自分の時間、生き方を大切にしたい方は注目! ホームヘルパーという仕事の魅力
介護業界の仕事について「施設」介護の情報は比較的多く触れる機会がありますが、「在宅」の介護の仕事についての情報はほとんど紹介されていません。
このほどホームヘルパー業界に詳しい札幌や北海道の識者が、その仕事の「魅力」や「働く人の本音」を紹介するトークセッションを札幌市社会福祉協議会で初めて開催。その模様をsodaneチャンネルで公開しました。
介護を求める方は年々増えていて、北海道では2026年までに約1万3000人の介護職員が不足するといわれています。
「施設」ではなく在宅で、つまり「住み慣れた自宅で援助を受けたい」と望む方は多く「ホームヘルパー」の需要は高まるばかり。
トークセッションの進行役である札幌市社会福祉協議会 在宅支援推進部 介護人材担当の西川圭課長は、介護の仕事の魅力をもっと広く知ってもらう必要があると熱弁します。
その背景として、札幌市では2040年には在宅での介護を必要とする方が現在(2024年時点)の1.6倍になるという予測があり、西川課長はホームヘルパー人材の確保は喫緊かつ重要な課題であると説明し、また北海道が提唱する「新介護のしごと3K」を紹介しました。
【子育て世代にぴったりの「尊い」仕事】
七飯町訪問介護事業所で日々訪問介護の仕事に触れている北海道ホームヘルプサービス協議会 岩田志乃会長は、ホームヘルパーの仕事は「尊い仕事」で、利用者の尊厳を肌で感じる仕事だと話します。
誰しもが、住み慣れた家に住み続ける「普通」の事が「普通」に出来なくなる時がいずれ来ます。その方が望む「普通」の生活を実現できる事。本人の自立を支援する「生活リハビリ」を駆使して行う支援はホームヘルパーにしかできません。
また、ホームヘルパーは子育て世代にピッタリの仕事だといいます。子どもを学校へ送り出して、在宅介護の仕事をして、ごはん支度の時間になったら帰宅するというように、時間の融通がつけやすく、子どもの急な発熱などへの対応も子育ての大先輩たちがフォローしてくれる環境もあるといいます。
【ホームヘルパーを希望する方にとってのハードルと大きな魅力】
福祉の仕事・職場に特化した「福祉業界のハローワーク」といえる「北海道福祉人材センター」が札幌のほか道内6か所(函館・旭川・釧路・帯広・北見・苫小牧)にあります。それらを運営する北海道社会福祉協議会 北海道福祉人材センターの佐藤貴子課長がヘルパー業界を目指す求職者らの声を紹介しました。
ホームヘルパーを職業として選ぶ際に、求職者が感じるハードルは、「一人での訪問が不安」「調理・家事の自信がない」「自動車運転が不安」など。
現実には、先輩スタッフが付き添って研修することや、高度な調理・家事を求められるものではないことなど、求職者が感じているほどのハードルとはならないとトークセッションの中では紹介されました。
佐藤課長は、ホームヘルパーの魅力は「柔軟な働き方ができる」[経験を活かすことができる」「未経験からでもはじめられる」ということだと話します。特に柔軟な働き方については、子育てや定年退職後など、自分の時間との調整がしやすいことがメリットだと強調。また、60歳を過ぎてから始められる仕事であることも魅力だと力説していました。
このトークセッションでは、先に紹介したこと以外にも、ホームヘルパーという仕事について、数々の魅力と現場の様子が語られていて、「育児との両立した仕事」「退職後からでも社会に役立つ尊い仕事」「自分の時間を大切にしながらできる仕事」を求める方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
ホームヘルパーの魅力について語る対談の模様はこちら【SODANEチャンネル】