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伊豆大島での堤防フカセ釣りで33cmグレと対面【元町港】サイズアップに苦戦

TSURINEWS

約6時間釣りして4匹の貧果(提供:TSURINEWSライター桂宏樹)

11月7日から9日の3日間、連休を利用して東京都伊豆大島に釣り遠征にやってきました。7日8日の2日間は多種多様な魚が釣れたのですが、求めるサイズのメジナに出会えずに消化不良のまま終えること。3日目最終日は帰りの船が出る元町港で竿を出したのですが、やっぱり楽勝とかにはならず……ほげぇ……。

伊豆大島元町港で釣り

伊豆大島はその日の天候や海の荒れ具合(そして大人の事情で)によって客船が出入りする港が変わります。23年11月9日は海が穏やな為か、出帆港は元町港になりました。

伊豆大島・元町港の様子(提供:TSURINEWSライター桂宏樹)

宿を早々にチェックアウトし、最終日は元町港の中央根元寄りで乗船まで釣りをすることにしました

元町港

元町港は伊豆大島西側にある海に突き出た大堤防。大型客船や資材運搬船などが離岸着岸できるように整備された港です。水深は深く、周りも荒れた海の波を相殺するためのテトラが一帯に整備され、様々な魚介類の住みかとなっています。

船の離発着時、接岸付近は警察官立会いの下で撤収を促されますが、それ以外では地元の方も観光の方も自由に竿を出して釣りが出来ます。ルアーを嗜むアングラーの皆さんは先端を好むようですが、メジナ狙いであるならば先端付近よりも中央から根元側の方がサイズが出しやすい感じがするのは3年間何度も訪れている自身の経験です。周りにテトラが沢山あるからでしょうか

過去のトラウマ

半年ほど前の夏、自分の油断で購入したての磯竿「波濤」とリール「レガリス」を魚に持っていかれた事をふと思い出しました。あの時のトラウマのような、恨みのような気持ちがジワジワと沸きつつ、全く同じ場所で今度はいい魚を釣りあげたいと思いながら竿の準備をします。

フカセ釣り仕掛け(作図:TSURINEWSライター桂宏樹)

先の2日間の釣果から今回は1段仕掛けを細いものにしました。海水温が昨日の岡田港内の温度より低かったため、同サイズでも引きは弱くなるだろうと判断したためです。

午前中は不発か

午前8時30分頃、いざ釣りを始めてしばしの間、静かな時が流れます。30分ほど、仕掛けの回収とキャストを繰り返しますがゲスト含め何も掛かりません。今回もメジナ達は楽をさせてくれないみたいです。そのまま続けても時間の無駄なので、仕掛けを少しずつ変えていきます。ウキ止めの位置を変え、ウキ下を最大で6mほどまでとり、魚が居ると思われるタナを随時下げたものの効果はありません。逆に表層近くまでウキ下を浅くしても変わりません。

タナを変えるだけは駄目だと判断して針をTKO4号から軽量のファイングレ4号に交換して餌を吸い込みやすくしてみます。その上で今一度タナ調整を行うも効果がでません。あれこれしている間に気が付いたら午前11時30分。ここまで魚一匹掛けられず。なにも掛からない故にヒントがえられません。さすがに焦りが出てきます。めったに使わない1.5号のハリスに切り替えて、もう一度タナを総当たりしていきます。

昼休憩直前に33cm口太グレ

11時40分頃、視界ぎりぎりの範囲でうっすらメジナのような魚が見える様になりました。目から見たメジナの予想サイズからおおよその棚を予想して急いで仕掛けを変更します。ウキをウェーブマスターのMサイズ、浮力G2に変更。ハリスには針から上2m当たりにBのガン玉を1つ付けた長さ6mにしてウキ下は約7mにします。ウキの浮力を上げた分、仕掛けが魚のいる棚近くまで沈みやすいイメージの仕掛けです。

綺麗なウロコ模様が際立つ紡錘形状の口太グレ(提供:TSURINEWSライター桂宏樹)

餌が取られること数投目、11時50分頃、ようやく浮きが海面に沈みました。朝から待っていた光景です。すかさず合わせてフッキングさせたら暫しのやり取り。上がってきたのは程よい重さの33.5cmの口太グレ。午前、杓メジナ坊主回避が出来てメンタル崩壊ギリギリ防ぎました。ここまでのプロセスが長すぎましたが、とりあえず良しとしましょう。

小型メジナが連発

昼になったため、一度元町港待合所内のパン屋さんで少しだけ休憩します。コーヒーとパンを食しながら一息入れることで気持ちを仕切りなおします。

昼は地元の釣り人夫婦や新宿の寿司職人等と話をしながら釣りすることになりました。左に入ってきた老夫婦はカゴ釣りで35cmのイスズミを釣りあげたり、右に来た寿司職人は大きなエソ(伊豆大島エソほんと多いですね 笑)を釣り上げたり。魚種はともかく釣れる雰囲気は出てきた感じになりました。

自身もメジナが掛けるようになるもすべて20cm前後の小型サイズ。おそらくこのまま夕まずめに入ればサイズアップも出来たかもしれませんが時間切れ。14時頃、帰りの大型客船が港に入ってきました。

無念の納竿

14時30分発のこの客船に乗る為、サイズが出せないまま、無念の納竿となりました。乗船した後は有料のシャワーを浴びて疲れを流し、ビール片手に離れていく島を眺めて物思いにふけます。

3日間悔しいばかりの釣り遠征でしたが、また来たいと思いながら島を離れました。しかしこの5日後、今度は知り合いと式根島に遠征し、四苦八苦することになる筆者でした。

<桂宏樹/TSURINEWSライター>

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