北海道の人気観光地・札幌~帯広・富良野・美瑛を満喫する2泊3日モデルコース! 高速バスなら格安・便利
北海道の人気観光地・帯広、富良野、美瑛を効率よく回るなら、高速バスがおすすめ! 観光スポット、絶景、グルメなどを含めた札幌発着の2泊3日モデルコースを、実際に体験した詳細レポートとともにお届けします。宿泊費込みでも3日間20,000円以下で楽しめる、高速バス旅行のコツも紹介。
高速バスで札幌~帯広・富良野を巡る2泊3日モデルコース
今回のご紹介は、高速バスを使った北海道の格安旅プラン! 札幌を起点に、帯広・富良野を巡る2泊3日のモデルコースをご案内します。
帯広・富良野と言えば、北海道の人気観光地。帯広は十勝平野に広大な牧場や十勝グルメで、富良野は自然にあふれた絶景などで知られています。
この2つの人気都市は、車で移動すると約2時間~2時間半の距離(夏の目安)。しかし電車で行こうとすると一度札幌や岩見沢に戻って大回りをする必要があるため、5~7時間ほどはかかってしまいます。
そのため、帯広・富良野へ公共交通機関で旅をしたい場合は、高速バスを利用するのが大正解! 短時間で効率的に移動できるうえに、電車よりもかなりリーズナブルなのです。
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【ざっくり移動コスト比較】
■高速バス:札幌〜帯広〜富良野〜札幌/計8,680円・全区間乗り換えなし(※今回の場合)
■電車(特急利用):計23,000~28,000円ほど・複数回乗り換え
→高速バスなら14,000~19,000円ほどお得&乗り換えゼロ!
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今回はさらに欲張りに、神秘的な青い池で知られる美瑛も取り入れた「帯広・富良野・美瑛の絶景・グルメを満喫する2泊3日」モデルコースを制作。実際に歩いて確かめてきました!
では実際に移動してみた様子を、写真・コツ・所要時間・金額などを踏まえつつご紹介していきますね。
【1日目】札幌~帯広を「ポテトライナー」で移動、夜は帯広グルメを満喫!
初日の出発は札幌から。札幌~帯広の移動は、高速バス「ポテトライナー」や「帯広特急ニュースター号」が便利。毎日数本が運行しているため、旅のスケジュールに合わせて選べます。どちらのバスも時間・値段の目安は、札幌~帯広間で3時間半~4時間(便により変動)・おとな3,300~4,200円ほど(乗車日により変動)。
札幌発・帯広行きの高速バスで朝早くから動きたいなら、ポテトライナーがおすすめ。がっつり帯広・富良野を楽しみたいなら、午前中発の便を選びましょう。
ちなみにポテトライナーの発着する「札幌駅前」バス停は、札幌の有名観光スポット「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」や「札幌市時計台」のすぐ近く。なので私は午前中にちょこっと札幌観光も組み込んで、14:00発のポテトライナー(十勝バス運行便)に乗車しましたよ。
車窓を楽しみながら、帯広までの高速バス旅。帯広に近づくほどに、景色が雄大に開けていくのが爽快です。
帯広へ到着!
夜は十勝グルメを食べに行きましょう! 札幌を14:00に出発しても帯広到着は18:00ごろです。名物を食べ歩く時間は十分にあります。帯広駅の周辺には、「はげ天 本店」さんをはじめとした名物・豚丼の名店や、アイヌの料理も楽しめる名物エリア「北の屋台」など、美味しいお店がたくさん!
【2日目】帯広~富良野・美瑛はノースライナーで移動! 3プランをご用意
2日目は、「ノースライナー(狩勝峠経由・北海道拓殖バス運行便)」で帯広から富良野へと移動。乗車目安は約2時間40分・おとな2,400円(美瑛駅まで乗車の場合3,100円)です。
該当便は、帯広駅を7:50発のものから17:00発のものまで全部で5本。帯広・美瑛・富良野のどのエリアをメインに楽しみたいかで、ベストな乗車便も変わってきます。
今回は、私の2日目のおすすめを「A.帯広重視プラン(自然重視)」「B.美瑛重視プラン(絶景重視)」「C.富良野重視プラン(グルメ重視)」の3プランにまとめました。プランごとに、訪れやすい観光スポットや乗車便をご案内します!
A.「帯広重視」プラン
まずは、帯広に長めに滞在するパターン。自然を満喫したい方向けのプランです。
ノースライナーのおすすめ便は、帯広駅前15:45発・富良野駅前18:24着の便、または帯広駅前17:00発・富良野駅前19:39着の便。ゆっくり帯広を楽しめます!
帯広は、数々の広大な牧場や雄大な景色、牛や羊や数々の野生動物、六花亭などに代表される絶品スイーツ、世界で唯一のばんえい競馬、「北海道ガーデン街道」の美しい庭園など、見どころたくさん。ぜひお好みの予定を組みましょう。
なお私の帯広観光のおすすめは、ホッキョクグマやゴマフアザラシなどで人気の「おびひろ動物園」(帯広駅からバスで約30分)や、馬や牛などが見られることでも知られる「十勝牧場」(帯広駅からバスで約40分)など。
B.美瑛重視プラン
絶景メインで楽しみたい人へのおすすめは、神秘的な「青い池」で有名な美瑛も欲張りに巡るルート!
このプランでは、ノースライナーは帯広駅前を11:00発の便がおすすめ。富良野駅前には13:39、美瑛駅前には14:21に到着します。ノースライナー(狩勝峠経由)は帯広~富良野~美瑛~旭川へと走るため、富良野で降りずにそのまま乗車していれば、美瑛まで一気に巡れるのです。
帯広駅前を11:00発のため、朝には帯広のモーニングや六花亭 帯広本店(帯広駅から徒歩約6分)などを楽しみましょう。
その後は、ノースライナーで美瑛駅前へ。美瑛駅から青い池へは、路線バスで約25分です。
青い池で食べられる「青い池ソフトクリーム(夏季限定)」、道の駅びえい「丘のくら」の「美瑛コーンバターラーメン」など気になるグルメもいろいろ!
美瑛駅から富良野駅へは電車で移動。乗り換えなしで約40分です。
C.富良野重視プラン
富良野グルメが気になる人はこちらのプランをどうぞ。特にふらのワインを楽しみたい人は、最終日より2日目のうちに巡る方がゆっくり味わえますよ。
ノースライナーのおすすめ便は、帯広駅前を午前中に出発する便です。富良野に到着してから、あちこち遊びに行く余裕が十分ありますよ。
富良野観光のおすすめは、チーズ作りの見学や手作り体験からお買い物まで盛りだくさんに楽しめる「富良野チーズ工房」(富良野駅から車で約8分)や、ふらのワインの試飲やワイナリーツアーもおこなっている「ふらのワイナリー」(富良野駅から車で約7分)。
3つのプランそれぞれに楽しんだら、夜は富良野泊!
【3日目】富良野をたっぷりと満喫したら高速ふらの号で札幌へ直行
夏に旅に出るなら、ラベンダー畑は3日目に向かうのがおすすめ! 富良野駅から、夏~秋限定の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」に乗って出かけましょう。
なおノロッコ号は2026年で廃止予定。2027年からは新しく登場する観光列車「青い星」(富良野線)が運行します。中富良野や上富良野へ行くときには、路線バス「ラベンダー号」も便利です。
富良野には、ラベンダー畑の元祖ともいわれるファーム富田をはじめ、北星山ラベンダー園、日の出公園ラベンダー園、フラワーランドかみふらのなど、ラベンダーの絶景が楽しめる名スポットがたくさん! 2カ所・3カ所といくつものラベンダー園を巡って楽しむのもおすすめです。
ラベンダー畑のシーズンでない場合は、「麓郷展望台」などの絶景スポットを巡ってみてはいかがでしょうか。
好きなだけ遊んだら、富良野駅から「高速ふらの号(北海道中央バス運行便)」へ乗車。札幌への帰路につきましょう。ふらの号は富良野駅を7:00発から16:50発まで、1日7便走っています。乗車目安は富良野駅~札幌駅で、約2時間35分・おとな2,700円。
高速バスのいいところは、広大な自然をたっぷり歩いて足が疲れていても、お土産にふらのワインやラベンダーソープなど重いものをたくさん購入していても、まるっと預けてゆうゆう座って帰れるところ! ぜひたくさんのお土産や思い出を持ち帰りましょう。
めいっぱい遊んだあとの約2時間35分のバス旅は、あっという間。「え、もう札幌に帰ってきちゃったの?」なんて感じるかもしれませんね。
ちなみに、高速ふらの号の富良野~札幌の最終便は、富良野16:50発・札幌19:25着。それほど遅い時刻ではないので、札幌に到着したあとは、「スープカレーGARAKU」をはじめとした美味しい札幌グルメを食べて帰るのもいいですね。
帯広・富良野2泊3日、かかった経費は?
それではここで総まとめ! 今回のルートとかかった交通費をまとめてみましょう。今回は観光地や宿泊地はお好み次第のため、宿泊代・飲食費・細かい交通費は考えず、純粋に高速バスの交通費についてのみ考えることにします。
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今回のルートで利用した高速バス
【1日目】札幌~帯広(ポテトライナー):3,580円/約3時間55分/乗り換えなし
【2日目】帯広~富良野(ノースライナー):2,400円/約2時間40分/乗り換えなし
または帯広~美瑛~富良野(ノースライナー・電車):バス3,100円・電車800円ほど/バス約3時間20分・電車約44分/バス間・電車間の乗り換えなし
【3日目】富良野~札幌(高速ふらの号):2,700円/約2時間35分/乗り換えなし
⇒計8,680円
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ちなみに……今回のルートで電車(特急)を使った場合の一例
札幌~帯広(特急「とかち」利用):8,120円/約2時間40分/乗り換えなし
帯広~富良野(特急「おおぞら」「カムイ/ライラック」利用):11,780円/約5時間/乗り換え2回
富良野~札幌(特急「カムイ/ライラック」利用):4,760~6,760円/約2~3時間/乗り換え1回
⇒計24,570~26,660円
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3日分の高速バス料金は、総額8,680円! 電車(特急)を使った場合と比べて、かなりお得です。しかも乗り換えがないので、旅程が非常にスムーズ&ラクなのも大きなメリット!
ちなみに私は帯広・富良野でホステルに宿泊したため、宿泊も2泊合わせて約10,000円程度でした。なので、なんと必要経費は約20,000円弱で札幌~帯広・富良野を2泊3日できたという結果になりましたよ!!!
なお今回の旅で利用した高速バスの一部は、乗車記もご確認いただけます。バス車内の内容やバス停周辺のグルメ事情などはそちらに記載しているので、「あわせて読みたい!」もどうぞご参照ください。
ではでは高速バスを上手に使って、北海道の格安旅をぜひ楽しんでくださいね。
※該当路線の運行バス会社一覧(路線既出順・バス会社名五十音順)
ポテトライナー:ジェイ・アール北海道バス、十勝バス、北都交通、北海道拓殖バス、北海道中央バス
ノースライナー:道北バス、十勝バス、北海道拓殖バス
高速ふらの号:北海道中央バス