元パティシエ直伝!失敗しない「米粉とアーモンドプードルのクッキー」
材料4つで簡単。米粉とアーモンドプードルのクッキー
調理時間:10分
焼成時間は除きます
プレゼントにもぴったりな簡単に作れるクッキーです。米粉を使うのに慣れていない方でも、ポイントを押さえておいしく作れます。
主婦目線で元パティシエの知識を生かし、手軽で失敗しにくい簡単スイーツレシピをお届けしています。この記事で米粉の選び方や混ぜ方などポイントを押さえて、混ぜて焼くだけなのにとってもおいしいクッキーを作っていきましょう。
材料(小さじ1程度の大きさのクッキー22個分)
製菓用米粉:60g
アーモンドプードル:40g
粉砂糖:20g
バター(無塩):50g
デコレーション用
粉砂糖:大さじ1
コツ・ポイント
米粉は商品によって仕上がりが変わります。粒子がきめ細かい「製菓用」「パン用」を選んでください。
オーブンは必ず予熱を完了させてから焼いてください。予熱機能がない場合は、温度を設定し10分程度加熱してから焼き始めましょう。
下ごしらえ
・オーブンを170℃に予熱しはじめます。
・バターを常温に戻しておきます。
作り方
バターと粉類を合わせる
常温に戻し柔らかくなったバターと粉類を混ぜていきます。順番などは気にしなくて大丈夫です。
【ポイント】
粉糖・アーモンドパウダーは保存状態によってはダマになっていることがあります。塊があるようならふるって使用してください。
バターと粉類をすり混ぜるように合わせます。ここでは完全にひと塊りになりません。ある程度の大きさの塊が集まっているくらいになります。
まとめるように手でこねる
まとめるように手でこねます。
【ポイント】
・米粉はグルテンがないため、混ぜすぎで失敗する心配がありません。
・ここでしっかりまとめないと 形がうまく作れなかったり、食感が悪くなります。怖がらないでしっかり混ぜましょう。
小さじ1程度の量を丸めて天板に並べる
小さじ1程度の量を丸めて天板に並べます。
【ポイント】
・焼きむらを防ぐため大きさは揃えた方がいいです。
・生地がダレるようならラップに包み冷蔵庫で10分以上冷やすと丸めやすくなります。
170℃オーブンで15分程度焼く
170℃オーブンで15分程度焼きます
【ポイント】
・米粉は焼き色がつきにくいので 焼き上がりの目安は裏返してうっすら焼き色がついていることを確認しましょう。
・火傷に注意しつつ、とても崩れやすいので気をつけて確認してください。
しっかり冷めたら粉砂糖をまぶす
しっかり冷めたら粉砂糖をまぶします。
【ポイント】
・冷めきっていないと、粉砂糖が溶けてしまいます。きちんと冷めるまで待ってください。
・粉砂糖なしでも、もちろんおいしく召し上がれます。
1回で2つの味を楽しんじゃおう
できあがった生地を半分にして、ほかの材料を加えればアレンジは無限大!一度にふたつの味を楽しめます。
生地半分に対して、黒いりごまは小さじ2/3程度。紅茶のティーパックは小さじ1/2程度混ぜ込みます。 抹茶なら、小さじ1/2程度を加え混ぜてください。抹茶はだまになりやすいので、必ずふるってから加えましょう。
よくある質問
米粉の種類は何を使えば良いですか?
米粉とは、その名の通りお米を粉にしたものです。今回使用したものは「ミズホノチカラ・製菓用米粉」になります。
市販の米粉でも、メーカーや製粉方法によって仕上がりが大きく異なります。粒子がきめ細かい「製菓用」「パン用」を選んでください。「お菓子作りにも使える」と書いてあっても粒子が粗いものがあったり、「パン用」の中には増粘剤やグルテンが添加されているものがあります。それらは避けるようにしてください。
米粉と水を同量混ぜてみて、とろとろな状態になれば大丈夫です。キュッと硬い感じになるものはこのレシピには向きません。
アーモンドプードルは皮付きと皮なし、どちらが良いですか?
アーモンドプードル、アーモンドパウダーはどちらもアーモンドを粉末状にしたもので、フランス語よみか英語よみかの違いです。どちらも同じものを指します。ナッツの豊かな風味や脂肪分が生地に味わいやコクを与えてくれます。またサクサクの食感やケーキをしっとりさせる効果があります。
皮つき、皮なしの違いは、皮がついたまま粉砕しているか、皮をむいた状態で粉砕しているかの違いになります。今回は皮なしを使用しています。一般的にアーモンドプードルとして売っているのが皮なしタイプになります。色が淡いクリーム色で風味が控えめなので、主張しすぎずほかの材料と喧嘩せずに使いやすいです。
皮つきは、皮ごと粉砕しているため茶色の粒が見られます。味が濃く、アーモンドの風味を強く感じたいときに使うのがおすすめです。
無塩バターの代わりに使えるオイルは何がありますか?
それぞれ風味や生地のでき上がりの感じは異なります。
太白ごま油、米油、サラダ油でも代用可能です。ココナッツオイルは無香のものであれば大丈夫。オリーブオイルは香りが強いのでこのレシピには向きません。植物油にした場合、バターと同量で大丈夫ですが生地が少しゆるくなります。
砂糖の種類で仕上がりは変わりますか?
きび砂糖や上白糖でも大丈夫ですが、デコレーション用の砂糖は粉砂糖を使った方がきれいな仕上がりになります。
グラニュー糖の場合は、微粒子グラニュー糖など細かい粒子のものであれば大丈夫です。普通のグラニュー糖は、溶けきらずにザラザラとクッキーの中で残ってしまったり見た目の悪さにつながります。
粉砂糖の中にもコーンスターチが入っているものがあります。このクッキーには原材料名がグラニュー糖のみのものを使ってください。デコレーション用だけでしたらコンスターチ入りでも大丈夫です。
クッキー生地がうまくまとまらない場合、どうしたらよいですか?
サクサク、ホロホロの食感を出すために、水分を使わずに油分だけで仕上げています。その分、形を作る時にまとまりにくくなります。ギュっと握ってから丸めるとうまくいきます。
どうしてもまとまらない時は、ラップに包み10分以上冷蔵庫で休ませたり、牛乳などの水分を小さじ1杯程度加えてみてください。
生地の状態で冷凍保存はできますか?
生地をしっかりラップをして冷凍庫で1ヶ月程度は保存可能です。使うときに冷蔵庫で解凍して焼いてください。その場合は生地を数回こねて均一な状態にしてから丸めます。一部だけ凍っていると上手に焼けません。
焼いたクッキーはどのようにして保存すればよいですか?
清潔な保存容器や密閉できる袋に入れて、直射日光が当たる場所や暑い場所を避けて保存してください。保存期間は2〜3日を目安にお早めにお召し上がりください。
米粉とアーモンドプードルのクッキーは絶品!
材料4つだけで、型も使わずワンボウルで作れ、ほんのり黄金色のひと口クッキーができあがります。 ひと口噛むと、その食感にびっくりするかも!サクッと崩れ、まるでタマゴボーロのように口の中で溶けていきます。米粉のやさしい甘味とナッツの風味がふわりと広がり、後味がすっきりしています。
甘さが強すぎないので、何個でも食べられそうです。コーヒーや紅茶とも相性が良いのでティータイムにぴったりですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
※オーブンはお使いの機種によって加熱時間が異なります。様子を見ながら加熱時間を調整してください。
ライター:hitomi(元パティシエの主婦)