「東京一極集中をやめる!」カンニング竹山が山形県のフェスに出て考えた地方創生
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 10月28日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、山形県のロックフェスティバルで感じた地方創生の大切さについて思いを語った。
邦丸アナ「きのう、竹山さんは山形に行っていたそうですね」
竹山「そうなんです。山形で『YAMAGATA ROCK FES』っていうのが初めて行われました。音楽のアーティストさんを呼んだりする色んなフェスがあるじゃないですか。そのフェスを山形でやろうと、僕も普段お世話になっている演出家のマッコイ斎藤さんというバラエティーを中心に作ってる人が、何年も計画して、地元の人たちの協力を得て、きのう天童市の野球場でやったんです。
すごく盛り上がって、すごくいいフェスで、地方ってこれからもっと盛り上がるし、もっと大事な存在なんだなと改めて思ったんです。今までは東京一極集中で、きのうの総選挙でも一極集中をどうにかしようと話している人も結構いましたけど、実際に時代や考え方がだんだん変わってきてるんじゃないかなって最近思い始めているんですよ。
僕も50過ぎのおじさんになりましたけど、若いときは、そこそこ大きな町の福岡で「もうこんな田舎じゃ嫌だ」、「どうしても東京に出たい」と言って。特にエンタメをやるから絶対東京!という気持ちで、19歳ぐらいの時にこっちに出て来たわけですけど、これからは東京一極集中だけじゃない時代が本当にきてるような気がするんですよ。
実際にきのう『YAMAGATA ROCK FES』に行ってみると、お客さんも全然東京の人たちと変わらないわけですよね。当たり前のことだけど、姿形も何もファッションも変わらないし。みんな地元が好きで地元で盛り上がって、そういうところから、どんどん盛り上がっていけば日本全体も明るくなっていくじゃないですか。もっと地方に目を向ける時代が本当に来たことを、まじまじと感じたイベントだったんですよね。
屋台がいっぱい出てて、屋台の人がいろいろなスポンサーになってたりするんです。そこに地元の人が集まって、お金を使ってご飯を食べるという経済効果も生まれるわけです。ラジオも東京だけじゃなく、地方ですごい面白い番組もあるし、テレビも全部そうですし、なんかこれからは、もっと地方だなって、すごく感じましたね。あともうちょっと、やり方があれば、もっと盛り上がるような気がするんですよ。特にエンタメでは、地方を大事にすることが大切だと思います」
邦丸「今、ラジオは『radiko』のプレミアムなら全国の放送局を聞けるし、FMはちょっと違う形態ですけど聞けますし、これが当たり前になっています。逆に言えば、東京の例えば文化放送の『くにまる食堂』だって、今もう全国の方に聞いてもらってるじゃないですか。全国ネット!なんて言わなくたって、リスナーさんの方が聞いてくださってるからね」
竹山「きのう選挙が行われましたけど、一番はやっぱり産業を持っていくことなんですよね。雇用が生まれないと何もできない。だから、雇用を地方に分けることを国として進めてもらいたい。そうすると若者は出て行かずに働きだす。そうするとそこが盛り上がりだす。ということをもっと考えていかないといけない。学校もそう、大学も東京ばっかりじゃない。文科省がやっている大学だけじゃなくて、すごくいい大学もあるわけですよ。そういうものもいっぱい作って、東京一極集中をやめていくことが大切だと思います。
芸能でいうと、昔は東京で売れなくなった人が地方で番組やるとか、地方に行くって感覚があったんですけど、テレビでいうと『TVer』、ラジオでは『radiko』が始まったことにもよって、そういう感覚はなくなってきてると思うんですよ。だから、東京の芸能人もバンバン地方に行って地方で仕事する、これも地方創生の一つじゃないかと思うんですよね。ただ、そこでもう一個言いたいのは、とにかく交通費がかかる」
邦丸「ああ、そうか」
竹山「それを、日本国中の観光客も含め、もっと気軽に行けるように、どうにかならんのかいと、すごく思うんです」