山口高と中央高の演劇部が合同発表会 3月26日に山口市民会館で「春公演」
「山口高校・山口中央高校 演劇部春公演」が、3月26日(水)に山口市民会館(山口市中央2)小ホールで開催される。
2019年以降、毎年3月に開催されてきた山口高演劇部による「春公演」が、今年は山口中央高との合同公演に「進化」した。中央高が午後3時半からと6時半からの2回、山口高は5時からの1回上演する。入場無料。
中央高(TEL083-922-0032)の上演作品は「セミシグレ」。同校2年生の桝井春香さんが手がけた脚本で、昨年10月の「第43回山口県高等学校演劇大会」で「創作脚本賞」を受賞した。あらすじは「大会が1カ月後に迫った演劇部の部室。3年生のルイは脚本が書けず苦しんでいた。前年度に鮮烈な作品で脚本賞を受賞したルイには、皆から大きな期待がかけられていたのだ。部活や大会に対してそれぞれ思いをもつ部員たちだったが、やがて大きくすれ違っていく…」。てんでバラバラで対話ができない演劇部の部員同士を客観的に見つめ、実話をもとに執筆。「台本を通じて、本当の気持ちに気づいてほしかった」と桝井さん。セミの鳴き声は、状況のざわつき、思いばかりが先走るざわざわした気持ち、高校生にありがちな「うざったい」心情を象徴しており、「言葉の掛け合いの面白さもちりばめられているので、一言一句大切に見て聞いてほしい」と話す。
山口高(TEL083-922-8511)の上演作品は、安部いさむ(大分県立別府翔青高校演劇部顧問)作「七人の白雪姫」。あらすじは「今日は文化祭、迎えた本番のステージ。演目はおなじみの『白雪姫と七人の小人たち』。あとは練習通りやるだけのはずが、人生のピンチは突然やってくる。だけど、Show must go on! 幕が上がったらもう止められない。今そこにある危機に『小人たち』はどう立ち向かう?」。今年1月に校内の「冬公演」で初披露した演目で、広く一般に公開するのは、今回が初めてとなる。