都内で一番早い大規模花火大会!「第47回足立の花火」が5月31日に開催
東京都足立区の荒川河川敷では、「第47回足立の花火」が2025年5月31日(土)に開催。花火大会といえば夏、もしくは最近では秋に行われることが多いが、この時季は気候も安定していて心地よい季節なので花火を楽しむのにもってこい! 都内で一番早い大規模な花火大会を楽しもう。(TOP画像=あだち街フォトコンテスト2023応募作品 れいお氏)
「両国の花火」と双璧をなす「千住の花火」がルーツ
例年7月下旬ごろに行われていた「足立の花火」だが、2025年は約2カ月前倒しして5月31日(土)に開催。「7月下旬ごろは大気が不安定で、2024年は急な雷雨の接近により開始直前に中止になってしまいました。またここ何年も日中35℃を超えることが多く、お客さまや日中から準備をする花火師、スタッフの健康リスクに配慮して、今年は5月末に行われることが決まりました」と教えてくれたのは足立区観光交流協会の安田真人さん。
今回で47回目を迎える「足立の花火」が始まったのは1979年。元々は大正13年(1924)に千住新橋の開通を記念して上げられた「千住の花火大会」がルーツ。「両国の花火」と並び、東京の夏の風物詩として多くの人に親しまれていたそうだ。しかし、戦争の影響を受け、昭和14年(1939)に姿を消した。
戦後の1949年に「千住の花火大会」は復活したが、河川の改修工事により1959年に幕を下ろすことに。昭和50年代に入ると、区民から花火を上げてほしいという要望が高まり、1978年に区民納涼大会で花火を打ち上げたところ大好評だったことから、1979年に「足立の花火大会」という名称で行われるようになった。
60分間ノンストップ!超高密度の花火
2025年は、例年は1万3000発の打ち上げ数のところを、千住宿開宿400年を祝って1010(せんじゅ)発を増やし1万4010発を打ち上げる。「1時間の中で1万4010発を打ち上げますから、例年よりさらに超高密度の花火が楽しめます。また宿場町だった千住宿開宿400年を伝えるための仕掛け花火も予定していますよ」と安田さん。
プログラムは全5幕で構成され、それぞれ異なるテーマで観客を魅了する。第3幕「繁栄の大河」ではダイナミックな「ダブルナイアガラ」が見どころだ。荒川を全長約250mのナイアガラで表現し、降り注ぐような花火にプラスしてレーザーを使った演出も行われる。第5幕では『威風堂々』の音楽に合わせて打ち上げられる恒例の「黄金のしだれ桜」に注目。「夜空が黄金の花火で埋め尽くされ、音と光による演出が迫力満点です。さらにこの5幕に1010発が追加されるので、ラストは畳みかけるように一気に花火を打ち上げます」(安田さん)。
もうすでにワクワクするような仕掛けがいっぱいの「足立の花火」だが、北千住側は毎年かなり混雑するので西新井側がおすすめ。「西新井駅から西新井橋に向かった辺りが比較的混雑が少なく、ゆっくりと見られますよ。多くの人が訪れますので、公共交通機関や徒歩での来場と花火終了後は分散退場にご協力をお願いします」と安田さん。5月の夜空に打ち上げられる迫力ある花火をぜひ現地で楽しもう。
開催概要
「第47回足立の花火」
開催期間:2025年5月31日(土)※荒天中止(順延なし)
開催時間:19:20~20:20
会場:荒川河川敷(東京都足立区)
アクセス:〈千住側〉JR・私鉄・地下鉄・つくばエクスプレス北千住駅から徒歩20分ほか、〈西新井側〉東武鉄道東武スカイツリーライン小菅駅・五反野駅・梅島駅から徒歩20分ほか
【問い合わせ先】
お問い合わせコールあだち☎03-3880-0039
URL:https://www.adachikanko.net/adachi_no_hanabi47
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。