Yahoo! JAPAN

お客さんひとりひとりを大切にする、聖籠町の「N kitchen」。

Things

お客さんひとりひとりを大切にする、聖籠町の「N kitchen」。

聖籠町の住宅街の一角にある「N kitchen」。肌寒くなってきた外の景色から一変、お店に入ると南国の雰囲気が広がっています。こちらのお店で楽しめるのは、聖籠町で採れた旬の食材がふんだんに使われたお料理やスイーツ。店主の澤田さんは「お客さんに喜んでもらいたい」という気持ちを大切に、日々お店に立っているそうです。今回は、お店をはじめたきっかけや、お料理のことなど、いろいろ聞いてきました。

N kitchen

澤田 直美 Naomi Sawada

聖篭町出身。複数の飲食店の勤務を経て、2021年に聖篭町で「N kitchen」をオープンする。旅行をすることと、韓国ドラマを見ることが好き。

子どもの頃から憧れていた、自分のお店。

——今日はよろしくお願いします。まず、澤田さんのこれまでを教えてください。

澤田さん:今までずっといろいろな飲食店で働いてきました。ホールだけじゃなく、厨房に入って調理や盛り付けをすることもありました。働きながら、「いつかはお店を持ちたい」という気持ちでいましたね。

——飲食の仕事をはじめようと思ったきっかけは?

澤田さん:子どもの頃、家族で行ったレストランで、店員さんがすごくイキイキと働いていて。「いつかこんなふうにお店で働きたい! 」と思ったのがきっかけです。その思いはずっと持っていて、学校の作文やタイムカプセルにも書きました。

——そのレストランはとても素敵なお店だったんですね。さて、その願いがいよいよ叶うとなって、聖籠町にお店を出したのはどうしてなんでしょう。

澤田さん:聖篭町は私の地元でしたし、できるだけ聖籠の食材を使ってお料理を出したかったんです。4年前「今しかないな」と思ってお店を出すことにしたんですけど、自分のペースでお店づくりができる場所として、ここを選んだんです。

——自分のペースでのお店づくり、とは具体的にどういうことでしょう?

澤田さん:できる限り負担のないお店づくりと言いましょうか。お店の内装は、知人の大工さんやこのお店の大家さんに手伝ってもらいました。もともとここは、スナックだった場所で、窓もなくて暗めだったんです。そこから小窓をつけたり、天井を飾りつけたり、観葉植物をたくさん置いたりして、明るい雰囲気にしました。あとは「普通のお店じゃつまらないな」と思って、南国っぽいタペストリーをたくさん掛けてみたんです。それから、ショップカードやお店の看板のニコちゃんは、実は私が描いたんです。お店に入りづらいと感じている人に対して、気軽に入ってもらえるようなワンクッション的な存在になればいいなと思っています。

なるべく地のものを、手づくりにこだわって。

——「N kitchen」では、どんなメニューが楽しめるのでしょうか。

澤田さん:ランチメニューとして、日替わりのパスタやピザ、オムライスをご用意しています。デザートは、ケーキやパフェをお出ししています。パフェでは季節ごとのフルーツを丸ごと使ったものも用意していて、今の季節はイチジクとモンブランの2種類からお選びいただけますよ。よかったら食べてみてください。

——こんなにフルーツがたくさん入っているのに、パクパク食べられちゃいます。

澤田さん:ひとつのパフェにイチジクを5個使っています。聖籠の農家さんから直接仕入れているので、事前に予約していただいた方のみのご提供です。メロンやシャインマスカットなど、季節によって違うパフェを楽しんでもらえます。

——お料理をつくる中で、こだわっていることを教えてください。

澤田さん:なるべく既製品は使わず、自分でつくるようにしています。このパフェでいうとソースやジュレはもちろん、ジェラートも手づくりなんですよ。お店をはじめたばかりのときは、ひとりで全部つくるのは大変だったけど、今はだいぶ慣れてきて、頭の中で考えながらできるようになりました。あと、全部は難しいんですけど、なるべく聖籠の野菜や果物、お米を使うようにしています。地元のものを使った方が、新鮮で美味しいと思うんです。食材を育てた農家さんの顔が見えるのも、地のものを使っている理由のひとつですね。

——澤田さんがお店をやっていく中で、大切にしていることは?

澤田さん:お客さんに「来てよかった」って思ってもらうことを、いちばん大事にしています。不愉快な思いは絶対にさせたくなくて。アレルギーのある方には、できる限り対応していますし、テイクアウトのメニューもお客さまの要望に添うようにしています。お肉全般が食べられない方にオムライスを出したとき、ケチャップライスに入っているベーコンを、ひとつずつ取り除いたこともあるんですよ。きめ細かく対応できるのは、自分のお店だからこそかもしれません。

——その姿勢からも、お客さんの喜ぶ姿を見たいという思いが伝わってきます。

澤田さん:ひとりで調理も接客もするのが大変だと思うこともあるんです。でも、お料理をお客さんに持っていたとき、「わぁ! 」って声を上げて喜んでくださるのを見ると、疲れなんて吹っ飛んじゃうんです。お客さまが喜んでくれるのが、何よりのご褒美だったりします。

目の前のお客さんを大切に。5年目に向けて走り出した「N kitchen」。

——「N kitchen」がオープンしてから、今年で4年が経ちました。

澤田さん:あっという間でしたね。お店を続けていくなかで、以前も来てくれたお客さまがまた来てくれるとすごく嬉しいんです。来てくれた方にはポイントカードをお渡ししていて。1回来店してもらうごとに1ポイント、10ポイント貯まるとランチが半額になるようにしているんですよ。

——有効期限がないのも嬉しいです。

澤田さん:10ポイント貯まったポイントカードをお客さまからいただけるのがすごく嬉しくて。実は全部残しています。何度も来てくれるお客さまの存在がすごく励みになっていますね。はじめて来てくださった方の中でも、遠方から来てくださる方もいて。お客さまに支えられているな、と感じています。特に、常連さまには感謝しかないですね。

——最後に、澤田さんのこれからの目標を教えてください。

澤田さん:とにかく、目の前のお客さまを大切にすることは、これからも大事にしていきたいです。ここのお店に来てくれたのも何かのご縁があってこそですし、また来てくださるように、おひとりおひとりに丁寧に接していきたいと思います。

N kitchen

北蒲原郡聖籠町網代浜1455-2

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 冬は「魚が口を使わない」を攻略! TRUSCENDプレリグワームで”釣れる瞬間”を掴もう!

    TSURINEWS
  2. ヌタウナギの<厄介なヌメヌメ>を原料に新たなゲル材料が誕生 100パーセント自然に還る新素材

    サカナト
  3. 7年前に当選した「イナズマイレブン」がついに届く 度重なる延期が生んだ待望の瞬間

    おたくま経済新聞
  4. 丸の内にミッキーやズートピア2のホリデーイベント フォトスポットや限定グッズも

    あとなびマガジン
  5. 【大阪・うめきた】過去最大スケールのイルミネーション「Champagne Gold Illumination in UMEKITA」開催

    anna(アンナ)
  6. 【新店・網と鉄板の肉酒場 はっぴぃ】網と鉄板をみんなで囲んでワイワイ過ごそう!|新潟市中央区姥ヶ山

    日刊にいがたWEBタウン情報
  7. 【連載】江籠裕奈のディープ可愛い論 第34回「幸せでした!!!」

    Pop’n’Roll
  8. こだわりの藍染ウェアは畑からつくる。藍染の魅力を伝える「(terroir)テロワール」というブランド

    GOODA
  9. 更年期の血圧上昇は一時的? 「のぼせ」と高血圧の関係とは【薬なし減塩なし!1日1分で血圧は下がる】

    ラブすぽ
  10. 紫のキャラクター人気ランキング【2025年最新版】

    ランキングー!