<私が実家に依存?>態度が悪い夫にイラッ!実家、親戚集まりで信じられないできごと【まんが】
3年前のお話です。私(真由子)の実家は家族や親族の集まりが多いです。 会社経営をしている父は、みんなを集めてワイワイ飲んだり食べたりするのが大好き。最低でも1ヶ月に1・2回は庭でバーベキューをしたり、家にケータリングを呼んだりして、楽しく過ごしています。
年末年始は実家で集まるのが恒例です。時期が来ると母から連絡が入ります。
夫(道久)は渋々了承、といった様子。その日からあまり機嫌はよくありませんでしたが、年末の訪問はちゃんと付いて来ました。
トイレと言って出て行ったままの夫が心配になり部屋に行くと、夫は部屋で寝そべってくつろいでいたのです。
そうこうしているうちに帰る時間になってしまい、なんだかギクシャクした雰囲気で実家をあとにすることになります。帰り際、母に謝りました。 自宅に着いて夫を問い詰めると――。
夫は話を打ち切り寝室に行ってしまいました。こんな痴話ゲンカで離婚だなんて信じられません。少し前にも私たちは、「子どもはもう1人ほしいよね」と話していたくらい仲良しです。離婚なんてしたくありません……。
それから1週間。夫は相変わらずムスっとした様子。私とは必要最低限しか話さず、まったく笑いません。かろうじて娘と話すときだけ少し笑います。「離婚」だなんて、ケンカのなかで思わず出てしまった言葉だろうと思っていたけれど、もしかしたら本気なのかもしれない……。でも、夫がどうして私の実家を不満に思うのかわかりません。私たちがいま住んでいる家は、結婚してすぐに、父が資金援助してくれて建てた家。結婚資金だってうちの両親がほとんど援助してくれています。私の実家の援助がなくては、いまの私たちの生活はありません。それなのに……。
もし私が義実家とまったく付き合わず、実家に入りびたっているなら話は別です。でも夫は早くに父が亡くなり、1人暮らしの義母には持病があるので、月に1回は訪問しています。 (そうよ! 私は私で義実家と付き合ってるのに!)深く悩んでいましたが、考えれば考えるほど離婚だなんて理不尽な発言をした夫にイラだちます。その晩夫をつかまえて問い詰めました。すると夫に言い返され……。
そんなふうに言われるなんてショックでした。 私は単に家族仲がいいと思っていただけなのに、はたからから見たら実家依存に思われるような関係なのでしょうか?
たしかに私も私の両親も「家を建ててあげた」「結婚費用も出してあげた」と心のどこかで思っていて、それはたしかに態度に出ていました。家族のぬくもりを提供してあげているというおごりもあった気がします。夫は気を遣うから私の実家がイヤだったのではなく、プライドを傷つけられることが不満だったようです。親を大切にするあまり、夫を蔑ろにしすぎる姿も不快だったのかもしれません。「父が怒るから」なんて言ってきたけれど「誰と家族になったの?」と聞かれ、大切なのは父の機嫌より夫の気持ちだったと深く反省しました。私は心から夫のことを大切に思っているのです。
その後、夫にはうちの家族の集まりは、参加したいときにだけ来てもらうことを決めました。数日後、私は両親に夫と話した内容を伝えに行きました。夫の気持ちを大事にしていきたいと思います。
父の気持ち
私には子どもが3人、長男、長女、次男がいます。みんな結婚し、長男は敷地内同居。長女と次男はともに近所に住んでいます。長男はもちろんですが、全員に家の購入資金を援助してやりました。住む場所に困らないのは心の安心につながるだろうし、何よりのプレゼントをしてやったと思っています。それにみんな近所に住んでくれていると、いつもにぎやかに過ごせるし、老後も心配いりません。「父さん、助かるよ」「お父さん、ありがとう!」なんて言われると、本当に満たされた気分になります。
しかし長女の婿(道久くん)が最近うちに来るとつまらなそうにしています。正月にもかかわらず、まるで子どものように「お腹が痛い」と姿を見せようとしなかったのには、さすがに腹が立ってしまいました。 妻によると、長女は「ごめんね」と言って帰っていったそうです。しかし道久くんからは何の謝罪もなし。家を買ってもらって、結婚式の費用も出してもらって、いったい誰のおかげでいまの生活があると思っているのか! 怒りがおさまりません。しばらくして長女が1人で訪ねてきました。
長女はオブラートに包みながら話していたものの、どうやら私がよかれと思ってやった援助や私たちの態度に不満があるようなのです。信じられません。妻は「気を遣ってしまうわよね」と思いのほか話を素直に受け止めているようです。 長女は「夫と実家の関係をフォローするのも私の役目。私はずっと、家族の軸足が実家のままだったのかもしれない」とつぶやきました。
結婚費用や家の購入資金を援助したのも、長女夫婦のためだと思っていましたが、私の自己満足だっただけなのかもしれません。2人の予算内で身の丈にあった結婚式を挙げるのがよかったのかもしれない。さらに夫婦で条件を決め、それにあった家を決めていれば、もっと夫婦の絆が深まっていたのかもしれません。その機会を奪ったのだと思うと、少し申し訳ない気持ちもしています。 これからは長女夫婦が決めたことをぐっと我慢して見守っていきたいと思います。