パ・リーグ球団別週間MVP 日本ハム水谷瞬が12球団トップ!西武ネビンも絶好調
打率.419、4本塁打の水谷瞬
プロ野球セ・パ交流戦で優勝したソフトバンクはリーグ戦再開後7勝2敗、3位だったオリックスも6勝2敗と好調をキープ。5勝4敗だった日本ハムが3位転落した日もあったが、6日終了時点では首位に立っている。逆に4位・西武と5位・楽天は2勝6敗、最下位ロッテは3勝5敗と負け越し、AクラスとBクラスの差が開いた。
SPAIAでは6月27日から7月6日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
12球団トップのwRAA6.6を記録したのは日本ハム水谷瞬。4日の楽天戦で6号、7号のソロ2発を含む3安打3打点、翌5日も8号2ランを放つなど31打数13安打の打率.419、4本塁打の大暴れだった。
現役ドラフトで加入して昨季、大ブレイクした水谷だが、今季は不振のため二軍暮らしが長引き、まだ出場は30試合のみ。打率.333だった6月に続き、7月は.375と調子を上げており、遅れを取り戻す活躍が期待される。
オリックス西川龍馬は離脱、ロッテ・ソトは急上昇
西武ではタイラー・ネビンが28打数12安打の打率.429、wRAA6.4と好調だ。6月29日の日本ハム戦で6号ソロを含む4安打、7月5日のソフトバンク戦で7号ソロを含む2安打を放つなどバットが振れている。チームは貯金2まで減少し、ここが踏ん張りどころだけに4番に座る助っ人の打棒に期待がかかる。
首位・日本ハムと1差につける2位オリックスでは、西川龍馬がwRAA6.3でチームトップだった。6月13日の巨人戦から13試合連続安打、期間中も15打数9安打の打率6割をマークしたが、7月1日の西武戦で左足関節外側側副靱帯を損傷。チームに激震が走った。
最下位ロッテでは、ネフタリ・ソトが急上昇。交流戦明けから出場全7試合で安打を放ち、25打数11安打の打率.440をマークした。7月6日のオリックス戦では九里亜蓮から8号ソロを放つなどチームトップのwRAA3.1だった。
パワー見せつけた楽天ボイト、ソフトバンク打線は低調
4連敗中の楽天では、6月に加入した新助っ人ルーク・ボイトがチームトップのwRAA1.5。初出場となった7月2日のロッテ戦でいきなり1号2ランを放ち、メジャー通算95本塁打のパワーを見せつけた。チーム本塁打が12球団最少の27本しか打てていない楽天打線を活気づけるか。
好調のソフトバンクだが、打線はやや湿っている。その中では佐藤直樹が6月27日のロッテ戦で2号ソロを含む2安打を放つなど15打数4安打、1本塁打。とはいえ、wRAA0.7は寂しい数字で、主軸の奮起が待たれる。
上位3チームが大混戦のパ・リーグ。暑い夏場に入り、コンディションも含めていかに調子を上げていくか、好調の選手はいかにキープするかがカギを握りそうだ。
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記事:SPAIA編集部