繁盛店にはワケがある!垂水駅前『びりけん』のひと手間を惜しまない料理 神戸市
「垂水やったらここがうまい!」。取材に訪れたお店で教えてもらったのが『和楽ダイニング びりけん』(神戸市垂水区)です。
お店は各線「垂水駅」から歩いて1分ほどの便利な場所にあります。
店内は木目調で落ち着いた雰囲気。狭すぎず、くつろげるので、女性客が多いというのも頷けます。
同店はオープンして22年。新しいお店が増えている垂水駅前では古株です。
店主の高橋さんは、割烹料理店などで修行を積んだ和食料理人。「居酒屋」と一言で言ってしまうにはもったいないような、確かな目利きと丁寧な仕事で同業者からも一目置かれています。
今回は、『びりけん』といえばこれ!という3つのお料理をいただきました。
美しく盛られたお造りは、その日中央卸売市場で買い付けられたものの中から厳選されたもの。明石産のタコや天然物のヨコワなどが並びます。
「白身魚は皮が美味しいので」と、タイは松皮造りに。繊細な和食料理人の技が光ります。皮の食感、身との間の旨みを余すところなく感じられて、本来の魚の美味しさを味わうことができます。
刻みわさびの風味も魚の旨みを引き立てます。“ちゃんと美味しい”お造りが食べられるので、垂水といえば魚!な人もきっと満足するはずです。
焼鳥は、朝びきのフレッシュな鶏肉を毎日店内でカットし、1本ずつ串に刺しているそう。それを炭火焼きに。手間はかかりますが、その工程が味に繋がるのだそうです。
シンプルながらも他とはちょっと違う「つくね」。周りはカリッと香ばしく、お肉がぎゅっと詰まっているのにジューシーです。ほんのり甘味を感じるような・・・?
その秘密を尋ねてみると、材料はいたってシンプル。新鮮な鶏挽肉と玉ねぎに加えるのは、とある調味料だけなのだそう。
「何度かリニューアルしているんですが、いきつくところはシンプルになりました(笑)」と高橋さん。焼く前にサッと揚げて旨みが逃げないようにするひと手間は忘れません。
冬に人気の熱々メニュー「和牛もつ鍋」は、最高品質のモツこだわった逸品。和牛の小腸は今なかなか手に入らないそうですが、長年のコネクションにより良質なものを仕入れることができています。
一番人気のみそ味は、出汁に白みそを加えて作られたもの。時間をかけてとる出汁がメインなので、コクがあって嫌なしつこさはありません。
たっぷりの野菜にピリ辛に仕上げられたスープがたまりません!おなかいっぱいでもつい食べてしまう、毎日でも食べたくなるもつ鍋です。
すでにあるメニューをリニューアルしたり、レアな日本酒を入手するため休日に酒屋に通ったりと、“ひと手間”と“努力”を惜しまない高橋さん。「せっかく来てくれたお客さんに心地よい時間を過ごしてもらいたい」という思いがひしひしと伝わってきました。
「気楽に飲みたいけれど、ちゃんと美味しいものが食べたい!」そんな人にぴったりのお店です。週末は満席になることも多いので、予約がおすすめです。
場所
和楽ダイニング びりけん
(神戸市垂水区神田町2-10)
営業時間
17:00~0:00(L.O.23:30)
※22:00以降はTELでお問い合わせください
定休日
日曜日(月曜日が祝日の場合は、日曜日営業で月曜日が休み)