改正育児・介護休業法の施行で企業各社も取り組み 人的資本経営の一環として一歩先を進む企業も
子供のけがや病気のほか卒園式や入学式でも休暇が取得できる改正育児・介護休業法が4月1日から施行された。各企業では施行に合わせて会社の新制度をスタートさせたほか、人的資本経営の一環として、制度から一歩進んだ取り組みを新年度からスタートさせるなどの動きが出ている。
KADOKAWA、産休などの休職者に代わって業務フォローをする従業員を支援
KADOKAWA(東京都千代田区)では、育児・介護と仕事の両立を応援する風土を促進するため、休職者に代わって業務をフォローする従業員への支援制度「産育休・介護休フォロー手当」を4月1日から導入した。
対象は、休職者が所属する部署の正社員、契約社員、嘱託社員、継続雇用契約社員、出向受入社員で、産育休・介護休を連続28日以上取得した休職者が所属する部署の対象者に、休職期間中手当を一律で月に2万円を支給する。
KADOKAWAは、これまでも産前産後休暇・育児休業、出産祝い金や育児手当支給、ベビーシッター利用者支援、介護休業などの取得を奨励し、育児・介護と仕事の両立を目指す従業員を支援してきた。
今後、従業員が休暇を取得しやすく働きやすい環境整備が進むことで、今後も育児休業取得率は上昇していくことが想定される一方、休職者に代わって業務のフォローを行う従業員の負担増も予想されるため、今回、「産育休・介護休フォロー手当」の導入を決めた。
三菱ガス化学、子供の行事や介護に活用できる特別有給休暇を開始
三菱ガス化学(東京都千代田区)は、2025年4月から通常の年次有給休暇とは別に付与される特別有給休暇「ライフサポート休暇制度」を新たに導入したと発表した。
ライフサポート休暇制度は自分自身や家族の病気など、やむを得ない事情が発生した際などに利用でき、雇用形態・勤続年数を問わず年間10日が付与される。
対象は幅広く、自分自身や子供など家族の病気のほか、入学式などの子供の行事への参加や学級閉鎖、家族の介護、不妊治療、人間ドックの受診、ボランティア活動への参加などにも活用できる。
大成温調(東京都品川区)では、従業員のライフイベントを応援する「LIVZON エールプロジェクト」を2025年4月より開始したと発表した。
同プロジェクトでは、これまで一律3万円だった出産祝い金を「第1子30万円」「第2子50万円」「第3子100万円」に増額するほか、年次有給休暇の消滅分を長期療養の際に使用できる特別療養有給休暇を、最大40日から最大80日のストックを可能にする。
小学校3年生までの子供を養育する従業員は、負傷または疾病にかかった子の看護をするために看護休暇の利用が可能だったが、同プロジェクトでは対象を「小学校在学中」に拡大した。
光畑紙店、月に1度の「週休3日制」を開始 有給扱いの休暇も増やす
光畑紙店(岡山市北区)は、社員の健康増進と業務の生産性向上を目的に2025年4月1日から、月に1回、水曜日もしくは木曜日を休日月一週休3日制の試験運用を開始したと発表した。
また、有給で妊婦健診休暇を新設したほか、子供の看護等休暇や介護休暇も有給扱いとした。
同社では、これまで法定休暇の「子どもの看護等休暇」と「介護休暇」は無給にしていたため、創業以来、取得者がいなかった。
社内には、子育て中の若手社員や50歳代以上のベテラン社員まで、幅広い世代の社員が在籍しており、子供の看病のため年次有給休暇をやむなく消化せざるを得ない状況が続いていた。
育児・介護休業法の改正で制度が拡充されることを受け、同社でも制度を積極的に活用し、働きやすい環境を整えていくべきとの考えから、子供の看護休暇と介護休暇を有給扱いにすることにした。
KADOKAWAの発表の詳細は同社の公式ホームページで確認できる。
三菱ガス化学の発表の詳細は同社の公式プレスリリースで確認できる。
大成温調の発表の詳細は同社のプレスリリースで確認できる。
光畑紙店の発表の詳細は同社のプレスリリースで確認できる。