会「九谷赤絵の魅力ー中国の赤絵と比較して」や、九谷赤絵作家によるスライドレクチャー、実演見学、ワークショップなどが開催されます。詳細や申し込みは同美術館のホームページをご覧ください。

<記者のひとこと>
芸術の秋。宮本屋窯の超絶技巧の細かさ、高い技術力が堪能できる貴重な展覧会を楽しみに今田町へ!


会期
2024年9月7 日(土)~11月24日(日)

場所
兵庫陶芸美術館
(丹波篠山市今田町上立杭4)

観覧料
一般 1200円(900円)、大学生 900円(700円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
※70歳以上の方は半額
※障害のある方は75%割引、その介助者1名は無料

開館時間
10:00~17:00
※入館は閉館の30分前まで

休館日
月曜日
※ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)、11月4日(月・振休)は開館し、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)は休館

問い合わせ
079-597-3961

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