【三木】日本庭園を臨む純喫茶「珈琲庵 珈集」自家焙煎コーヒー×和菓子による“和の余韻”に包まれて
兵庫県に9店舗、大阪府に2店舗展開する「珈琲庵 珈集(かしゅう)」の本店が三木市にあることを知っていますか?2005年の創業以来、“和魂洋才”をコンセプトに、自家焙煎コーヒーと自家製の和菓子の2本柱で、ここにしかない癒やしと安らぎを多くのお客さんに届けてきました。朝はモーニング、昼はランチ、そして終日オーダーできる多彩なスイーツを用意。自慢の日本庭園を眺めながら至福のひとときを過ごして。
・「珈琲庵 珈集(かしゅう) 三木本店」
「珈琲庵 珈集(かしゅう)」は、自家焙煎コーヒーが自慢の純喫茶。2025年11月現在、兵庫県に9店舗・大阪府に2店舗を展開している同店ですが、その始まりは三木市の本店でした。
2005年に三木市で創業した「珈琲庵 珈集」は、「大手コーヒーメーカーに勤める父とともに喫茶店を開きたい」というオーナーの夢から生まれました。海外のコーヒーチェーンが次々と日本に進出してきていた当時、“長く愛される店を”との思いから、「コーヒー × 純和風」という独自のスタイルを構築。今もそのスタイルを大切に、どの店舗も瓦屋根と白壁を組み合わせた武家屋敷風の外観で統一されています。
同店のもう一つの特徴とも言えるのが、りっぱな日本庭園。「コーヒーを片手に、ゆっくりしてほしい」との思いから、あえて“長居したくなるような美しい日本庭園”を店舗の中央に配しているそう。三木本店の日本庭園はオーナー自ら父と一緒に造園したという思い入れの深い場所。20年の歳月を経てもなお揺るがぬ美しさを放っています。
大きな窓からは、四季折々の表情を見せる日本庭園を一望できます。温かな陽の光が差し込む店内は、やわらかな空気に包まれた心地よい空間。席数も多く、隣席との間隔にもゆとりがあるため、周囲を気にせず会話や食事を楽しむことができます。つい時間を忘れて、気づけば数時間も過ごしてしまう、そんな心地よさも「珈集」の魅力の一つです。
・鮮度とスピードが命!「珈集」の自家焙煎コーヒー
焙煎士でもあるオーナーが手がける「珈集」では、なによりも豆の鮮度にこだわっています。三木本店のすぐ隣にある焙煎所で、全店舗分のコーヒー豆を焙煎。焙煎から1カ月以上経過した豆が店頭に並ぶことはほとんどなく、常に新鮮な豆だけが提供されます。
さらに、焙煎した豆は各店舗へ、オーナー自らの手で届けるという徹底ぶり。その熱い思いは、焙煎士として歩み続けてきた22年余りの年月を経てもなお、少しも色あせていません。
『ブレンド珈琲(源氏)』660円
ホットとアイスを合わせると、ブレンドコーヒーだけでも8種類。さらに、シングルオリジンも12種類と、取り扱う豆のラインナップは実に多彩です。「どの世代、どんな好みにも寄り添う一杯を」。そんな思いが、豊富な種類に表れています。
中でも一番ベーシックで、味のバランスに優れているのが「源氏」。ブラジルやコロンビアの豆をブレンドし、風雅な香りとまろやかなコクが特徴です。飲み終えた後にふわりと残る甘みが心地よく、毎日飲んでも飽きがこない味わいです。
新鮮なコーヒー豆の魅力を引き出せるかどうかは、淹(い)れ方次第。スタッフが一杯ずつ丁寧にハンドドリップし、香りと風味を最大限に引き立てます。
・和菓子とのペアリングを楽しむ“新しいコーヒーのカタチ”
『つばき』330円 + 『ブレンド珈琲』660円
「コーヒーと和菓子は絶対に相性が良い」という父の信念のもと、創業当時から貫き通しているのが“和菓子×コーヒーのペアリング”という独自のスタイル。創業当初は、コーヒーの焙煎をオーナーが、和菓子づくりを母が担当。親子で二人三脚となり、このスタイルを守り抜いてきました。
現在では、わらび餅をはじめとした季節の生菓子など、メニューの幅もさらに広がっています。生菓子は母のレシピをもとに、旬の素材や彩りを取り入れながら、約2カ月ごとに内容を入れ替え、訪れるたびに、“季節の味わい”を楽しむことができます。
『彩菓の小筺』900円
いろんな和菓子を同時に楽しみたいという人にぴったりなのが、一番人気の和菓子4種盛り『彩菓の小筺(こばこ)』。本わらび粉100%使用のわらび餅とアイス最中、季節の和菓子2種が入った贅沢な一箱です。
取材日の季節の和菓子は「よもぎ焼き餅」と「雪うさぎ」。白あんを包んだ練り切りの「雪うさぎ」は、口当たりも甘さも優しく、ほっとするような一品でした。
小筺の中でもひときわ目を引くのが、薄めの最中の皮でつぶあんと抹茶アイスを挟んだ「アイス最中」。パリッと軽やかな皮の食感と、ひんやりとした抹茶アイス、そこにぎっしりと敷かれた粒あんが絶妙に調和します。口に運ぶたびにふわりと広がる、和の香りと涼やかな甘みに心和ませて♪
・~14:00はモーニング&ランチタイム!お得なセットがスタンバイ
『モーニング・ランチ(ハンバーグプレート)』ドリンク + 1,300円 ※提供は~14:00
14:00までは、グランドメニューをちょっぴりお得に楽しめるモーニング&ランチタイム。コーヒーや和菓子はもちろん、フードやスイーツも本格派ぞろい。丁寧に作り込まれた一品一品に、店のこだわりが光ります。
中でもイチオシは、自家製のハンバーグ。播磨町にある系列店「ステーキハウスおおくぼ」のシェフが監修した特製デミグラスソースは、タマネギを惜しみなく使うことで、ほんのり甘くフルーティーな味わいに仕上げられています。
合挽きミンチを使ったジューシーなハンバーグに、ソースをたっぷりとかけて。その上に半熟の目玉焼きをのせれば、見るだけで食欲をそそる“ご褒美ランチ”の完成。濃厚でコク深い味わいが口いっぱいに広がり、思わず心を奪われます。
『モーニング・ランチ(黄金のフレンチトースト)』ドリンク + 450円 ※提供は~14:00
優雅に休日の朝を迎えたいときは、“黄金”と称する極厚のフレンチトーストを。オレンジ色に輝くその姿は、まるで朝陽のようにまぶしく、見ているだけで元気がもらえそうです。
使用するのは、地元産のこだわり卵「蘭王」。卵液が中までしっかり染み込み、バターでこんがりと焼き上げたフレンチトーストは、一口食べれば思わずほっぺたが落ちてしまいそうなほど、とろけるような味わいです。
そこにメイプルシロップをたんまりかければ、贅沢感は一層アップ!しっとり染み込む甘い香りと、バターの香ばしさが重なり合い、口いっぱいに幸せが広がります。
『和っふる(抹茶味)』1,200円 + 『ブレンド珈琲』660円
隠し味にアーモンドプードルを配合したオリジナルのミックス粉が味の決め手となる自家製ワッフル『和っふる』は、抹茶味とほうじ茶味の2種類がラインアップ。どちらも日本橋にあるお茶専門店「宇治園」の茶葉を使用した、こだわりの逸品です。
サクッと軽やかな食感が特徴で、お腹がいっぱいでもつい手が伸びる軽さが自慢。添えられた抹茶アイスやわらび餅、生クリームと一緒に味わえば、一口ごとに異なるハーモニーを楽しめます。
日常の喧騒を離れ、心を休める場所「珈集」。日本庭園の緑を映すカップの中で、自家焙煎コーヒーが静かに湯気を立てる。そんな心地良さを求めて、訪れてみませんか?
■詳細情報
■DATA
珈琲庵 珈集(かしゅう) 三木本店
所在地
兵庫県三木市福井2165-1
電話番号
0794-82-6117
営業時間
8:00~22:00(L.O.21:45)