静岡学園のFW上田悠世が多彩な得点パータンで2戦連続ハットトリック!「選手権の悔しさ、新人戦にぶつける」
斎藤興龍部長「ゴールに向かう姿勢がいい」
サッカーの静岡県高校新人戦で静岡学園攻撃陣の勢いが止まらない。1回戦の三島北戦は5−0、2回戦の新居戦は15−0。アピール合戦を続けるテクニシャン集団を最前線で引っ張っているのがエース候補のFW上田悠世(千里丘FC)だ。
1トップの位置に入り、1回戦で3得点、2回戦で5得点。コーナーキックからのヘッドやドリブルシュート、泥くさい守備からのカウンターなど得点パターンも多彩だ。
準々決勝で敗れた全国高校選手権は30人の登録メンバーに入りながら最後までベンチ外だった。東福岡にPK戦で敗れ、悔し涙にくれる先輩たちの姿をスタンドから見守った。
自慢のテクニックを駆使して東福岡を圧倒しながら、遠かった1点。「あの試合でシュートの質やシュートの意識がもっとあれば…。先輩たちの代は優勝できたんじゃないかなと思います」
1点の重みを知った今、これまで以上にゴールにこだわっている。「選手権に出場できず悔しかった。その思いを新人戦にぶつけようと意識しています。自分が点を取って、チームを勝たせたいです」
大阪の千里丘FCから静学へ
清水エスパルスから奈良クラブに育成型期限付き移籍しているMF川谷凪(静岡学園OB)らを輩出した大阪の千里丘FC出身。「自分はドリブルが苦手だったので、ここでうまくなりたかった。選手権で活躍すればプロも見てくれると思って選びました」。テクニシャン集団の中で勝負しようと決めた。
身長は176センチ。際立ったスピードやテクニックがあるわけではないが、点取り屋としての嗅覚はピカイチだ。新人戦を指揮する斎藤興龍部長は「ゴールに向かう姿勢がいい」と目を細める。
大阪からやって来たストライカーは「昨年のチームは県3冠を取ったので、今年も圧倒的な力で3冠を取りたい。最後の高校選手権で悔いが残らないようにしたいです」と高校ラストイヤーへの思いを語る。新人戦ではどこまでゴールを重ねることができるか。