中学最後の大舞台へ 野球県選抜で全国大会 名張の3選手
静岡県伊豆市で11月2日から始まる軟式野球の「第22回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」に、東海地区代表として三重県選抜チーム「U15 MIE SELECT」が出場する。伊賀地域からは名張市立桔梗が丘中の坂本伶さん、名張中の中山大翔さん、北中の大林宇宙さんの3年生3人が中学最後の舞台に挑む。
4県の代表が2枠をかけて10月中旬に対戦した東海ブロック代表選考会で、選抜チームは静岡代表に6‐2(特別延長8回)、岐阜代表との決勝は序盤の大量点を守り9‐4と連勝。3位となった2022年に続く2度目の全国出場を決めた。
捕手で選抜チームの主将も務める坂本さんは、試合前の円陣で選手たちにかける一言を考えているといい、同選考会では「緊張している時と興奮している時の脳波は同じ」「目の前の試合にだけ集中し、力を出し切ろう」などと皆に勇気を届けた。
中堅手で守備力・走力が持ち味の中山さんは初戦に先発出場し、走塁などで見せ場を作った。「満塁のピンチを内野の好守で切り抜けた場面もあり、自分たちに流れが来ていると感じた」と振り返る。
2試合とも先発出場し、大会優秀選手にも選ばれた外野手の大林さんは初戦の4回、同点に追いつく適時打を放った。パワフルな打撃が持ち味だが、長打にこだわらず、次打者へつなぐことを意識していることが結果につながっているそうだ。
大会に向け、3人は「中学でやってきたことをぶつけ、スタメンを取る気持ちで打ち込みたい」(坂本さん)、「東海の決勝は出場機会が無かったので、自主練も重ね、全国ではレギュラーを取りたい」(中山さん)、「やるべきことをやり切れるよう、今までと変わらず臨みたい」(大林さん)と抱負を語った。
選抜チームは初戦で北海道代表の函館BBCと対戦する。